見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/07/30

イラクがサウジアラビアを破った




イラクが勝ちました!
アジアカップの決勝戦で放ったユニスのゴールによって強豪サウジアラビアを負かすという悲願の歴史的瞬間をイラク人がわがものにしたのです。
今夜、うれしいことが2つありました。この宗派の違い人種の違いをすべてとっぱらって結成されたイラクチームがサウジに勝利したこと!そして日本の自民党に国民がノーと言って大きな敗北を食らわせた!ことです。
イラクのイレブン全員が、家族や親戚や親しい人が殺されるか行方不明かレイプされる経験を持つ。

イラクがフットボールの勝利を祝う(BBCニュースより)
イラクがサウジアラビアを1−0で負かした。当局がクルマの乗り入れを禁止してファンに集まらないよう追い立てていたバグダッドで勝利を祝う銃声が聞こえた。
群衆が爆弾の標的にされるのではと恐れられた。水曜日の準決勝・韓国戦で勝った後、50人が死んだのだ。
記者たちはイラクの躍進が一時的に国の分裂をひとつに結束させていると伝える。
イラクチームにはクルド人はもちろん、イスラム教スンニ派とシーア派がいる。
TVでインドネシアで行われた試合を追っていた何千というイラク人が祝うために首都バグダッドや他の街の通りにどっと押し寄せた。
バグダッドの群衆には治安部隊のメンバーも含まれる。そのような誇示はなんであれ罰せられるとの当局による事前の警告にもかかわらず、空に向かって銃が発射された。
「イラクにとって巨大な成功です。イラクにとってそれはそれはよいニュース」だとイラクの国家防衛アドヴァイザーMouwaffaq al-RubaieはBBCに話した。
「いまバグダッドのそこら中の通りという通りに広がっている歓喜の声と喜びを見に来るべきです。人が殺到しています、何十万もの人が通りに殺到しています。」
一方、ジャカルタのスタジアムはピリピリした雰囲気だとBBCのルーシー・ウイリアムソンは伝えた。
永続する故国での暴力のすさまじさとトレーニングにおける財政難のせいで、インドネシアではイラクチームに対するものすごい同情と応援があると彼女は言った。
フットボール熱
イラク当局は、準決勝の例にならい血なまぐさい殺戮が繰り返されるのを未然に防ごうとの骨折りで、月曜までバグダッドでクルマの使用を禁止した。
キルクークの北部の街でも似たような禁止が強要された。
「テロリストやスンニ派の過激派、犯罪者が、国民の喜びを標的にするのを止めたかった」のだと軍のスポークスマン、カシム・ムサウイ准将は述べた。
トーナメントの本命であるオーストラリアを負かしたことで、その後、水曜日の準決勝で元優勝国の韓国を負かしたことで、イラクはフットボール界を驚かせた。
群衆が通りで踊って国旗を振る、ワイルドなお祝いが勝利の後に続いた。
だが、反乱軍がバグダッドの2カ所で爆弾を爆発させて約50人が殺されるという、パーティはむごい結果をもたらした。

以下は韓国を破ったときのニュースです。

バグダッドの繁華街カラダ地区。試合終了間もなく、周辺に住む人々が次々と徒歩やクルマで表通りに繰り出し、自然発生的な数千人規模の祝勝パレードとなった。歩きながら祝砲の自動小銃を空に向けて撃つ人もいる。
「スンニ派もシーア派もクルド人も関係ない。イラクは一つだ。今日の勝利は全イラク人の勝利だ。代表チームはみんなの誇りだ」と、祝勝パレードに加わった39歳のサード・ラシードは国旗を手に笑顔を見せた。
宗派対立の悪化で治安が泥沼化しているが、代表チームには宗派を問わず選手が集まっている。バグダッド南部のスンニ派地区に住む28歳のリヤド・ドレイミは、「優勝して、イラク人の心を一つにしてほしい」と語ったあと、「でも、祝勝騒ぎが終わったらまた路上に転がる死体を数える日々に戻るのか」と目を伏せた。
(朝日新聞2007年7月26日)
初のアジアカップ決勝進出に沸いたイラクの首都バグダッドでまたもや悲劇が起こった。25日の準決勝韓国戦で勝利を喜んでいた市民が自爆テロに巻き込まれ、被害は死者50人、負傷者135人に達した。テロは市内2カ所で発生。いずれもクルマが使用された。まずバグダッド西部で多数の群衆が集まっていたアイスクリーム店の近くでテロリストが自爆。30人が亡くなると、1時間もたたないうちに今度は東部にある軍検問所の近くでクルマが爆発して20人が死亡した。
厳しい現実があらためて浮き彫りになった。2003年のイラク戦争から混乱が続く国内は宗派間の抗争が絶えず内戦状態。今大会は人気のサッカーで代表が進撃を続け、国民の一体感は高まっていた。そんな状況で起こった事件だけに衝撃は大きく、現場付近にいた28歳の男性は「テロリストが喜びを悲しみに変えた。なぜだ?」とうなだれた。
(スポニチ2007年7月26日)
AP通信によると、バグダッド中心部のカラダ地区の市場で26日に起きたクルマ爆弾テロで、イラク警察当局者は同日夜、死者は少なくとも28人、負傷者も95人に達したと語った。
現場はシーア派イスラム教徒が多く住む地区。爆弾を積んだトラックが爆発したのと同時に、ロケット弾も撃ち込まれた。イスラム教の休日である金曜日を前に、市場は買い物客で込み合っていたという。
一方、駐留米軍は26日、新たに米兵2人がバグダッドで道路脇の仕掛け爆弾の攻撃を受けるなどして死亡、中部ディヤラ州などでの死者を含めた米軍の犠牲者は計7人になったと発表した。
また、ロイター通信によると、26日には北部キルクークの飲食店近くでクルマ爆弾が爆発し、7人が死亡、40人以上が負傷した。中部ヒッラーでも道路脇の仕掛け爆弾で5人が死亡するなど、各地でテロや攻撃が続いた。
(山陰中央日報2007年7月26日)

写真は、バグダッドで25日決勝進出を決めて喜びを爆発させる人々(AP)と昨夜サウジを破り優勝した後に喜びを全身で表すイラク人、兵士もいます。