見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/12/28

ラコタ国


◇ラコタ・インディアンが米国から独立を宣言
ラコタ・スー・インディアンが合衆国と部族間で結ばれたすべての協定を撤回して独立を宣言している。先週、部族の代表団が国務省にこのニュースを伝えた。長いことインディアンの人権活動家をしてきたラッセル・ミーンズは次のように言った:「われわれはもはやアメリカ合衆国の市民ではないし、われわれの国を取り巻く5州のエリアに住むすべての人々がわれわれの仲間に加わるのは自由だ。」
ラコタ国はネバダ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州、モンタナ州、ワイオミング州の一部からなる。植民地のアパルトヘイト規定として説明されるものに向かい合ってこの決定は避けられないものだったとラコタ族は述べた。ラコタ族の男性の寿命は44歳に満たない;ラコタ族の97%が貧困であるか否かを区分する最低収入を下回る生活をする。またラコタ族は、19世紀半ばに結ばれた多くの協定を合衆国は一度として礼遇したことがないとも述べた。
(デモクラシーナウ12月26日ヘッドライン)

◇1851年と1858年にワイオミングのララミー砦で締結された協定に述べられているラコタ・スー・インディアン国と合衆国政府のあいだのすべての合意事項はここに完全に破棄された。
「シッティングブル(Sitting Bull)」や「クレージーホース(Crazy Horse)」などの伝説的戦士を生んだ北米先住民族ラコタ族の代表団が、米国からの「独立」を宣言した。
ラコタ族の代表らは19日、ワシントンDC郊外の荒れた地区にある教会で記者会見を行い、「米国政府と締結したすべての条約から離脱する」と発表。北米先住民族の人権活動で知られるラッセル・ミーンズが、「われわれはもはや米国市民ではない。該当する5州に住む者はみな、われわれに加わるのは自由だ」と述べた。会見場には少数の報道陣のほか、ボリビア大使館の代表も集まった。
・「ラコタ国」、先住民の多い国に外交活動
ラコタ族の代表団は17日、アメリカ国務省に声明を届け、祖先が米国政府と締結した条約から一方的に離脱すると宣言。条約の中には150年以上前にさかのぼるものもある。
さらに代表団はボリビア、チリ、南アフリカ、ベネズエラの各大使館を訪問。記者会見では今後も「外交活動」を継続し、数週間から数カ月のうちに海外訪問も行うと発表した。
ミーンズによると、新しく発足する「ラコタ国」は独自のパスポートや自動車免許証を発行し、住民が米国の市民権を放棄すれば住民税は徴収しないとしている。
ラコタ族の自由を求める活動家たちはウェブサイト上で、米国政府と締結した条約は単に「意味のない紙に書かれた意味のない文言」である上、「文化や土地、われわれの生存維持能力を奪うために繰り返し破られてきた」と主張している。
ミーンズによれば、条約離脱は完全に合法だとのこと。「米国法、特に<憲法に従って締結された条約は国の最高法規>と定めた合衆国憲法第6条にのっとっている。また1980年に発効したウィーン条約が国際条約について定める範囲内でもある。自由、独立はわれわれの合法的権利だ。」
・先住民の権利に関する世界の動きに先んじて
ラコタ族の独立運動は1974年の宣言草案によって再開された。同宣言はアメリカ合衆国が英国からの独立を宣言した「独立宣言」になぞらえ、「独立継続宣言」として起草された。以降、今回の宣言までに33年の歳月を要した理由についてミーンズは、「植民地主義と戦うためには運動が臨界点に達する必要があった。しっかりと準備の整った状態にしたかった」と語る。
今年9月、国連が「先住民族の権利に関する国連宣言」(先住民族宣言)を採択したことがひとつのきっかけになった。この宣言には拘束力はないが、米国は採択の際、自国の法と衝突するとして反対している。
1977年にジュネーブで開かれた世界初の先住民族の権利に関する国際会議を支援したフィリス・ヤングは19日の記者会見で、ラコタ族が米国と交わした条約は全部で33あるが米国は従っていないと非難。「彼らはわれわれの土地や水、子どもたちを奪い続けている」と述べた。
米国政府による先住民族の土地の「併合」により、誇り高かった部族が単なる「白人の模倣」になってしまったと嘆くミーンズは、米国政府による抑圧下でラコタ族の多くの命が犠牲になったとも述べる。
・子孫のために戦いを続行
現在、ラコタ族の男性の平均寿命は世界で最も短く、10代の自殺率は米国平均の1.5倍、乳幼児死亡率は米国平均の5倍となっており、失業率も高かった。ヤングは、自分の生きている間に問題は解決しないだろうとしながらも、「わが部族は、単にはいつくばって生き延びたりマスコットになるのではなく、<生きる>ことを求めている。米国を当惑させるつもりはなく、われわれの子どもや孫のための戦いを続けるためにここにいる」と決意を述べた。
(AFP 12月20日)

写真は誇り高き戦士、シッティングブルです