見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/12/14

ドバイのThe World



ブラッド・ピットがCNNラリーキングライヴに出演していて、復興が遅れているニューオーリンズに家を建てて近くの河の氾濫で家を失った家族を連れ戻す彼のプロジェクトについてスマートに語った。彼はもともとニューオーリンズという独特のカルチャーを持つ街が気に入っており、彼の養子のひとりの子どもがそこの出身なんだそうだ。それにまたブラッド・ピット自身が前から建築に興味があったこと、肉体労働なんかが好きなこと、いまは映画の仕事よりこれに力を注ぐのが自分の仕事などとも語った。以下ニュースからーー。

◇俳優のブラッド・ピットが3日、米NBC TVに出演し、2005年のハリケーンカトリーナが直撃したニューオーリンズ市の被災地第9区にエコ住宅を150棟建設する計画だと語った。完成予定は来年夏。
「ピット メイク イット ライト」と名づけられたこの計画。被災者向け建設予定の住宅は太陽光や風力発電を最大限に活用する地球に優しいエコ住宅設計で、通常の家屋に比べて光熱費の65%低減が可能。
ブラピは9月に500万ドル(約5億5200万円)を寄付し、計画をスタートさせた。TVで計画内容などを話したブラピは、「一般からも寄付などが集まれば建設数を増やす予定」と語った。(ヒラリー・クリントンがこのプロジェクトへの支持をいち早く表明)
ブラピは今年に入ってパートナーのアンジェリーナ・ジョリーとニューオーリンズ市内のフレンチクオーターに邸宅を購入。市当局や非営利団体とも連携しながら、遅れが目立つ同市の復興を積極的に支援している。
2人はまた、ドバイ沖に浮かぶ世界地図の形をした人工島群「The World」のエチオピア部分を11月に購入したばかり。高級リゾート開発プロジェクトの一環として作られた300の島々からなるこの人工島群。島の購入価格は600ー3600万ドル(約6億7000万ー40億円)といわれており、UKヴァージン社のブランソン会長やロッド・スチュアートなどのスターも購入済み。ブラピとアンジーの2人はこの場所を環境問題の提唱やエコライフの啓発に利用する予定。
◇ブラット・ピットが環境団体「Global Green」と協力し、ニューオリンズに建てるエコな集合住宅の案を募集。多くの応募の中から選ばれた、すでに建設中のエコ住宅プランを8月に発表している。
「2年前に起こったことは人災だった。この建物が人災から立ち直る解決手段を提供する。手ごろで上質の生活を提供することも保証する。」とブラピは言う。
このエコハウス群はある意味でコミュニティ機能の備わった場所だ。太陽光発電や風雨を計算したデザイン、光熱費を大幅にカットして被災者のくらしを圧迫しないように設計されている。また環境破壊にならない管理された森から切り出された安全な木材が使われ、大豆が材料の断熱材に、小麦から作ったボードが使われる。
◇現場で使われているシートが鮮やかなピンクであることについてブラッド・ピットは、「人々の生活が戻ってくることを最大限に主張するため」と説明した。
被災者1世帯を呼び戻すための基本費用は15万ドル。ブラピは各基金や教会、企業、社会的地位の高い人々に寄付を呼びかけた。
ロウワー9番区ではこのほか、ジャズミュージシャンのブランフォード・マルサリスとハリー・コニック・ジュニアが人道支援団体ハビタット・フォー・ヒューマニティと連携して「ミュージシャンズビレッジ」を建設した。工事は昨年3月に始まり、現在40世帯余りが生活している。
(CNN12月4日)

ブラッド・ピット夫妻も購入したドバイに人工的に作られた島の群れ、実はこれに興味があった。サッカーの中田が「スマートビジネス」を模索するためいま世界のあちこちに旅を続けているけれど、彼がチョイスした、旅行地として知られていないけどすごいところ!(主にアジア圏内)に確かドバイの人口島群「The World」が出てきていたと思うのだ。さてこんなニュースがーー。

◇アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本社を置く衛星TV局「アジアビジネスTV」は2007年10月12日付のニュースで、10月9日、中国企業がUAEのドバイにある有名なリゾート地「The World」にある「上海島」の購入契約に調印したと報じた。
「The World」は、ドバイの沖合い4キロメートルの海上に長径9キロメートル、短径6キロメートルの楕円形の防波堤を造り、その中に世界地図を模して 300個以上の人工島を造成するもので、個々の島の面積は2万3000〜8万4000平方メートル、島と島の間は50〜100メートルの水路で隔てられ、船でないと行き来ができない。この巨大プロジェクトはドバイのデベロッパーであるナキール(Nakheel)が総工費18億ドル(約2000億円)をかけて推進しているもので2008年完成予定である。なお「The World」の正式名称はアラビア語で「OQYANA(Australasia:南洋州)と呼ぶらしい。
今回「上海島」を購入したのは上海に本拠を置く「中州国際控股集団」という民間企業。上海島の面積は7万4000平方メートル、建築可能面積は約4万平方メートルだから東京ドームの1.5倍強の広さと考えればよい。購入価格は2800万ドル(約32億2000万円)、1平方メートル当たりの価格が378ドル(約4万3500円)となり、それほど高い買い物ではないようだ。

昔々、一度だけドバイ経由でフランクフルトに行く便に乗ったことがある。トランジットで見たドバイは見渡す限りサンドベージュの砂漠だった。
ドバイは英国保護下で中継貿易の基地として栄えた都市で、古い文化と新しい文化が混在する魅力的な都市と聞く。都市の中央部をクリーク(運河)が流れ、クリークが東側の新しい町「デイラ」と西側の古い町「バール・ドバイ」をわけていた。バール・ドバイから眺めるデイラの夜景はまるで香港の夜景を眺めているみたいで砂漠の国にいることを忘れると誰かが書いていた。「クリークにはアブラという渡し舟がバール・ドバイとデイラの間を激しく行き来し、停泊中の木造の帆船ダウではクルド人の人夫たちが色々な貨物の上げ下ろしを行っていた。」
そのドバイが未来都市の映画にでも出てきそうな風景へと驚異的に変化している。海岸から380メートル離れた人工島に建設された世界最高級の高層ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」(高さ321メートル)、前述の「The World」のデベロッパー、ナキールが建設したヤシの木の形をした人工島群「パーム・アイランド」、160階建て700メートル超の世界一の高層ビル「バージ・ドバイ」(ドバイタワー)など、どれもドバイの名を世界にとどろかす壮大なスケールのものばかりだ。

写真はピンクのシートに覆われた建設中のエコハウスとブラッド・ピット、そしてすでに彼も島のひとつを購入しているドバイの「The World」、ここのサイトでその人工的なゴージャスさを知ることができます。