見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2008/07/27

イーストヴィレッジの The Stone


アーティストの新たな空間、イーストヴィレッジの「The Stone」は、アヴェニューCとセカンドストリートの角にある。
それは実験とアヴァンギャルドに捧げられた非営利のパフォーマンス空間だ。

◇Tzadikレーベルから毎年発売される特別限定版CDのオンライン販売の全費用は音楽そのものによって音楽そのものに支払われる。毎月、違うミュージシャンが直接ミュージシャンのものになる毎晩の収益の100%でプログラムをキューレートする責任を負う。
◇The Stoneはルー・リード、ローリー・アンダーソン、ジョン・ゾーンの3枚組CDを発売中
ニューヨーク・アンダーグラウンドの伝説の3人による「The Stone」のための特別慈善コンサート!ロック史上議論の余地なく最高で最も影響のあるミュージシャンのひとり、ルー・リードは、60年代半ばから爆発させてきておりニューサウンドを探ってきている。常にアヴァンギャルドと交わりのあるルー・リードは、ハードコアファンもびっくりして飛び上がる一連の即興と作曲で、一匹狼のコンポーザーでパフォーマーのジョン・ゾーンと協力する。今世紀というか他の世紀でも最高にオリジナルな声のひとり、ローリー・アンダーソンが特別出演するこのコンサートはニューミュージックの現場で最も並外れていて伝説的な遭遇のひとつだ。ダウンタウンミュージックギャラリーとTzadikからのみオンラインで入手可能なこの限定版CDの販売の収益すべてが直接「The Stone」の支援になる。ボクたちが「The Stone」をぴんぴんさせておけるのも、君の助けがあればこそだ、なので、絶版になる前にこの3枚組の限定版慈善CDを必ず買うこと!
「The Stone」には軽い飲食物や販売物はない。音楽だけ。すべての年齢を歓迎する。
(The Stoneのウェブサイトより)

◇パフォーマンスアーティスト、ローリー・アンダーソンの戦争とアートと最新作「Homeland」
私たちは、パフォーマンスアーティスト、ローリー・アンダーソンとの会話にあなたをお連れします。彼女の大いに並外れたスタイルが、1970年代以降、アヴァンギャルドと実験アートの世界で彼女を有名人にしてきています。彼女の最新のパフォーマンスは「Homeland」と呼ばれ、今週ニューヨークのリンカンセンターで行われます。私たちは「Homeland」とアーティストとしての彼女の役割、イラク侵略の結果としてなぜ彼女が「祖国を失った」と言うかについて、ローリー・アンダーソンと話します。

エイミー・グッドマン:彼女はアレン・ギンズバーグ、フィリップ・グラス、フランク・ザッパ、そして彼女の夫であるルー・リードのようなすぐれたアーティストや作家の密接な仕事仲間でした。

ローリー・アンダーソンはNASA(米航空宇宙局)住まいの最初で今までのところただ一人のアーティストでした。昨年彼女は、「世界の美と、人類の人生の享受と理解に対する傑出した貢献」に贈られるギッシュ賞を受賞しました。

「Homeland」という彼女の最新のパフォーマンスは今週中、リンカンセンターで行われます。私はローリー・アンダーソンといっしょに座り、なぜ「Homeland(母国)」なのか尋ねました。

ローリー・アンダーソン:作品に名づけたのは、アメリカ人が使わないぼやけた言葉でした。ちょっと「fatherland(祖国)」とか、ドイツの父祖の地みたいな感じがするでしょ。つまり官僚的な単語とつがいになること、もちろん、アメリカ人の耳にはホームランド「セキュリティ」と韻を踏ませる。単に「ホームランド」とは言わないわよね。ホームランドに続けて「セキュリティ」がくる。

そういうわけで、確かに私は最近起こってきている事態、成り行きのことについて書きたかった。でもね、私はそれを政治が三分の一、奇妙な夢みたいなのが三分の一、純粋な音楽が三分の一とみなすことにした。つまり、音楽は政治をするすばらしい手段かしら?私には自信がないからなの。これに反して、あまりにもたくさんのメディアが純粋なエンターテイメントに従事するので、ジャーナリストがエンターテイメントやっているのだからエンターテイナーが少しはジャーナリズムができたっていいじゃないと思った。やっていいわよね?でも、情報がどれくらい興行の上がりに関与しているか、私の気をもませている。

それで私は、ニュースが人びとの考えをどう変えてきているか、ウソをつくことが人びとの考えをどう変えてきているか調べてみようとした。そしてそれが私の作品と現行の政治がどう顛末を伝えるかとのクロスオーバーなの。大統領候補者たちが言ってる構想ってなに?戦争が100年続くって話、あれはなんなの?なぜあんな話をしているのか?戦争が100年続くって言うときになぜ笑っているのか?将来か過去を説明するのに大統領候補者が選んだ話、またはなにが起こっているか説明するためにあなた方が選ぶ話は、私たちの身の上話、それらがあらかじめ仕組まれた言葉で、真実との結びつきが常に変化している。そういうわけで、私はこれをある程度調べてみようとした。実はこのように、なにか書くことに乗り出したんではなくて、ニュースは私の媒体だと言ったように、私は観察者なわけ。そして、いまどうなっているかが私の構想なので、それが作品になる。

また場所についても話さなければならない。それは成り行きの名前です。「Homeland」の実際の着想の源は日本で仕事しているときでした。私はエキスポ用の映画を作っていたの。ストーリーがほとんどない視覚的な寓話では実にすごい映画でした。そして構想のひとつがものごとを失うことについてだった。さて、私はなにかを失ったけれど、それがなんであるか的確に指摘することができないというのが構想で、「私がなくしたのはカギ?ノート?電話?夫?」みたいなときの、この喪失感。なにかを失ったという奇妙な感覚があるじゃない。それで、私はそれを通訳に伝えていたら、「では、いまあなたはなにをなくしたのですか?」って彼女が言ったのよ。「なにを失ったかではないの、ものごと自体ではなくてものごとを喪失するという感覚なの。」と私は言った。そして彼女が言います、「いつそれをなくしたのか?」と。私は通訳によって精神分析されているようだった、それはどうもありがとう。私は「オーケー」、「あなたの質問に答えるよう努力するわ。いつそれをなくしたかよね?」って言った。そして私がなにかを失うことで構想を書いたのは、私たちがイラクを侵略していたときだと合点がいった。そして私が失ったのは私の国でした。

ローリー・アンダーソン:いま、時々、専門家が兵器を捜します。そして時々、彼らはあらゆるところで兵器を期待します。そして時々、どんな兵器も見つからないとき、別の専門家が「兵器を見つけていなくても兵器がないということではない」と言う。そして兵器を探す別の専門家が洗浄液や冷蔵庫の連接棒や小さなマグネットのようなものを見つけてこう言う、「これは君たちには一般的な物質のように見えるかもしれないが、私たちには兵器になりうるもの、または兵器を作るか兵器を輸送するか兵器を倉庫に保管するのに使われかねないもの、なぜなら専門家だけが兵器かもしれないとみなせるからだ、そして専門家だけが兵器に対処できる、なぜなら専門家だけが問題に対処できるからだ、そして専門家だけが問題に対処できる問題に対処できる。」

いま、時々、実に実に実に実に暑くて1月にまだ7月の暑さで、もう雪などなくて高波が都市を徹底的に破壊していて、いたるところにハリケーンで、誰もが問題なのをよくわかっているとしても、専門家の誰かが問題ないと言い、別の専門家たちが問題ないと主張するかなぜ問題ないかを説明すれば、わけなくそれは問題でなくなる。でも、ひとりの専門家が問題だと言うときには、、、

エイミー・グッドマン:ローリー・アンダーソン、彼女は今週中、ニューヨーク・リンカンセンターのローズシアターでパフォーマンスをしています。
(デモクラシーナウ!2008年7月23日)

写真は数年前のローリー・アンダーソン