見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2008/08/04

アメリカの炭疽菌パニック



◇状況証拠から見て自殺で炭疽菌容疑者が死ぬ
政府のトップの科学者がメリーランドで自殺していたとロサンゼルスタイムズが報じてきています。司法省が2001年の炭疽菌攻撃で彼に対する刑事訴追を果たそうとする矢先でした。攻撃は5人を殺害して、国家の郵便配達業務を無能にしました。報道によると、科学者のブルース・アイヴィンズは最近、炭疽菌攻撃で起訴されると知らされていました。メリーランド州フォートデトリックにある政府のエリート研究所、バイオセキュリティリサーチラボでアイヴィンズは過去18年間働いてきています。これまでアイヴィンズが容疑者として特定されたことは一度もありません。現に彼は9月11日後の政府の炭疽菌攻撃調査を手伝ったいわばチームの一員でした。

◇ハーシュ:イランとの戦争を挑発する方法を米国が熟考した
イランとの戦争を挑発する方法を議論するため、最近ブッシュ政権がディック・チェイニー副大統領の執務室で会合を開いたのを調査報道ジャーナリストのシーモア・ハーシュが暴いています。会合では、ホルムズ海峡でイランの小型艇が米軍を攻撃したように見える事件を仕立てることが斟酌されたとハーシュは言いました。
シーモア・ハーシュ:「どうやって戦争を誘発するかで、12の案が進呈された。私が最も興味を持ったのは、われわれの造船所で造ってなぜ悪い?イランの快速哨戒魚雷艇のように見える小型艇を4隻か5隻造り、武器をたくさん持ったネービーシールズをそれに乗せる、そして今度はわれわれの小型艇の一隻がホルムズ海峡を抜けて、撃ちまくりが始まる。命を犠牲にさせるかもしれない。そしてその考えは拒絶された。なぜならアメリカ人を殺すアメリカ人は迎えられないからだ。だが、私たちが誘発するだなんて考えているのはこのレベルのばかさ加減なのだ。でも、これは拒絶された。」
キャンパス・プログレス・ジャーナリズム会議での最近のインタヴューのなかで、シーモア・ハーシュはこの報道(記事)を論議しました。

◇7月、アフガニスタンで260人の一般市民が死んだ
7月だけで260人以上の一般の民間人が殺されたことで、暴力は2001年以降最悪のレベルに達しているとアフガニスタンの支援組織は言います。増加する暴力による脅しのせいでアフガニスタンのところどころで稼働できなくなるかもしれないと組織は言います。増大する民間人の死者の数はタリバンと米国主導のNATO軍の空爆の両方によって引き起こされると支援組織は批判しました。米国とNATO軍の空爆が昨年以降およそ40%増えてきていると支援組織は言いました。
今年現在までに、2007年全体を通してより多い19人の支援スタッフが殺されてきています。

◇パキスタンの情報局ISIが破壊的なカブールの爆発に関連づけられる
この間、米国の情報機関は先月アフガニスタンのインド大使館であった破壊的な爆破計画を支援するとパキスタンの強力なスパイ機関を非難しています。この爆弾の破裂で54人が殺害されました。この推断は、ある程度まではパキスタンの情報局インターサービスインテリジェンス、またはISIの職員とカブールで攻撃を遂行した戦闘員との会話を傍受したことに基づいています。

◇米国がロイターのカメラマンを拘留する
イラクのニュースでは、BBCとナショナルパブリックラジオはもちろん、ロイター通信社の仕事をするイラク人カメラマンを米軍が拘留してきています。土曜日、米軍のプレスカードを照会していた間にAli al-Mashhadaniはグリーンゾーンで拘留されました。ただちに彼を解放するか、彼の拘留を正当化する証拠をおおっぴらに見せろと、ロイターは米軍をしきりと促しています。

◇エクソンモービルが第二四半期に記録的な110億7000万ドル稼ぎ出す
ビジネスニュースでは、どんなビジネス史上においても最も収益の多い四半期となる、110億7000万ドルをエクソンモービルは第二四半期に稼ぐことで自分の会社の収益記録を破っています。これはエクソンモービルが毎分およそ9万ドル稼ぐことを意味します。記録にもかかわらず、エクソンモービルの利益はウォールストリートの見積もりを下回り、会社の株は2%ほど下がりました。一方、エクソンモービルは昨年の収益410億ドルからわずか1%を代替エネルギー源に費やしただけだとアナリストたちは言います。

◇国境の政府職員がラップトップとケータイ電話を物色するのがオーケーになる
どんな犯罪の容疑がなくても、今は旅行者のラップトップコンピュータ、ケータイ、または他の電子装置を取り出して物色するのを国境連邦職員は許されるとワシントンポスト紙が報じます。国家安全保障省の責任の下に、政策当局もまたその装置の内容のコピーを他の機関と共有するのかもしれません。米国市民も含め、この政策は入国するどんな人にも適用されます。国境政策は偽りなく警戒させるものとしてラス・フェインゴールド上院議員は説明しました。この政策はすべての書類と他の書かれた文書はもちろん、デジタルとアナログ形式で情報を格納できるどんな装置にもおよびます。
(以上、デモクラシーナウ!2008年8月1日ヘッドライン)

◇炭疽菌事件 疑惑の米科学者自殺 弁護士「当局の圧力が原因」
ロサンゼルスタイムズ紙など米メディアは1日、2001年秋に米国で炭疽菌を同封した郵便物が送られ5人が死亡した事件で、米司法省が訴追対象としていた科学者が先月末に自殺していたと報じた。
科学者はメリーランド州にある陸軍感染症医学研究所に18年間勤務していたブルース・アイヴィンズ氏(62歳)。報道によると、同氏は炭疽菌のワクチン研究を手がけていたが、限られた動物実験に不満を持っていたとされ、米連邦捜査局(FBI)はワクチンの効果を試すために事件を起こしたとみているという。
生物・化学兵器研究の拠点である同研究所は早くから捜査対象となった。容疑をかけられた生物学者が潔白を主張して国に損害賠償を請求。今年6月に国が582万ドル(約6億2000万円)を支払うことで和解した。
アイヴィンズ氏は同僚の和解を知った後、うつ状態になり、同氏を捜査対象としていた警察当局が仕事場から隔離。入院した同州内の病院で7月29日、鎮痛剤などを大量に飲んで自殺したという。
司法省は1日、科学者の自殺に触れずに「炭疽菌事件で重大な進展があった」とする声明を発表した。一方、アイヴィンズ氏の弁護士はAP通信に同氏の無実を主張。自殺は当局による「容赦ない圧力」が原因と非難した。
この事件は2001年9月の米同時多発テロ直後に発生しただけに、「生物テロ」として全米を震撼(しんかん)させた。
(毎日新聞 2008年8月3日)

◇炭疽菌パニックby BBC NEWS
・2001年9月18日、最初の炭疽菌入り手紙が郵送される
・3週間後、5人の死者のうち最初の犠牲者をフロリダが検分する
・死者はワシントンの郵便局で働く2人、ニューヨークの病院で働く一人、フロリダの写真編集者とコネチカットの高齢の女性
・パニックになったアメリカ人たちが抗生物質のCiproを仕入れようとする
・郵便倉庫が汚染から閉鎖され、手紙が放射線でさらされた
・上院議員のオフィスが何週間も閉鎖される
・悪ふざけのいたずらがほぼ毎日起こるようになる
・生物兵器攻撃に対処する計画がアップデイトされる

写真は2001年当時の炭疽菌パニックの様子と、炭疽菌ワクチンに取り組むラボのアイヴィンズ博士