見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/06/16

インディオの武器はヤリ



◇アマゾンのジャングルでインディオ(先住民)の抗議者たちを皆殺しにしているとペルー警察が責められる

ペルー北部アマゾン地方、バグアでの石油と採鉱計画に抗議するインディオの活動家らと警察との衝突で、数十人が殺されてきていると見られます。
ペルー当局者らは軍事上の夜間外出禁止令を布告しており、軍隊がアマゾンのジャングルにある街をパトロールしています。当局は22人におよぶ警官が殺されてきており、二人が行方不明のままだと言います。先住民地域社会は、3人の子どもを含め、少なくとも40人が、今週末に警察(治安部隊)によって殺されたと言います。

(デモクラシーナウ!9 June 2009)

◇ペルーのアマゾンで緊張が激発するとき、インディオの権利を守るため、アカデミー賞ノミネート女優、クオリアンカ・キルヒャー(テレンス・マリック監督の映画「ニューワールド」でポカホンタスを演じた)がペルーに向かう

バグアでの石油と採鉱計画に対する抗議を先導した後、ペルーの先住民指導者アルベルト・ピザンゴがニカラグアへの亡命を認められてきています。6月6日から週末にかけ、治安部隊が封鎖を粉砕しようとして、推定60人が死んだと見られます。先住民ケチュアの血を引く女優、クオリアンカ・キルヒャーがアマゾンの抗議を支援するため、ペルーに出発します。

(デモクラシーナウ!10 June 2009)

◇ペルー政府が、アマゾンなど熱帯雨林での木材伐採や石油開発の権利を民間企業に認める政令を制定したところ、北部アマソナス州の先住民ら約5千人が「生存権を侵される」と反発、約2カ月にわたって高速道路を封鎖した。

6月に入ると、強制排除しようとした警官隊と衝突、死者30人以上を出す事件に発展した模様だ。

スペイン通信によると、事件が起きたのは5日未明。警察側は、強制排除のため催涙ガスを使用したところ、先住民が発砲したうえ、警官を誘拐し殺害したと主張。政府は、警官24人、先住民9人が死亡したとし、先住民の指導者36人に逮捕命令を出した。

しかし、先住民側は、銃器を所持していない(ヤリしかない)と警察の主張を否定。座り込みをしていた先住民にヘリコプターから発砲したうえ、遺体を隠し、先住民側の被害を隠蔽したと、警察を非難した。国際人権団体によると、先住民の死者は30人以上という。

アマゾン地域の投資環境整備に力を入れるガルシア大統領は5月、「石油や天然ガスの資源が豊かな地域は、そこに生まれ育った人々だけのものではない」と資源開発を正当化。

事件後の今月7日には、抗議活動を激化させた先住民を「(土地利用の)知識に欠けるか、外国勢力に利用されている」と批判した。

(読売新聞 2009年6月9日)

◇ペルー先住民指導者にニカラグアが亡命を認める

ペルー、アマゾン地方の先住民65の部族をまとめる、ペルー先住民密林発展協会(Aidesep)のアルベルト・ピサンゴ議長は、ペルー当局から6月5日の事件を引き起こした張本人として、暴動・反乱罪で逮捕状が出されていたが、リマのニカラグア大使館に逃れていることが明らかになった。

ニカラグア大使館のトマス・ボルヘ大使は、ダニエル・オルテガ大統領が、その並はずれた伝統的な連帯の精神でもって、ピサンゴ議長の政治亡命を許可したと認めた。ボルヘ大使は「客観的に言ってこれは政治的暴力であり、ピサンゴは迫害、脅迫を身に感じ亡命を求めたものだ」と説明した。

ペルーのガルシア・ベラウンデ外相は、亡命のプロセスには安全通行許可証の申請が必要だが、そのような申請はまだ出されていない。単に報告があっただけだと述べた。

リマのニカラグア大使館の前では、10人以上の市民が警官の死にはピサンゴの責任があると抗議した。一方、ボリビアのラパスでは、先住民グループが、ピサンゴ議長への支持と、アラン・ガルシア政府に対しては逮捕命令の撤回を要求した。

米州機構(OEA)の下にある国際人権委員会(CIDH)は、バグアの事態について、重大な暴力事件があったとして、ペルー政府に対し法的に真相解明することを要求した。CIDHは対話による紛争の解決と、治安部隊が過度の実力行使を避けるように勧告した。

他にも、弁護士など人権団体が調査に入ろうとしているが、軍の支配下にあり、新聞記者も含めて容易に近づけない状況にある。アマゾン・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナルなども、ペルー当局に過度の力の行使をしないよう、要求した。

バグアでは非常事態宣言による自由の停止と外出禁止令によって、いまだ犠牲者の数は確定できないが、100人を超える可能性があるとAidesepのシャピオン・ノニンゴは述べた。

だが、バグア以外のアマゾン地方では、いまなお約5千人の先住民が道路封鎖などの闘いを継続していると報告されている。

(ラテンアメリカの政治経済 WAR IS OVER! より)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10277541872.html