見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/06/30

ネダの死はうさんくさい



◇政府の公式の選挙結果に抵抗するイラン人のシンボルとなっている女性の死は対抗勢力(ムサビ側)が主張する死に方ではなかったと、28日、政府びいきの放送局プレスTVが伝えた。

ネダ・アグハ・ソルタン(26歳)が6月20日殺害されたとき、そのエリアに治安部隊はいなかったと、2人の人間がプレスTVに語った。

ネダの死は、おそらく携帯電話でアマチュアのヴィデオに記録されてオンラインに掲示された。彼女は数時間の内にイラン政府弾圧の聖像的犠牲者になっている。

ネダは屋根の上に位置を占める政府びいきの民兵組織バシジによって撃たれたと目撃者らは言う。

だが、彼女を殺した銃弾のタイプはイラン治安部隊によって使用されないとプレスTVは伝えた。

国家が資金供給するネットワークに彼女を病院に運ぶのを手伝ったと話した男性は、「彼女が殺されたとき、治安部隊または政府支援の民兵組織バシジの姿はなかった」と言った。

プレスTVはその男性を名指しして呼ばなかった、男性はペルシャ語で話をして、放送に英語の字幕が入った。

CNNは彼の身元を確認してないので、彼の話を確認できない。

「誰が誰を撃ったか私は見なかった」と彼は言った。「私には現場全体がうさんくさく見えた。」

ネダが死んだとき一緒だった彼女の音楽教師としてプレスTVが身元を確認した2番目の男性は、彼女が撃たれたとき、「この通りに治安部隊はいなかった」と局に告げた。

プレスTVは、グレーの口ひげとポニーテールの男性を名指しして呼ばなかった。狙撃の現場だったとプレスTVが言ったところに彼が歩いていって指さしたとき、彼はペルシャ語で話して英語の字幕が入った。

殺されたとき彼女は音楽教師である家族の友人といっしょだった。彼はどうも放送局のイラン人キャスターと話をした男性であるようだ。

「抗議の徴候はなかった」と彼は言った。「タクシーをつかまえるため、私たちは通りを渡った... この地点に着いたとき銃声が聞こえた。ここで銃撃はなかった... この通りに治安部隊はいなかった。この通りには約20人から30人の人がいた。一発の銃声がして、銃弾がネダに命中した。」

「弾丸は見たところではイラン治安部隊によって使われない小口径の拳銃から発射されたらしい」とプレスTVのアンカーマンは言った。

イランには一般人の市民が小火器を所持するのを禁じるきびしい銃規制法がある。

火曜日、アメリカのバラク・オバマ大統領がネダの死のヴィデオを見たと言って、それを「ひどくつらい(断腸の思い)」と呼んだ。

「それを見た誰もが、なにか根本的に不当なものがあるとわかると私は考える」と彼は言った。

彼女の死の揺れるヴィデオは、彼女が反政府デモの近くを音楽教師で哲学者の男性と一緒に歩くのを示す。

エアコンの効きが悪い小型車、プジョー206の中で一時間以上も交通渋滞にはまった後、ネダと友人は新鮮な空気を吸おうとクルマを降りることにしたと、彼女の死後、ネダの友人はCNN に語った。

国のあちこちで大胆な抵抗を誘発してきている反政府デモの終わりを命じる最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイに、抗議者らが反対をチャント(繰り返し唱える)していた近くに二人はいた。

黒いスカーフの上に野球帽、黒いシャツ、ブルージーンズ、テニスシューズといういでたちのネダは、見たところチャントはしてないらしく、デモを観察しているように思える。

突然、ネダが地面に、胸への一発によって倒れた。数人の男が彼女のわきにひざまずいて、出血を止める試みで彼女の胸を押さえる。「彼女が撃たれた!誰か、来て彼女を連れて行け!」と一人の男性が叫ぶ。

口、そのあと鼻から出血。一瞬、カメラが男のひとりにふさがれ彼女の顔が画面から消える。またネダの顔が映しだされたとき、血に覆われている。

6月12日の問題にされる大統領選以来、CNNと話をしてきている数少ないイラン当局者のひとり、イランのメキシコ大使が、たぶんアメリカの情報機関が彼女の死に責任があると示唆した。

「ネダの死は非常にうさんくさい」と、ムハマド・ハッサン・ガディリ大使は言った。「私の疑問は、このミス・ネダが背後から撃たれるのはどうしてか?数台のカメラの前で撃たれる、そして重要なデモが後ろで行われたエリアで撃たれるのはどうしてか?」

「さて、仮にCIAが誰かを殺してその結果を政府の部隊に帰するとしたいなら、女性を選ぶのがふさわしい選択だ、なぜなら女性の死はより多くの共感を呼び起こすからだ」とガディリは言った。

CIAのスポークスマン、ジョージ・リトルは、「この若い女性の死にCIAが責任があったというどんな説明も誤りで、ばかばかしく、不快だ。」と応答した。

写真はドイツ、フランクフルトでイラン大統領選に抗議する間、ネダの写真のそばでキャンドルに火を灯す少年
(CNN.com 28 June 2009)