見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/11/09

ベルリンの壁崩壊から20年



◇テキサスにある軍事基地の銃乱射で13人が殺され30人が負傷

この種の大量殺人ではアメリカ史上最悪と考えられるもので、テキサスの米軍基地で13人が殺害され、他に30人が負傷してきています。フォートフッドの攻撃の容疑者として軍当局はニダル・マリク・ハサン少佐という軍の精神科医を割り出してきています。当初ハサンは射殺されたと報じられましたが、今は安定した状態で入院すると当局は言います。イスラム教徒のせいでハサンはしつこくいじめにあっていると苦情を言ってきており、軍を離れようとしていたと身内がリポーターに語りました。
実は6カ月前にも同様の事件が起きています。今年5月、イラクの米軍基地キャンプ・リバティで、米兵5人が殺害される乱射事件があったばかりです。

◇NATO軍の攻撃で9人のアフガニスタン人が殺される

アフガニスタンではNATOの空爆で9人の一般市民が殺されたとのことです。ヘルマンド州の攻撃が3人の子どもを含めるトウモロコシ畑で働くアフガン人の一団に命中したと地元住民たちは言います。数時間後、数百人の住民がヘルマンドの首都Lashkar Gahの通りをぬって犠牲者の死体を行進させました。
ヘルマンドの住民:「飛行機が爆撃を始めた昨夜7時25分にこのできごとが起こりました。9人が爆撃で宗教のため殺されました。ひとりだけ生き残りました。」
米軍主導のNATO占領軍は攻撃を調査していると言います。

◇国連総会が国連のガザ調査を是認する

国連総会は、ガザ地区への襲撃でイスラエルが戦争犯罪を犯したのを見いだした国連調査を是認することを票決により認めてきています。南アフリカの裁判官リチャード・ゴールドストーンが率いる調査はまたハマスの戦争犯罪もとがめて、双方に責任を調査するかまたは国際的な犯罪訴追手続きに向かうよう促しました。調査を支援する非拘束の法案が木曜、114対18で承認されました。米大使代理アレハンドル・ウルフはアメリカが決議案に反対票を投じたのをこう説明しました。
大使代理アレハンドル・ウルフ:「イスラエルへのアンバランスな焦点、おおざっぱな法の判定、イスラエルの意図と行動について引き出す過度に敵対的な推論、ガザ戦争という非対称の本質を妥当に扱うことの不履行、民間人の人口密度の高い都会エリアにその基地と作戦本部を設けるとの決定のためハマスにふさわしい責任を割り振ることの不履行、そして行き過ぎの多くの勧告を含め、ゴールドストーンの報告書は深刻に欠陥のあるものとわれわれは考える。」
13人のイスラエル人、そのうち4人がいわゆる「友軍砲火(誤射)」とやらによるものと比較して、3週間の攻撃の間に1300人以上のパレスチナ人が殺されました。パレスチナの国連代表リヤド・マンスールは、投票を歓迎しました。
リヤド・マンスール:「今夜は国連総会の歴史において非常に重要な夜である。責任免除との戦いと、説明責任を求めることで、歴史的に非常に重要な夜である。」

◇パレスチナの指導者としてアッバス議長が再選を求めず

一方イスラエルと占領地では、パレスチナのアッバス議長が来年早々の再選を求めないと発表してきています。入植地建設停止に対するイスラエルの拒否によって挫折感が増してきていたとアッバスは言い、彼の引退は「討論の準備ができていない」と言いました。
パレスチナのアッバス議長:「来るべき議長選挙に立候補するつもりはなく、この決定は討論の準備ができていないか、交渉によって少しも解決するものではないことをPLOの執行委員会とファタハ中央委員会の同志に伝えてきている。私のこの立場を彼らが理解し、私がとる他の処置はないことに気づくのを期待する。」
占領された西岸での入植地拡張が進行しているにもかかわらず、イスラエルとの交渉とガザ襲撃で国連の調査結果(所見)に関して採決を遅らせることに同意したことで、アッバスは最近、広く行きわたったパレスチナの批判に直面してきています。ガザではハマス指導者Sami Abu Zuhriが、アッバスは米国とイスラエルの支援をはなはだしく頼りすぎたと言いました。
Sami Abu Zuhri:「まさに彼を道具のように使った彼の友人たち、アメリカ人とイスラエル人によって見捨てられた後、彼が置かれた危機を、アッバスのスピーチは表す。ハマスの攻撃とそれに彼の危機の責任があるとすることで、彼はこれを隠そうとしている。」

◇ワシントンの有権者が同性愛カップルの権利を進展させる

アメリカに戻り、ワシントン州の有権者が同性愛カップルの権利を広げる法案を承認してきています。いわゆる「everything but marriage(結婚を除いたすべて)」法の認可が、先に結婚したカップルだけに与えられた国内のパートナー権利を登録しました。ゲイ対等法案が州の投票ではじめて承認された注目すべき投票であるとゲイの権利主張者たちは言います。

◇マサチューセッツの住民投票が追い出されたグアンタナモの囚人を歓迎する

マサチューセッツではAmherstの町が、もし彼らがアメリカでの放出の認可を求めるなら、グアンタナモ湾の囚人2人までを歓迎するとの法案を可決してきています。米国の自治体によるこのような大胆な実施ははじめてのことでした。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 6 November 2009)

◇グアンタナモの拷問で録音した曲の使用にミュージシャンが抗議

ポピュラー音楽のレコードアーティスト連合は、彼らの曲がグアンタナモ湾の囚人の拷問と無情な尋問の一部として使われてきているかどうか、明らかにするよう軍に要求しています。R.E.M.やパールジャムを含むバンドは、アーティストのどの音楽が使用されてきたか明らかにするようペンタゴンに求めるNational Security Archives(国家安全保障文書館)によって正式に提出された情報自由法の要請を支持してきています。

◇アメリカ、イスラエルが合同空軍教練を計画的に実施

一方アメリカはイスラエル軍とのきびしい合同空軍訓練を行ってきています。イスラエルでは、きびしい訓練はイラン攻撃のための準備として説明されてきています。練習はオバマ政権の改造されたミサイル防衛プログラムを援助するものだと、米海軍少将ジョン・リチャードソンは言っています。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 22 October 2009)

◇観光地化進むベルリンの壁 崩壊から20年

冷戦の最前線だった「ベルリンの壁」の崩壊から、9日で20年。
壁はほぼすべて壊されたが、今もいくつかの場所に面影を残す。ベルリンを代表する観光スポットの一つにしようと、壁周辺では再開発が進んでいる。
西ベルリンを155キロメートルにわたって取り巻いた壁のうち、現在も残るのはわずか数キロメートル。このうち最も長いシュプレー川沿いの 1.3キロメートルは、崩壊直後に100人余りの世界の画家が圧政や自由を象徴する壁画を描き、「イーストサイドギャラリー」と呼ばれている。
最近は観光バスが次々と横付けされるようになり、10年前に1日約300人だった観光客は、数年前から5000人に急増した。周辺が整備され、旅行業者が観光コースに組み込んだことが大きい。ベルリンへの訪問者数も2007年は約760万人と、10年間で倍増した。
壁画を管理する社団法人「イーストサイドギャラリー」代表カニ・アラウィ氏(54)は1980年にイランから絵の勉強にやってきた元留学生。 壁画を描いた一人で、96年に壁を取り壊す話が持ち上がった際、反対運動の先頭に立った。今は市との関係も良好で、20周年に向けて画家仲間と改修作業を行った。
「芸術の力で世界に残る(政治的な)壁も壊したい」と語る。

(読売新聞 2009年11月8日)

写真は、いまのベルリンの壁(CNN)