見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/04/30

パンデミックに迫るフェーズ5


◇UKのイラク戦闘活動が終わる

米軍への移譲をもって、木曜のランチタイムに英国のイラクでの戦闘活動の終了が成立する。

スケジュールより一カ月早い処置が6年のイギリス軍駐留を終わらせる。

ジョン・ハットン国防大臣が参列して、戦闘中に死んだ179人の英国の人員のための追悼式が、バスラで催されてきている。

追悼式の焦点は、英国の指揮下で軍務につく間にイラクで命を落とした234人のイギリス軍と外国軍勢の名前にスポットライトをあてる記念の壁だった。

UKの第20機甲大部隊がアメリカの大部隊に移譲するとき、戦闘活動の公式の終了が成立する。

(BBC NEWS 30 April 2009)

◇WHO(世界保健機関)のマーガレット・チャン博士(事務局長):「大流行を通じてすべての人類が治療される」

国連の世界保健機関が豚インフルエンザの警戒レベルをフェーズ4から、少なくとも二つの国で人から人への感染を示す、フェーズ5に引き上げた。

「大流行が切迫する強力なシグナル」とWHOは言う。

(BBC NEWS 30 April 2009)

◇オランダ政府は30日、豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザの感染拡大が同国で初めて確認されたと発表した。韓国では感染が疑われる患者数が17人に増加。WHOが新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ5」に引き上げ、世界的大流行(パンデミック)の危険性が現実味を帯びる中、各国は国内の防疫対策に加え、感染を水際で食い止める国際的な協力態勢構築を迫られている。

同日までに感染者が確認された国は13カ国に拡大。オーストラリア、フランスなどでも感染が疑われるケースが報告され、疑い例を含む死者はメキシコ、米国で計177人に達した。

WHOのチャン事務局長は警戒レベル引き上げを発表した29日夜の声明で、「事態の推移を引き続き監視する必要がある」としながらも、「われわれは歴史上初めて、流行拡大をリアルタイムに追跡できる」と強調。各国政府や国際機関、製薬業界などに、事態悪化阻止に向けた「地球規模の結束」を訴えた。

(時事通信 2009年4月30日)

2009/04/28

オバマが怒り狂っている


◇米大統領専用機と戦闘機による低空飛行がニューヨーク市当局の働き手の間にパニックを起こさせた後、ホワイトハウスが謝罪してきている。
30分の飛行がニューヨーク市の若干のオフィスビルに避難を引き起こした。
ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグは、このできごとに彼は「怒り狂っている」と言い、一般に警告を怠った責めを負うべきだと批判する。
大統領が搭乗しないこの機は、ニューヨークのスカイラインを背景としたエアフォースワンの写真撮影のために用意された。

(BBC 28 April 2009)

◇できごとにオバマ大統領が「怒り狂っている」と当局者らは言う

自由の女神に近いアッパーニューヨークベイ上空を飛行機が旋回するのを見たと目撃者たちは報告した。(写真)

ニューヨーク市中心部マンハッタン上空で27日、大統領専用機として使われるボーイング747型旅客機が低空飛行し、01年の米同時多発テロを連想した人々がビルから一時避難するなど騒然となった。飛行を決めたホワイトハウスは同日、混乱を引き起こしたとして謝罪した。

目撃者らによると、旅客機はF16戦闘機2機とともに、マンハッタン沖の自由の女神像の上空を旋回し、ハドソン川を上る方向へ進んだ。

米連邦航空局(FAA)は、同機が政府承認の機密撮影のため飛行していたと説明。ホワイトハウス軍務室のルイス・カルデラ室長は「ニューヨーク上空の飛行は私が先週承認した。連邦当局からニューヨーク、ニュージャージーの両州および地元当局に通知してあったが、混乱を引き起こしたことは確かだ」として責任を認め、謝罪した。

複数の当局者がCNNに語ったところによると、飛行の目的は大統領専用機の資料写真の更新だったとみられる。オバマ大統領は同日午後、飛行の報告を受けて「激怒した」という。

マンハッタンのオフィス勤務者や住民からは「こちらへ向かって飛んでくるようで怖かった」「同時テロの恐怖がよみがえった」との声が上がった。ブルームバーグ・ニューヨーク市長は「市民に情報を公開しなかったのは航空当局の判断ミスだ」と怒りをあらわにし、「国防総省はなぜ撮影場所として同時テロ現場を選んだのか。事前に知らされていれば中止を求めただろう」と語った。

(CNN 28 April 2009)

2009/04/26

豚インフル オバマは大丈夫!



◇メキシコのカルデロン大統領は25日、同国での豚インフルエンザ(swine flu)の発生に伴い非常事態を宣言した。これにより同大統領は検疫の実施を命じたり、公共の行事を中止することができる。

同国当局は首都メキシコ市とメヒコ州のすべての学校を閉鎖。政府は同地域の大半の公共活動を停止した。

メキシコで最初の症例が見られたのは4月13日で、オバマ米大統領はメキシコ市を16日に訪問していた。メキシコ紙レフォルマによると、オバマ大統領はメキシコ市の人類学博物館で、著名な考古学者フィリペ・ソリス氏の歓迎を受けたが、ソリス氏は翌日インフルエンザに似た症状で死亡した。同紙はソリス氏が豚インフルに感染していたかどうかは確認していない。

(Bloomberg.co.jp 2009年4月26日)

◇米国中部カンザス州の保健環境省は25日、同州で大人2人が豚インフルエンザに感染したことを確認したと発表した。

メキシコと米カリフォルニア、テキサス両州で確認されたものと同じH1N1型豚インフルエンザウイルスに感染していたという。1人はすでに回復したが、もう1人の症状はまだ続いている。また1人は最近メキシコに旅行していた。

米国ではカリフォルニア州で6人、テキサス州で2人の感染者が確認されていたため、米国の感染者は10人になった。

・ニューヨークでは学生数十人に体調の異常

一方、ニューヨーク市の保健当局者は25日、クイーンズ地区の私立の中等学校St. Francis Preparatory Schoolの学生8〜9人に豚インフルエンザに似た症状が出たことを明らかにした。

学生数十人が23日にインフルエンザに似た症状を訴えたため、ニューヨーク市保健当局は検査を命じた。結果は26日以降にわかる見込み。米連邦政府は国内の感染者が増える恐れがあるとして警戒を強めている。

(AFP 2009年4月26日)

◇米国とメキシコで感染が確認された豚インフルエンザ。まだ、報告されていないが、すでに日本にも感染者がいる可能性は否定できない。どのような症状で、どう対処すればいいのか。

米疾病対策センター(CDC)によれば「通常のインフルエンザと似た、熱、せき、のどの痛みなどが典型的症状」。これまでの報告例からすると、症状については「中度から重度」と幅がある。

ただ、タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬が効果的で「初期に処方されれば、短期で回復する」という。

感染から発症までは「2日から3日」が一般的で「長ければ5日から一週間」。高熱が特徴で、急な発熱で体温が38度ぐらいまで上がったら、医療機関で診断を受ける必要がある。「放置しておくと症状は悪化して、肺炎などにつながる可能性もある。せきで別の人に感染する危険性も高い」とされる。

米国では2005年から09年1月までに12例の感染が報告され、死亡例はなかった。しかし、過去には1976年と88年にそれぞれ1人ずつの死亡例があり、重篤化の恐れもある。

豚インフルエンザの感染は▽豚から人▽人から人、の2通りある。豚肉を食べて感染することはない。今回、見つかったのはA型インフルエンザウイルス(H1N1型)で、米国の感染者は豚と接触がなく「人から人感染」とされている。

メキシコと米国で同一のウイルスが見つかった。だが、米国では症状が比較的軽度な一方、メキシコでは感染者約1300人で死者約81人と重症例が多い。死者に20歳代から40歳代の若い世代が多かったことも特徴で、その理由はわかっていない。

(東京新聞 2009年4月26日)

○主なインフルエンザの流行・発生
 ・1918〜19 スペインかぜ 死者4000万人
 ・1957〜58 アジアかぜ  死者 200万人以上
 ・1968〜69 香港かぜ   死者 100万人以上
 ・1977    ソ連かぜ
 ・1997〜  H5N1型 鳥インフルエンザのヒト感染
                 死者 257人
  (インドネシア115人、ベトナム55人、中国25人)

(読売新聞 2009年4月26日)

写真のメキシコのブルーのマスクは手術用マスク

2009/04/24

イスラム法を拡大するタリバーン勢力


◇シーア派聖廟近くで自爆テロ2件

イラク内務省当局者によると、首都バグダッドにあるイスラム教シーア派の聖廟近くで24日、2件の自爆テロが発生、少なくとも60人(LATimes78人)が死亡した。いずれも着衣に爆弾を隠し、霊廟入り口で数分間の間隔でさく裂させていた。死傷者の多数はイランの巡礼者としている。イランはシーア派が多数派。

金曜礼拝のため宗徒が集まりだした時間帯を狙い、起爆していた。約125人が負傷した。スンニ派系の武装勢力がシーア派の巡礼者らを狙った可能性がある。

現場はカジミヤ地区で、聖廟にはシーア派の偉人の墓がある。同聖廟はこれまでもテロ攻撃の標的となっており、4月初旬にもプラスチック製の袋に入った爆弾が爆発、30人が死傷していた。同地区で今月起きた爆弾テロはこれで3件目。

イラク中部ディヤラ州では23日、巡礼に訪れたイラン人グループを狙ったとみられる自爆テロが発生し、少なくとも55人が死亡、28人が負傷している。首都バグダッドのカラダ地区でも同日、警官を狙ったとみられる自爆テロがあり、少なくとも28人が死亡している。内務省と目撃者らによれば、犯人は女性だったとみられる。

イラクの治安は米軍増派やイラク治安部隊の能力向上などで改善傾向にあったが、駐留米軍の戦闘任務が来年8月までに終了することをにらみ、アルカイダ系武装勢力が攻勢を強めているとも考えられる。

(CNN 2009年4月24日)

◇米クライスラー社、来週にも破産法適用か

米大手自動車メーカーのクライスラー社はこのほど、伊フィアット社との提携が合意に達しても、日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条の申請を、早ければ来週にも行う可能性があると報じられた。中国新聞社が外電を通じ、24日付で伝えた。

米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」中国語版ウェブサイトによると、クライスラー社の破産法申請が受理された場合、同社は債務の削減などが可能となる。また、破産手続きが行われている期間、政府による融資も行われる。

全米自動車労働組合(UAW)も、再建後の同社株を大半取得するなどの点で同社の計画に合意した。

米自動車大手の「ビッグスリー」のうち、破産申請の手続きに入るのは同社が始めて。ゼネラルモーターズ(GM)社の破産法申請は5月とみられる。

(サーチナニュース 2009年4月24日)

◇米国防総省、核戦略見直しへ

米国防総省は23日、核戦略の基本方針として2002年に策定した「核体制の見直し」を初めて更新する方針を発表した。オバマ大統領がプラハで演説した「核兵器なき世界」構想を具体化するもので、来年初めに議会に報告する。国防総省高官は「大統領演説が戦略的な枠組みを定めた。核拡散防止は最優先事項だ」と表明した。

核戦略の見直しはオバマ政権で初めてとなる4年ごとの国防戦略改定などと同時並行で作業を進める。

(日経ネット 2009年4月24日)

写真は、タリバーンが侵攻しているパキスタンの首都イスラムバードから60マイルのエリア(LA TIMES 24 April 2009)
23日下院歳出委員会でヒラリー・クリントン国務長官はタリバーンが攻勢を強めるパキスタンについて深く懸念していると述べた。

2009/04/22

絶対にあきらめないスラムドッグ


◇映画「スラムドッグ・ミリオネア」(アカデミー作品賞&監督賞受賞作品)の子役スターの父親がおとり記者に娘を売ろうとしたとのタブロイド紙による申し立てを調査する警察の報告書をインドの子どもの権利の監視者が要求してきていると監視者のリーダーがCNNに伝えた。

おとり記者に彼女を提供したとの新聞の申し立てについて、ルビーナ・アリは父親を支持してきている。

「私たちは報告書を要求してきており、それを検分した後で決定するつもりです」と子どもの権利を守る全国委員会を率いるShantha Sinhaは述べた。

その間、ムンバイの当局はラフィク・クレシと彼の娘「スラムドッグ」のルビーナ・アリ、彼の元妻Khurshida Begumの陳述を記録してきていると警察本部長がCNNに伝えた。

クレシは、彼が20万ポンド(29万ドル)で9歳のルビーナを売ろうとしたと英国の世界のニュースになった申し立てを否定してきていると警察本部長は言った。

警察によると、陳述で子役スターは父親に味方した。

数年前に離婚しているクレシの元妻は、英国の新聞によってクレシに浴びせかけられる申し立てを是認した。

映画「スラムドッグ・ミリオネア」は今年、最優秀作品賞を含む8部門で、オスカーを受賞した。

ダニー・ボイル監督の貧しい身から金持ちになる映画は、クイズ番組「ミリオネアになりたいのは誰?」のインド版に出演するムンバイ顧客電話サービスセンターのお茶くみ係の男の子(tea boy)の顛末を語る。学校での教育を欠いているにもかかわらず、彼がどんどん難しくなる問題にやすやす答え出すとき、番組のホストの怪しむ気持ちを起こさせる。

映画は主としてムンバイの非常に貧乏な地区の中に設定される、そこはルビーナと他の「スラムドッグ」の子どもスターにとって実生活でのわが家だ。

(CNN 21 April 2009)

昨日「スラムドッグ」見てきました。ダニー・ボイルは「トレインスポッティング」からのファンでしたが、途中わけのわからない映画が数本あっても、最高のムンバイへの旅という映画を体験させてくれて、音楽も当然にすばらしく、最高のトリップでした。
お茶くみ係の男の子のファイナルアンサーは、彼のスラムドッグ人生を命がけで生き抜いていく上で彼に用意されていた、まさにwritten、運命の解答だったわけで、ストーリー展開はスリリング。ぜひ、見てください。
写真はルビーナ・アリです。

◇今年のアカデミー賞で作品賞を含む8部門を制した「スラムドッグ$ミリオネア」の製作陣が、インド・ムンバイのストリート・チルドレンの生活支援のために74万7500ドル(約7400万円)を寄付したことを発表した。

寄付金は途上国の子どもたちの支援を行う国際NGO「プラン」のインド支部に贈られた。これで、スラム街の子どもたち5000人が今後5年にわたって教育を受けられるという。

同作は興行的にも成功を収めており、全世界の興行収入は3億ドルを超えている。プロデューサーのクリスチャン・コールソンはAP通信に対し「映画の成功からの利益の一部を寄付することで、比較的小さな地域とつながることができ、これが形となって継続されていくことを願います」とEメールでコメントした。

同作の製作者たちは、ムンバイのスラム街の人々や、子役として出演したスラム出身のルビーナ・アリとアザルディン・モハメッド・イズメイルに利益が十分に還元されていないのではないかと、一部の人々から非難を受けた。事実は、ギャラを一括で支払うことから起きうる、さまざまなリスクを配慮し、製作者たちは社会奉仕の専門機関3社を選んで、ルビーナとアザルディンの信託資金を設立。長期的に管理してもらうように依頼している。2人は質の高い教育を受け、快適な住居と社会的な支援を受けることができるほか、高校卒業後に資金を利用できるようになると製作者たちは説明する。

またプランの日本支部プラン・ジャパン(日本フォスタープラン協会)によると、出演者の1人、アニル・カプールは2006年からプランを支援しており、同作への出演料をすべてプランに寄付したとのこと。1月にはダニー・ボイル監督、主演のデーヴ・パテル、フリーダ・ピント、カプール、そしてスタッフがそろってチャリティ・オークションを開催している。

(ヴァラエティ誌 2009年4月17日)

2009/04/21

オバマの主義をくじく



◇CIA(米中央情報局)が、9.11米同時多発テロ事件の主犯格の1人とされる国際テロ組織アルカイダのハリド・シェイク・モハメド被告に対する尋問で、183回におよぶ水責めを行っていたと、20日米ニューヨークタイムズ紙が報じた。

また、同じくアルカイダ幹部として拘束されたアブ・ズベイダ容疑者には83回の水責めが行われたという。

NYタイムズ紙は2005年の米司法省関連の覚書を引用し、この2人に行われたとされる水責めを使った尋問の回数が、これまでに報道されていたよりもずっと多かったことを示した。また、元CIA職員のジョン・キリアコウが2007年にズベイダ容疑者に行った水責めは、同容疑者に知っていることすべてを自白することに同意させるために行った35秒間だけだったと報道機関などに語っていた点も指摘した。

モハメド被告は2003年3月にズベイダ容疑者は2002年にパキスタンで拘束された。モハメド被告は08年、戦争犯罪と殺人の罪でキューバにあるグアンタナモ米海軍基地に設置された特別軍事法廷に起訴され、死刑が求刑されている。

水責めの回数が明らかにされたことで、ジョージ・W・ブッシュ前米政権下で行われた尋問手法の倫理性と有効性をめぐる議論に、さらに争点が加わりそうだとタイムズは予測している。

一方、バラク・オバマ大統領は前週、ブッシュ前大統領が承認した過酷な尋問手法の詳細を図解する覚書を公開したが、尋問を実行したCIA職員について、上官の命令に従って国家の防衛のために行ったものだとして訴追しない意向を示した。オバマ大統領は20日にCIA本部を訪問し、職員を前に演説する予定となっている。

公開された覚書には、水責めや睡眠遮断、顔への殴打、昆虫を使った尋問などは「拷問には当たらない」とするブッシュ政権下の司法関係者の主張が記されていたが、オバマ大統領はこれらの尋問手法を批判している。

(AFP通信 2009年4月20日)

◇CIAの拷問の使用を是認してこれに法的根拠を提供したブッシュ時代の司法省の4つのメモをオバマ政権が公開してきています。
CIA職員を訴追するつもりはないとオバマ大統領は言っていますが、このメモを書いた司法省の元法律家(弁護士)らを訴追する問題にはあからさまに話しかけませんでした。メモの公開は、スペインの法廷がブッシュ時代の法律家6人に対する起訴を検討しているときに起こりました。

(デモクラシーナウ!2009年4月17日)

◇「リトル・グアンタナモ」ーー拘束中のイスラム教徒や活動家を外部世界からシャットアウトする秘密主義の 「CMU」 刑務所

めったにおおやけに詮索されないのを理解して、ブッシュ政権はインディアナ州とイリノイ州に「Communication Management Units(情報処理ユニット)またはCMU」として知られる2つの秘密主義の刑務所を開業しました。捕らえられた者たちを家族の一員やメディアや外部社会とのコミュニケーションから厳しく制限するためにそれは計画されます。環境保護活動家、動物権利活動家を含める他の囚人に加えて、数十人のイスラム教徒がいまもCMUに拘束されています。

(デモクラシーナウ!2009年4月17日)

◇「不参加」続出の人種差別撤廃会議、イスラエルは大使召還

国連が主催する20日からの人種差別撤廃関連会議を米国がボイコットしたのに続き、オーストラリア、ドイツ、カナダなどが19日、相次いで不参加を表明した。イスラエルは20日、抗議のため開催地スイスに駐在する大使を召還した。

米国務省は18日、同会議で採択される文書にイスラエルを批判する内容が含まれているとの理由から、参加を見送る方針を明らかにしていた。20日には新たにポーランドも不参加を表明。イスラエルのネタニヤフ首相は同日、各国によるボイコットを歓迎すると述べた。

ネタニヤフ首相は同時に、会議の出席者に「人種差別主義者であり、ホロコースト(ナチスドイツによるユダヤ人虐殺)否定論者でもある人物がいる」と、アフマディネジャド・イラン大統領が招かれていることを指摘。駐スイス大使を本国での協議のため召還すると発表した。

オバマ米大統領は19日、米国が事前に、文書案が「十分に」修正されない場合は参加できないと警告していたことを強調。「人種差別の軽減には他国と協力し、世界規模で取り組みたい」との姿勢を示す一方、「(同会議は)その機会にならなかった」と述べた。

オーストラリアのスミス外相は、同会議が01年の前回会議と同様、「反ユダヤ主義などの攻撃的な思想を公言する場として利用されかねない」と懸念を示した。

一方、ピレイ国連人権高等弁務官は、米国などの不参加に「深い衝撃と失望」を表明し、「人種問題に取り組むうえで、ごく一部の側面だけを優先させている国があり、差別される人々への懸念が後回しにされている。人種問題はいかに困難であろうと、世界規模で討論する必要がある」と語った。

(CNN.co.jp 2009年4月20日)

▲写真は、黒人会派党幹部会議はオバマの決定は「大目的(主義)をくじく」と言ってボイコットを非難した(CNN 19 April)とある記事のオバマ大統領
もう一枚は、月曜イランのアフマディネジャド大統領のスピーチの間に会議を退席するEUの代表たち

◇チャベスがオバマに贈った本、突如ベストセラーに

強硬な反米路線を敷く南米ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領が、トリニダード・トバゴで米州首脳会議開催中の18日、米国のバラク・オバマ大統領に贈った本が突如、ベストセラーに躍り出た。

チャベス大統領が贈ったのは、ウルグアイ作家エドゥアルド・ガレリアーノ著の歴史書で、英訳版の「Open Veins of Latin America: Five Centuries of the Pillage of a Continent(邦題:略奪された大地)」。

インターネット小売り大手アマゾンの書籍部門ランキングで、17日には6万280位だったのが、18日夜には11位に急上昇。人気上昇率は46万6378%だった。

強硬な反米路線のチャベス大統領は、ジョージ・W・ブッシュ前米大統領を、「悪魔」とこき下ろしたこともあるが、米州首脳会議では自らオバマ大統領に近寄って、あいさつ。

オバマ大統領は受け取った当初、本はチャベス大統領の著作だと思い、「自分の著作を渡すところだった」と笑いを誘った。

(CNN.co.jp 2009年4月20日)

2009/04/20

ムミアに自由とハッピーバースデイ



◇4月24日金曜日はムミアの55歳の誕生日、「心配するムミア・アブ=ジャマールのインターナショナルファミリー&フレンズ」は、世界中におよぶレジスタンスの祝典「ムミアのためのらんちきパーティ」を要求しています。

◇ムミア・アブ=ジャマールの正義を求める国際キャンペーン

4月6日連邦最高裁は、そもそもの1982年フィラデルフィアの裁判の間に検察官の側で人種差別主義の陪審を選んだとの証拠に準拠するムミアの再審請求を審問するのを拒絶しました。この上訴請求は、陪審員になる予定の者はその人種に準拠して選ばれることはできないとある法律上の決定、1986年連邦最高裁「Batson判決」に基づいています。

この問題はムミアの有罪判決をくつがえす最強の根拠と考えられました、もっとも唯一の根拠でないのは確かですが。アムネスティインターナショナルの事件の詳細な再検討によると、1982年の裁判でムミアは、公正な判事と偏見のない陪審員に関しての権利、彼自身を弁護する権利、彼の弁護を準備するための十分な方便を拒まれました。加えて、第一目撃者の偽証(大ウソ)をそそのかした、そして少なくとも他の目撃者のひとりをおどして偽証させたなど、検察当局は被告側(被告とその弁護士)、判事、陪審員に決定的証拠を与えずにおきました。アムネスティインターナショナルの報告以来、ムミアの無実を指摘する法律の指定する証拠を避けさせようとの検察当局と司法上のメンバーらによる進行中の陰謀をより多くの証拠が浮かび上がらせてきています。少なくとも、この紛れもない証拠は検察当局と裁判官の側の重大なずさんな措置の存在を示します。まさに2週間前、テッド・スティーヴンス上院議員の有罪判決を逆転無罪に導いたのが、まさにこの種の妥当を欠く措置でした。

「Batson判決」に準拠するムミアの上訴請求に対する第三巡回裁判所の拒絶は、みずからの先例に完全に違反して法廷が上訴請求の高等な新規範を示すとして、多くの法律上のオブザーバーたちを憤慨させました。この決定に達した3人の判事団のメンバーのひとりは、先の上訴人たちがまさにこの同じ法廷で与えられたのと同じ権利を、どうしてムミアが認められなかったかについて指摘する痛烈な41ページの不同意(反対意見)を書きました。

エリック・ホルダー司法長官に宛てた重要な手紙(オンライン署名にある)を読んで、署名をし、広く回すことに、数分さいてください。
パワフルな国際キャンペーンだけが、このずばずばものを言う受賞経験のあるジャーナリストに久しく待望されている自由を勝ち取ることができます。そして法律上のリンチか、仮釈放なしの終身刑で彼を黙らせる、27年の陰謀を止めることができます。
どちらの選択もムミアの人間の権利と憲法上の権利のとんでもない違反です。そして私たちは自己の立場を守り抵抗するのを彼らに許しません。ムミアには私たちの行動が必要ですし、私たちの活動にはムミアが必要です。

オンラインの請願署名はこちらから↓
http://www.iacenter.org/mumiapetition

スポンサー:
・Free Mumia Abu-Jamal Coalition (NYC)
 http://www.freemumia.com
・International Concerned Family and Friends of Mumia Abu-Jamal
(Philadelphia)
・Millions for Mumia
 http://www.millions4mumia.org
・International Action Center(NYC)
 http://www.iacenter.org

2009/04/15

ファーストドッグの名前はBo


◇ロサンゼルス地裁の陪審団は13日、米音楽プロデューサーのフィル・スペクター被告(69)に対し、6年前の女優殺人事件で第2級殺人の有罪評決を下した。

黒いスーツ姿のスペクター被告は、評決言い渡しの際に何も反応しなかった。来月29日の量刑言い渡しに同意するか質問されると、静かに「はい」と答えた。同被告には終身刑の可能性がある。

検察側は評決が妥当であるとコメントしたが、被告側弁護団は不服として控訴する意向を表明した。

スペクター被告については判決までの保釈請求が出ていたものの、地裁判事は同被告が長年にわたって銃絡みの暴力事件を起こしていると指摘し、請求を棄却した。

事件は2003年2月に発生し、女優で飲食店従業員のラナ・クラークソン(当時40)が、カリフォルニア州アルハンブラにあるスペクター被告の自宅で死亡。クラークソンの口蓋には銃弾による傷があった。

最初の裁判は07年9月、陪審団の不一致で無効となった。昨年10月に始まったやり直し裁判の公判で、検察側はスペクター被告が「ロシアンルーレット遊び」をする危険人物だと主張。同被告がこれまで6人の女性とロシアンルーレットをしており、クラークソンさんが偶然6人目だったと述べた。

被告側弁護士は、クラークソンさんが当時失恋してうつ状態にあり、スペクター被告の自宅でピストル自殺したと反論していた。

(CNN.com 2009年4月14日)

▲フィル・スペクター:
バンド活動からプロデューサーに転向後、63年ロネッツの「ビーマイベイビー」でブレイク、複数のテイクを録音しそれを重ねていくオーバーダビングで作る分厚いサウンドは当時斬新なものだった。
「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれたスペクターの独特な音づくりは音楽制作者やミュージシャンに大きな影響を与えた。
早い時期からビートルズと親交があり、70年のアルバム「レットイットビー」などを手がけるが、ポールだけはスペクターのオーバーダブに不満があった。
70年代以降もプロデューサーとして活躍するものの、ドラックの常習を含め、ジョン・レノンに銃を向けるなど、数々の奇行で知られた。89年ロックの殿堂入り。
ブライアン・ウィルソン、日本の大瀧詠一、山下達郎らも、彼の影響を大きく受けている。
(wikipedia、サンスポ4.15)

写真は、やっと決まったホワイトハウスのBo(ボー)
大のウォータードッグ・ファンのテッド・ケネディからの贈り物だそうだ。

2009/04/14

なぜNATOが存在するのか


◇ノーム・チョムスキーは語る 
膨大な著作を持つマサチューセッツ工科大学言語学研究所名誉教授ノーム・チョムスキーは、NATO(北大西洋条約機構)60周年サミットでフランスのストラスバーグに各国首脳が集まったことで、「なぜNATOの祝典をしなければならないのか。そもそも、なぜそんなものが存在するかが問われるべきである」と言います。
http://www.democracynow.org/2009/4/3/noam

(デモクラシーナウ!ジャパン 2009年4月3日)

◇歴史的な採決 バーモント州議会が同性婚の合法化を投票で決定

バーモント州議会が7日、歴史を作りました。米国史上初めて採決によって同性婚の合法化を果たしたのです。同州議会は実は3月23日に州上院で、4月2日には州下院でそれぞれ合法化案を可決していましたが、賛成票は拒否権に対抗できる数に達していませんでした。そこでジム・ダグラス知事が6日に拒否権を行使してこれを否決。でも翌7日にはこの拒否権の無効化に回る議員が増えて、上院で23対5の圧倒的多数、直後の下院でも100対49と拒否権の無効に必要な3分の2以上の票を得て、同性婚合法化案は再可決されました。下院議長シャップ・スミスがこの最終投票結果を発表すると議場は大きな拍手喝采に包まれました。

◇バーモント州議会の同性婚合法化
レズビアンの2人の母親とともに生きる12歳の少女の証言が後押し 

バーモント州上下院合同司法委員会の同性婚に関する公聴会で3月、エヴァン・オーレック・ジェッターが証言を行いました。この証言のあと、多くの議員たちがエヴァンと彼女の2人の母親のもとに歩み寄り、彼女の話を聴いて感動した、同性婚合法化を支持する、と伝えました。

◇山頂除去反対への苦闘 活動家マイク・ロゼール 破壊的な石炭採掘への反対闘争を継続

米環境保護庁(EPA)が石炭業界に一撃を加えました。環境への影響をあらためて再調査するため、数百の山頂採炭プロジェクトの延期を決めたのです。ですがこのEPAの決定も、現在ある数百の山頂除去許可を取り消したものではありません。環境団体クライメット・グラウンド・ゼロはこれまでウエストバージニア州コール・リバー・マウンテンの山頂除去を回避しようとマッシー・エナジー社に対する抗議と平和的な直接行動を先導してきています。

(以上、デモクラシーナウ!ジャパン 2009年4月8日 )

◇米連邦最高裁 ムミア・アブ=ジャマール死刑囚の再審請求を却下

連邦最高裁は元ブラックパンサー党員でジャーナリスト、ムミア・アブ=ジャマールの再審請求を却下しました。1981年の白人警官殺害の罪で、陪審員の大部分が白人ということで物議をかもした裁判により有罪判決を受けたアブ=ジャマールは、この判決の無効と裁判のやり直しを要求していましたが、最高裁法廷は4月6日、コメントなしで請求を棄却。アブ=ジャマールは、この裁判は陪審から意図的に黒人を排除するなど、人種的偏見により公正さが損なわれたものだったと主張しています。棄却決定について「この決定は、判例が無意味なものだというのを示している。法律とは、それ以外の手段による政治的駆け引きだというのが、これでわかる」とアブ=ジャマールは述べました。

◇グアンタナモ収容所元囚人の弁護士 オバマ大統領へ宛てた手紙で拷問を詳述したとして逮捕の可能性あり

クライブ・スタッフォード・スミス弁護士とアフメド・ガポール弁護士は、オバマ大統領に手紙を送り、彼らの依頼人が米国機関で受けたと主張する拷問を説明したとして、6カ月の禁固刑に処される可能性があります。スミスとガポールは、米国による7年間の拘束から最近解放された、英国居住権を持つビンヤム・モハメドの弁護士です。モハメドはCIAの秘密収容所とグアンタナモ収容所に収容されていた間、たび重なる拷問を受けたと主張しています。

(以上、デモクラシーナウ!ジャパン 2009年4月7日)

◇アイオワ最高裁が同性婚禁止令をくつがえす

全員一致でアイオワ最高裁は10年の同性婚禁止令をくつがえしてきています、そして一致して同性婚を合法化することでアイオワを3番目の州にします。裁決は4月24日に効力を生じます。同時に、スウェーデンを同性婚を可能ならしめるヨーロッパで5番目の国するため、先週スウェーデンの議員らが投票しました。

◇パキスタンのタリバンが自爆攻撃の連鎖的波及を放つ

パキスタンでは、オバマ政権がパキスタン領土へのミサイル攻撃を止めないなら、週ごとに2つの自爆攻撃を実行すると、パキスタンのタリバン上級司令官が脅しています。週末にかけて、少なくとも38人が3つの自爆攻撃で死にました。もっともひどい爆破では首都イスラムバードのシーア派モスクで22人が爆死しました。

◇アメリカの無人偵察機攻撃で100万人のパキスタン人が退去させられる

土曜日、北部ワジリスタンで、アメリカの無人偵察機ではないかと疑われる攻撃が13人を殺害しました。ロンドンのサンデータイムズ紙はアメリカの無人偵察機による攻撃を逃れるため100万人のパキスタン人が自宅を去っていると報じます。

◇イスラエルの新聞が写真から女性閣僚をはずす

イスラエルでは、超正統派のユダヤ人新聞2紙がイスラエルの新しい内閣の写真をデジタル操作してきており、二人の女性閣僚を取り除きます。ひとつは二人の女性閣僚を男性に置き換えて写真を変えました。もうひとつは女性たちを黒で塗りつぶしました。超正統派の新聞は女性の写真を印刷するのは不謹慎とみなします。リモア・リヴナットはイスラエルの新しい文化スポーツ大臣。ソファ・ランドヴァーは移民同化大臣です。

◇イスラエルへの米国の大規模武器売却が明かされる

アメリカの兵器がガザ攻撃で一般市民に対して誤用された証拠にもかかわらず、合衆国はまた新たに大規模な武器の積荷をイスラエルに送ってきているのをアムネスティインターナショナルが明らかにしています。ガザの約25マイル北のイスラエルのアシュドッドの港に3月下旬、約1万4000トンの武器を運ぶドイツの貨物船が入港したとアムネスティは言いました。その貨物船はイスラエルのガザ攻撃が始まる一週間前、12月20日にイスラエルに出港しました。

◇18年禁止だった戦死者の帰還をメディアが報道

メディアは18年ぶりに、デラウェアーにあるペンタゴンの主な死体仮置場の米兵の棺の到着を報道するのを許されました。バラク・オバマ大統領はペンタゴンのアメリカの戦死者帰還のメディア報道禁止令をゆるめてきており、厳粛な到着式にカメラを許すかどうかを嘆き悲しむ家族に選ばせます。日曜、フィリップ・メイヤーズ二等軍曹の遺体を運ぶ国旗でおおわれた棺がドーヴァー空軍基地に到着しました。30歳の兵士は土曜日、アフガニスタンで殺されました。

◇オバマがキューバへの家族旅行について制限を解除する

オバマ政権がアメリカ・キューバ間の家族旅行と現金送金について制限を廃止するつもりであるとウォールストリートジャーナルが報じます。現在の年に一度に代わり、米国で暮らすキューバ人が自由に島に行くのをこれが可能にします。しかしながら、オバマは解禁せよとの要求を拒んできています。同時に、金曜日アメリカの議員団がハバナに到着しました。これはカリフォルニアの下院議員バーバラ・リーです。

バーバラ・リー下院議員:「アメリカ・キューバ間の関係に関して討議に参加するため私たちはここにいます。個人的に私はキューバと話すべき時だと考えます、多くがそう考えます、そして私たちは対話が必要とするものを見つけたい、そして私たちは大至急、これをわが政府当局者たちに非常に明確に伝えるつもりです。」

◇全国的な抗議より先にエジプトの警察が25人を逮捕

そしてエジプトでは日曜、ムバラク大統領の政策に対する今日の全国的な抗議より先に、警察が25人を逮捕しました。反体制のエジプト人アイマン・ナールは今日の抗議の主要な主催者のGhadまたは「明日の党」の党首です。その抗議はエジプトの治安部隊によって容赦なく鎮圧されたカイロの北の工業の町での蜂起1周年記念を死守してきています。2005年の大統領選でムバラクに対抗したアイマン・ナールは選挙のすぐ後に逮捕され、3年以上獄中で過ごした後、今年2月に釈放されました。今年4月6日の抗議で彼の党が高く掲げる要求について先月、彼はデモクラシーナウ!のプロデューサーに語りました。

アイマン・ナール:「憲法を改正するのと、広く行きわたった政治と選挙への参加を妨げる障壁を取り除くのに、私たちは政府に1年与えている。もし私たちの要求(これらは改革派の民主的な要求)がかなわないなら、私たちは2010年4月6日にゼネストを呼びかけるつもりです。目下のエジプト政権の将来は、その役割を終えねばならないこと、エジプト人の中で巡回する権力に本当の機会を提供しなければならないことを理解するその能力しだいである。まったく存在しないか、ある種の妄想になる程度まで権利と自由を制限して挫折させるテキストなしに、統治者と代表者を選ぶための権利をエジプトの国民に与えなくてはならない。」

写真はムミア・アブ=ジャマール

2009/04/09

石油が豊富なキューバ


◇フィデル・カストロが米州サミットにアピール
もっとためになる結びつきの必要に気づいたことをアメリカは示すべきとカストロは言った

ラテンアメリカの国々が地域全体の首脳会議でアメリカ大統領に会うときキューバ隔離に関して終わりを支援するよう、フィデル・カストロが求めてきている。

4月17日トリニダード・トバゴで開かれる米州サミット出席でキューバは招待されてきていない。

新聞の社説として元議長は、サミットはその地域にとって「熱気で試練」となるだろうと言った。

キューバ隔離とアメリカの対キューバ貿易禁止の両方が議論すべき事項にあるのを確実にするよう彼はしきりと指導者らに促した。

ラテンアメリカとカリブ海諸国の国々のほとんどすべてが、いま禁輸の終わりを支援して、キューバが米州機構に再び認められるのを待ち望むとハバナのBBC特派員マイケル・ヴォスは伝える。

サミットでアメリカが記名調印してもらいたい最終声明の草案について読んできているとカストロ氏は言った。

それには「受け入れがたい多くの概念」が含まれており、キューバ・アメリカのもっとためになる結びつきに気づいたことを示さなかったと彼は書いた。

「いま誰が私たちの排除を要求しているのか?彼らはわが国民に対する排除協定の時代がはるか遠く通り去ってきているのを理解しない」と彼は書いた。

アメリカのバラク・オバマ大統領は共産主義国家に対し、前任者のジョージ・W・ブッシュよりいっそう少ない対決のアプローチをはかってきているとBBCの特派員は付け加える。

だが、貿易禁止の解除がありうる前に、民主主義へのはかどりと人権上の前進がなくてはならないと、オバマ政権は強く言い張り続ける。

1959年カストロ氏が政権をとって、南北・中央アメリカ(米州)で唯一の共産主義国家で冷戦の一触即発状況にある発火点になった後、アメリカはキューバに制裁を加え始めた。

カストロ氏の弟、ラウルが、昨年2月正式に議長の座を引き継いだ。

(BBC NEWS 05 April 2009)

写真は2009年3月4日に発表されたフィデル・カストロ(BBC NEWS)

◇カストロ氏、米議員団と会談 関係改善への意欲の表れか

キューバのカストロ前国家評議会議長は7日、同国を訪れた米議員団とハバナの自宅で会談した。オバマ政権が対キューバ制裁の緩和を検討する中での会談で、キューバ政府も米国との関係改善に意欲を示したものとして注目される。

カストロ前議長と会談したのは、民主党のバーバラ・リー下院議員ら3人。同議員が帰国後、CNNに語ったところによると、カストロ氏は元気な様子で盛んに質問をしたり、メモを取るなどし、尊敬する公民権運動指導者、故キング牧師に関する情報を送ってほしいと依頼したという。

議員団はこれに先立つ6日、ハバナで弟のラウル・カストロ議長らとも会談した。

(時事通信 2009年4月8日)

2009/04/07

オバマ ゴー ホーム



◇イスラムと対話重視 オバマ大統領 パレスチナ「2国家を」

オバマ米大統領は6日、トルコの首都アンカラで、ギュル大統領、エルドアン首相と相次いで会談した。大統領就任後、初めての中東訪問。北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコに対し、イラクやアフガニスタン安定化への貢献を求めたほか、中東全域の問題解決のため、トルコをはじめとするイスラム諸国との対話を重視する姿勢を示した。

オバマ大統領はトルコ国会で演説し、「私たちのイスラム世界との協調関係は、真摯(しんし)なものだ」と宗教の違いを超えた連携を訴え、各国と対立が絶えなかったブッシュ前政権との相違を打ち出した。パレスチナ問題にも触れ、パレスチナ新国家を樹立してイスラエルとの共存を図る「2国家和平案」について、「共存のため、2国家樹立を強力に支援する」と意欲を示した。

イランの核開発問題については「イランの指導者は、兵器の製造か、人々のためのよりよい未来かを選択しなければならない」と強い姿勢を示した。

トルコはイラク駐留米軍の撤退ルートに想定されているほか、アフガニスタンの国際治安支援部隊にも約900人を派遣している。トルコ南部のNATOのインジルリク空軍基地は、アフガンへの兵士や物資の供給拠点として重要性が増すとみられる。オバマ大統領は、イラクからアフガンへ軸足を移す戦略を軌道に乗せるため、トルコを中東初の訪問国に選んだもようだ。

トルコはブッシュ政権が敵視してきたイラン、シリアとも友好関係を保っているほか、イスラエルとの外交関係も維持している。オバマ政権にはトルコとの関係強化をてこに、中東各国との対話を促進する狙いもある。


◇タス通信などによると、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの警察当局は6日までに、ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ大統領の政敵とされる元ロシア軍司令官スリム・ヤマダエフ氏が滞在先のドバイで殺害されたと断定した。当局は、チェチェンの元副首相でロシア下院議員のデリムハノフ氏が殺害に関与したと言明、チェチェン指導部がからんだ暗殺事件へ発展する可能性が出てきた。

当局によると、ヤマダエフ氏は先月28日、滞在先の住宅近くで射殺され、ドバイで埋葬された。これまでの捜査で、イラン人など実行犯とみられる2人を殺人容疑で拘束、4人を国際刑事警察機構(ICPO)を通じて指名手配するという。

また、殺害に使われた銃器をデリムハノフ氏の警備担当者が準備したことが判明したとし、当局幹部は「事件はチェチェン内部の闘争によるもの。ロシアに(同氏の)引き渡しを求めることになる」と述べた。一方、ロシア最高検察庁筋はドバイ側から要請があっても引き渡しを拒否する考えを示した。

ヤマダエフ氏は元チェチェン独立派で1999年からの第2次チェチェン紛争の際、ロシア側に投降。ロシア軍特殊部隊を指揮したが、カディロフ大統領と対立、昨年5月、司令官を解任されていた。

(以上、毎日新聞 2009年4月7日)

写真は、トルコで幾つかのグループがオバマ訪問に抗議してデモをする
(BBC NEWS 6 April 2009)
もう一枚は、少なくとも150人が犠牲となっているイタリー中部の地震のつめあと、1500人が負傷、数千人が家屋を失い、テントシティができつつある。
(CNN.com 7 April 2009)

2009/04/03

難民キャンプのオーケストラ


◇ミュージシャンが西岸を出るよう命じられる

イスラエルでコンサートを行う事をめぐる騒ぎのまっ最中に、若いパレスチナ人オーケストラを指揮する女性が治安当局者らによってヨルダン川西岸の難民キャンプを出るよう命じられてきている。

テルアビブでのホロコースト生存者のためのコンサートをジェニン(虐殺の現場)から逃れた難民の小さなグループがアレンジすることで、アラブ系イスラエル人のワファ・ユニスは論争をスパークさせる。

彼女が「追放された」との報道は「誤り」で、彼女はキャンプの「いらいら(不安定)」のせいで出て行くよう求められたのだと彼女は言った。

政治的動機のために子どもたちを食い物にすると、キャンプのリーダーたちは彼女を非難した。

コンサート後に彼女はキャンプに戻ってきており、温かく迎えられたとユニスはBBCに語る。

しかしながら、彼女のプロジェクト「Strings of Freedom(自由を求める弦楽器奏者たち)」に子どもたちを送るなとの居住者へのおおっぴらの呼びかけで、キャンプには恐怖の雰囲気があったと彼女は言った。

彼女が難民キャンプを離れようと用意したとき、ひょっとしたら居住者によって彼女の存在に警戒態勢をとらされたのか、民間人の服装をした10人ほどの男性が彼女を逮捕したと彼女は言った。

男性たちは警官ではなかったし、伴う警察車両はなかったと彼女は強調した。

彼らの中には、パレスチナ自治政府アッバス議長の世俗的な派閥ファタハにつながりのある戦闘集団、アルアクサ殉教者旅団の地元リーダー、ザカリア・アル・ズベイディがいた。

彼女はズベイディ氏に話しかけた、彼はイスラエルのコンサートのことで彼女に謝罪して欲しかったのだと彼女は言った。

・政治的アジェンダ

彼は彼女をジェニンの警察署長のところに連行した、警察署長は「キャンプの情況は不安定」だと彼女に告げた。

ユニスによると、警察署長は「しばらくの間、静かにしていて欲しい。あなたの身の安全のために出て行くしかない、そして私はあなたをイスラエル側に引き渡さなければならない。」と言った。

ユニスは出て行くことに同意した。「私は穏やかな女性です、どんな問題も起こすつもりはありません」と彼女はBBCに伝えた。

ジェニンのパレスチナ治安部隊の司令官 Radhi Assidhaは、若いミュージシャンのある両親から死の脅しがあったとロイター通信に伝えた。

ロイターによると、「政治的アジェンダを遂行するために彼女は罪のない子どもたちを利用した」とAssidhaは言った。

「再形成のために子どもたちを引き受ける代わりに、ホロコーストを記念する日に子どもたちを参加させる指揮をとった。彼女は醜い方法で子どもたちを利用したのだ。」

地元居住者らはコンサートに抗議してオーケストラを閉鎖していた。

これより前に、キャンプの社会的指導者Adnan Hindiもまた、政治的動機のために子どもたちを「食いものにする」とユニスを非難してきていた。

その遠出は、イスラエルの最も裕福な市民シャリ・アリソンによって始められた「Good Deeds Day(善行の日)」と呼ばれる毎年恒例のイスラエルのチャリティイベントの一環として組織されており、「希望と友愛」を育成することが意図された。

演奏者が2002年パレスチナ過激派とイスラエル軍とのあいだの残忍な戦闘で知られるジェニンの出身だとわかって、イスラエルのホロン町でのコンサートの観客の多くが驚かされた。

(BBC NEWS 02 April 2009)

◇イスラエル右派新政権のアビグドル・リーバーマン外相は1日、外相引き継ぎ式での演説で、パレスチナ和平交渉の本格再開をうたった2007年の米アナポリスでの合意について「正当性がない」と批判、イスラエルには履行義務がないと主張した。

ベンヤミン・ネタニヤフ新政権がパレスチナ和平交渉に対して強硬路線を取る方針が改めて示されたかたちで、和平を推進したい国際社会や同盟国の米国とイスラエルが対立する可能性も出てきた。

イスラエル政府は03年に中東和平4者協議が提示した中東和平案(ロードマップ)の原則受託を承認。07年にアナポリスで行われた米・パレスチナ・イスラエルの中東和平会議では、このロードマップを再確認するとともに、パレスチナ国家を08年末までに樹立することを目指して交渉を再開するとの覚書を発表した。

しかしリーバーマン外相は就任後初の演説で、「イスラエルに履行義務がある文書は1つきりで、それはアナポリス会議の覚書ではない。ロードマップだけだ。イスラエル政府と議会はアナポリスを一度も承認してはいない」と述べた。

この発言に、パレスチナ自治政府側は反発。リーバーマン外相は「和平の障壁」だと非難し、国際社会に対し、イスラエルに対話路線に戻るように圧力をかけるよう要請した。

ネタニヤフ首相は2国家併存案を支持しておらず、「パレスチナは国家を樹立する前に経済を発展させる必要がある」と主張している。

(AFP 2009年4月2日)

◇汚職疑惑で外相を聴取 イスラエル警察

イスラエル警察は2日、贈収賄やマネーロンダリング(資金洗浄)などの疑いがあるとして、ネタニヤフ新政権のリーベルマン外相から約7時間にわたって事情聴取した。警察の報道官が明らかにした。

警察は数年前からリーベルマン氏の捜査を続けているが、事情聴取するのは外相就任後初めて。同氏は旧ソ連からの移民で、ロシア系、ユダヤ系実業家との関係が深いことで知られる。1999年に国会に初当選し、これまで国家基盤相、運輸相などを務めた。

今年2月の総選挙の運動期間中には同氏の娘も事情聴取された。リーベルマン氏はネタニヤフ政権で法相就任にも意欲を示したが、捜査対象となっていることから外された。

同氏は疑惑を否定し、左派寄りの司法当局による「政治的捜査」だと批判している。

リーベルマン氏は、極右政党「わが家イスラエル」の党首で、3月31日に発足した右派連立政権の外相に就任したばかり。

(共同通信 2009年4月3日)

◇イスラエル右派政権発足 「きっとまた戦争だ」ガザに懸念広がる

イスラエルの右派連立政権発足で、パレスチナ自治区では一日、タカ派のネタニヤフ首相への懸念が広がった。イスラエル軍侵攻の痛手から立ち直れないガザでは「また戦争だ」との声も聞かれた。

「ネタニヤフは総選挙で(ガザのイスラム原理主義組織)ハマスを根こそぎにすると言っていただろ。きっと攻撃してくるよ。そうすれば、イスラエルでの人気はあがるし」

ガザ市の果実店で働くアフマドさん(27)はあきらめ顔で語った。

ネタニヤフ首相は、米国などが促すパレスチナ国家を樹立して「2国家」の共存を図る和平案にも消極的。自治区のアッバス議長は地元テレビで「彼は平和を信じていない。世界は2国家案を受け入れるよう説得すべきだ」と訴えた。

ガザを実効支配するハマスの報道官は「多数の人々を殺した過去の政権とそう違いはないが、新政権は今の社会を反映している」とイスラエル世論の右傾化を指摘した。

イスラエルによるガザ地区の経済封鎖は今も続いている。建設資材がなく、壊れた家はそのままで、人々はテントや親せき宅で暮らす。ガソリンや食料の供給も不安定だ。

砲撃で夫も家も失ったサブハさん(65)は「世界の大国はネタニヤフの勝手を許さないで。封鎖も解くよう圧力をかけて」と訴えた。

(東京新聞 2009年4月2日)

写真はパレスチナ人難民キャンプのオーケストラの仲間たち(BBC NEWS)

2009/04/02

バラク&ミッシェル ロンドンへ


◇イスラエル空軍機が1月にスーダンで武器車列空爆か

イスラエル主要メディアは26日、米CBSTVなどの報道を引用し、イスラエル空軍機が1月にスーダン北部でパレスチナ自治区ガザに向けて武器を輸送していた車列を空爆していたと報じた。トラック17台を破壊し39人が死亡したという。

イスラエル政府は報道に対するコメントを拒否している。フランスに拠点を置くスーダンのインターネット報道サイトによると、同国当局者は、武器を積んだ車列が攻撃されてスーダン人やエチオピア人が死亡したと述べた。

CBSによると、イスラエルは武器がスーダンからエジプトを経由してガザに密輸されるとの情報を得て空爆したという。イスラエルによるガザ大規模攻撃の最中に実施されたか、1月18日の停戦後かは不明。

(共同通信 2009年3月27日)

◇ブッシュ政権下の対テロ戦費67兆円 8割がイラク関連

米政府監査院(GAO)は30日、イラク戦争などで投じた米国の対テロ戦費に関する報告を米議会に提出した。2001年の米同時テロから08年12月まで、ブッシュ前政権下での対テロ戦費は支出ベースで累計6857億ドル(約67兆円)。内訳はイラク関連が5335億ドルで約8割を占めた。アフガニスタン、アフリカ、フィリピンなど世界各地で展開する「不朽の自由作戦」が合計で1241億ドルになった。このほか本土防衛の関連が281億ドルだった。

(日経ネット 2009年4月1日)

◇ネタニヤフ右派政権発足へ イスラエル、和平停滞か

イスラエル国会は31日、2月の総選挙後に首相候補として連立交渉を進めてきた右派リクードのネタニヤフ党首(59)が提出した閣僚名簿を審議。同日深夜(日本時間4月1日早朝)にも賛成多数(69対45)で承認し、同氏を首相とする右派主導の連立政権が発足する。ネタニヤフ氏は約10年ぶりの首相返り咲き。

ネタニヤフ氏は、中東紛争の解決策として国際的に支持されているパレスチナ国家樹立に反対しており、和平プロセスの停滞は必至。核開発を進めるイランには武力行使も辞さない強硬姿勢で、中東情勢の緊張要因となりそうだ。中東和平推進やイランとの対話を掲げるオバマ米政権は難しい対応を迫られる。

ネタニヤフ氏は31日、内閣承認に先立つ国会演説で「われわれに脅威とならない権限すべてをパレスチナに与える和平合意が可能だ」と述べたが、パレスチナ国家樹立には踏み込まなかった。パレスチナ指導部は「2国家共存を目標にしない政権とは交渉できない」と反発、欧州連合(EU)も2国家共存を支持しなければイスラエルとの協力関係を見直すことを示唆している。

(共同通信 2009年4月1日)