見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2011/11/06

正しい選択


ハッカー仲間は解放されたけれど、セタスから逆脅迫も受けた

◇国際ハッカー集団アノニマスは、メキシコの麻薬組織セタスに拉致された仲間が解放されたとして、予告していたセタスへの内通者などの秘密情報の暴露を取りやめた。解放された仲間は組織関係者の名前を明かせば1件につき10人を殺害するとの脅迫メッセージを託されていたという。

アノニマスは、仲間が解放されなければ報復として秘密情報を公表するとネット動画で宣言していた。脅迫メッセージを受け、「罪なき市民を巻き込むわけにはいかない」として、現時点では公表をやめることにしたという。

(引用元:朝日新聞 2011年11月5日)
http://www.asahi.com/international/update/1105/TKY201111050352.html

△同グループの中南米地域のサイト「アノニマス・イベロアメリカ」に掲載された声明によると、解放された関係者は軽いけがをしているが元気だという。
メキシコ当局は、実際に誘拐事件があったかどうか確認していない。

(引用元:中国新聞 2011年11月5日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201111050135.html

ところで、スウェーデンで昨年合意の上でのセックスでコンドームを着けなかったとして2人の女性から訴えられ英国で逮捕された内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ容疑者の身柄をスウェーデンに移送することを認める決定を11月2日、英国の高等法院が下した。
日本の大手新聞は誤りを正しもせず容疑を「強姦」と書くが、実際にはスウェーデン独特のお国柄からくる「コンドームなしのセックス」容疑となる。
4chanでアサンジ逮捕の抗議と復讐のため、ウィキリークスのサイトを削除したホスティング会社や米政府の申し出に応じて取引を停止した金融会社などに対し、一斉にサイバー戦争宣戦布告をしたアノニマスはどう出るのだろうか?!
「ウィキリークスは言論の自由と情報のリトマス試験紙」と、ペイバック作戦の参加者はフランチャイズタイムスのインタビューに答えている。

写真はジュリアン・アサンジの本(BBC)

◇最高裁上訴は高等法院の判断次第

内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者で編集長を務めるジュリアン・アサンジ氏は、スウェーデンへの身柄移送をめぐって法廷闘争を続けてきたが、ロンドンの高等法院は2011年11月2日、アサンジ氏の身柄引き渡しを認めた一審判決を全面的に支持する判断を示した。この結果、年内にも同氏がスウェーデンに送還される可能性が強まった。

判決を言い渡されたあと、アサンジ氏は「これから次ぎのステップを考える」と記者団に語った。2審の判決を不服として最高裁へ上訴することは可能だが、2週間以内にその決断を下す必要がある。

上告棄却になれば10日以内に身柄引渡

その次のステップは、2審の担当裁判官2人が協議して上告を認めるか否かを決定することになる。その協議期間は3週間。上告棄却になれば10日以内に身柄が引渡される。

アサンジの弁護団としてはこの事態を何としても回避したいので、身柄の移送は「人権違反」として欧州人権裁判所に訴える可能性も検討しているようだ。そうなれば、決着までさらに時間がかかることになる。

もう一つの障害はお金である。アサンジ氏は控訴して敗れたので検察側の裁判費用を肩代わりする義務が生じている。金額は1万9千ポンド(およそ236万円)ということだが、弁護団はこの費用についても異議を唱える戦術のようだ。同氏はノーフォークで「軟禁状態」になっているので、金銭的にも行き詰まっているとの見方がある。

http://www.j-cast.com/2011/11/03112132.html

△アサンジの弁護団は、スウェーデンに移送されれば、今度は米国に移送される可能性があるとしている。だがスウェーデン側はこの主張を否定している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111103-00000010-cnn-int

◇兵糧攻めに遭う「WikiLeaks」 資金難で活動停止の危機に

内部告発サイト「WikiLeaks」の創設者であるジュリアン・アサンジによると、ユーザーからの寄附金をWikiLeaksに送っていた金融機関が送金を停止したため、活動できなくなったという。収入がこれまでに比べ95%減り、文書の公開をこれ以上続けられない状態だそうだ。

送金を停止した主な金融機関は、米国 Bank of America、米国 Visa、米国 Mastercard、米国 PayPal、米国 Western Union。停止前に月平均10万ユーロ(1千万円強)あった寄付金は、今や年額6千~7千ユーロ(60万円前後)にまで激減してしまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000003-inet-secu

△10月24日の記者会見でジュリアン・アサンジ氏は、「私たちは、これまでにジャーナリズム史上最大級のリーク情報をいくつも公開してきた。これが"権力者たち"を刺激して、猛烈な反撃の引き金を引いた」と語った。

アサンジ氏が言及した“権力者たち”とは、米国のバンクオブアメリカ、VISA、MasterCard、PayPal、Western Unionといった銀行やクレジットカード会社、その他の送金サービス企業を指す。アサンジ氏いわく、こうした「独断的かつ非合法な金融封鎖」が WikiLeakの収入の約95%を潰したのだそうだ。

「米国を中心とする調和性の高い政治的な攻撃が、私たちに対して仕掛けられた。米国のベテラン右翼政治家による辛辣な皮肉から、WikiLeaksのスタッフや私自身の暗殺を呼びかけるきわめて危険なものまで、その種類はさまざまだ。」(アサンジ氏)

金融封鎖が行われたことで、WikiLeaksは過去11カ月間にわたり手元の現金のみで運営せざるをえなくなり、何千万ドルもの募金が失われたとアサンジ氏は述べている。現在のWikiLeaksには、「わずかな資金」を「一連の違法な金融封鎖」を打破するのにつぎ込むほか道はないという。

アサンジ氏によれば、WikiLeaksはこうした封鎖に対する訴訟をアイスランドやデンマーク、ベルギーのブリュッセル、英国、米国、オーストラリア などで起こしているそうだ。また、同組織は欧州委員会(EC)にも反トラストを根拠とする苦情を申し立てた。苦情を受理するかどうかの判断は11月までに下される見込みである。

WikiLeaksに対する金融封鎖は、同組織が2010年11月に米国の極秘外交文書を公開し始めた直後から始まった。

アサンジ氏は、WikiLeaksが現在世界中で展開している複数の強大な金融機関との戦いには、きわめて重要な意義があると主張している。

「このような金融攻撃を看過すれば、危険かつ不当、非民主的な先例が生まれてしまう。WikiLeaksおよびWikiLeaksの使命とは関係ないものにもその影響は及ぶはずだ。力の強い金融企業や彼らの政治的協力者と対立する組織はすべて、私たちと同じく法を逸脱した攻撃を受ける可能性がある。」 (アサンジ氏)

(引用元:PC World米国版 2011年10月25日)
COMPUTERWORLD.jp 

◇Wikileaksへの資金供給を断った支払い機関は、藪をつついて(多数の)蛇を出す

Wikileaksの使命を認めない人もいる。危険分子とみなす人もいる。いずれにしてもWikileaksに対して否定的な見解の人はゼロではない。けれども一つだけ否定できないことがある。Wikileaksはまともな団体だ、場所は明かさないが、サーバも銀行口座等々もある。それを気に入らない人もいるかもしれないが、彼らには、本人の情報といったものは削除する、一定の方法でのみプレス配布する等々の原則もある。

世界の有力な支払い機関は、Wikileaksへの寄付を拒絶している。彼らには、そうする権利があるのだろうし、そうしなければ政治家の怒りを買っただろう。しかし、彼らは自分たちが一体何をしているか理解していない。ヘビの一頭を切るとその跡に二頭生じたというヒュドラー(Hydra)の大きな災いのことを彼らはわかっていないのだろう。

ヒュドラーの比喩は数カ月前にも使ったが、今回もそのときと同じ幻滅(一頭を切る)と安堵(二頭を生じる)の両方を感じる。8月にはレコード会社が、ビデオ共有サイトからビデオをダウンロードさせる人畜無害で平凡なサイトを遮断した。彼らもまた、その殺戮の本当の意味をまったく理解していない。刃(やいば)が、実は自分に向いていることに気づいていない。

ビデオの場合は、金と著作権だけが問題だったが、Wikileaksはもうちょっと高くつく。

Wikileaksをそうやって屈服させたらどうなると、VisaやMastercard等々は期待しているのか?彼らの動機は明らかに政治的であり、その政治的理由となるものは、人びとからの監視に対して不透明でないと政府はその存在を維持できないという一種の恐れに根ざしている。Wikileaksには守秘の部分もあるから、完全な透明性を実現したわけではないが、それでも透明性に向かっての動きが始動してしまったという事実はもはや取り消せない。

Wikileaksはなぜお金が必要なのか?大量の情報をふるいにかけ、編集し、タグを付け、配布する作業は膨大だ。プレスを初めとして、彼らのサービスへの需要はある。ナップスターの時代から音楽のダウンロードに需要があったように。だが、Wikileaksとナップスターは同じではない。ナップスターは完全無料、無選別、そしてある意味ではカオスだった。Wikileaksはリーク情報のグローバルな管理におけるiTunesだ。単一の実体があり、管理主体があり、ネットに接続されている、ただしそのことが嫌われている。Wikileaksという特定のサービスが遮断されたら、その需要に一体何が起きるのか?

思わせぶりな書き方はもうやめよう。Wikileaks(または類似のリークサイト)から漏れていた情報は、今後も何らかの手当たり次第の便宜的な手段を通じて配布されるだろう。それはカオスであり、制御不能で無編集であり、Wikileaksよりもはるかに責任感を持たない人びとの手から投じられるだろう。たぶんそうなることは避けられない。そうなるのを急ぐ必要もないけれど。

仮にリークが本当に災いであるとして、Visa、政府は、正体が明白にわかっている災いと今後訪れる正体不明・制御不能の災いのどちらがましか?支払いサービスも政府も完全に視野狭窄だ。正しい選択ができない。というわけで、結局のところ、これから訪れるのは彼らにとってよりまずい災いである。

(引用元:TechCrunch Japan 2011年10月25日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111025-00001642-techcr-sci