見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2012/08/21

バルコニーから"サンキュー"


8月19日午後、政治亡命が認められたアサンジがロンドンのエクアドル大使館に保護を求めて以来2カ月ぶりに公衆の面前に姿を現した。大使館建物のバルコニーに立ち、声明を読み上げたのだ。
大使館の外に集まった数百の支持者へのあいさつでアサンジは、警官がこの建物を襲撃するのを止めたのはあなたがたの決意と存在のためだったと述べて彼らの支援に感謝した。また、オバマ大統領には正しいことをするよう求めた。以下はロイターの報道からーー。

「水曜夜、おどしがこの大使館に届けられ建物に警官が押しかけたあと、事態を見守るため真夜中にあなたがたが現れて世界が注目するよう導いてくれた。暗くなってからこの大使館の中で私は内部の非常階段から警官隊が建物内に群れをなして移動するのがわかった」とアサンジは言った。
「でも、私は目撃証人がいると知っていた。しかも、そのわけはあなたがたでした。」

WikiLieaks創設者は、彼に亡命を認めることで"勇気を示した"としてコレア大統領に感謝し、そしてまた彼に支持を表してくれているすべての国と個人に感謝した。

アサンジはまたアメリカ政府とオバマ大統領に向けて、"WikiLieaksに対する魔女狩り"を終わりにするよう呼びかけた。
「権力の隠れた犯罪に光を照らすためジャーナリストを追求しないと、アメリカ合衆国は世界の前で確約しなければなりません。内部告発者に対するアメリカ政府の戦争を終わらせなければなりません。」

彼はまた、当時配布された機密文書をジュリアン・アサンジのWikiLeaksサイトに提供することで果たしたと言われる役割とやらをめぐって22件の犯罪で起訴されてきているブラッドリー・マニングについても話した。
マニングは800日以上も独房に監禁されており、軍事法廷より先にまだ裁判を待っている。
「水曜日、ブラッドリーは裁判なしに拘留815日目を送りました。法律で定める拘留の最長期限は120日です」とアサンジは大使館の外に集まった群衆に話しかけた。
「もしもブラッドリー・マニングが非難される通りのことを行ったとすれば、彼は私たちすべてにとってヒーローであり、測りしれぬほど貴重です。ブラッドリー・マニングは解放されなければなりません。」

アサンジは続けて、"ツイートのせいで投獄3年の刑を宣告された"バーレーンの人権活動家ナビール・ラジャブ(Nabeel Rajab)に触れた。
ラジャブはバーレーンの首相について批判的なコメントをツイートし、彼に辞任を求めた。逮捕の前にラジャブはWikiLeaks創設者がホストを務めるロシアTVの番組"アサンジ・ショー"の4回目にゲストとして登場した。インタヴューで彼は、バーレーンの抗議ともっと広いアラブの春の間にアメリカが行動を起こすのを拒否するのに加えてアメリカ主導のイラク侵攻を批判した。

アサンジはまたモスクワの大聖堂で"パンクの祈り"をしたせいで3人のメンバーが2年の実刑を食らったばかりの、ロシアの女性パンクバンド、プッシー・ライオットについても話した。
「弾圧には団結があります」とアサンジは言った。「答えを返すには完ぺきな団結と決意がなくてはなりません。」

WikiLeaks創設者は木曜に政治亡命を認められた。イギリスとスウェーデンがその判断に強く反対しラテンアメリカの国々がエクアドルの動きを強く支持することで国際的反応の高まりに輝きだした決定である。



 △画像はニューヨークのタブロイド紙、NewYorkPostの一面トップを飾ったプッシーライオットの裁判



◇約十分間行われた演説で、アサンジ容疑者は「権力の犯罪を明るみに出したジャーナリストを罪に問わないと、世界の前で米国は誓うべきだ」と主張。オバマ大統領に「正しいことをするよう求める」と述べた。
(引用元:東京新聞 2012年8月20日)