見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2013/07/09

ヤンキー帝国主義

ワシントンにはスノーデンのことをオサマ・ビンラディンに匹敵する"アメリカの敵"と見ている連中がいるんだと!なんたるでたらめ!
なんだってオバマはここまで強権にならなきゃいけない?
オリバー・ストーンが言っていた通り、監視プログラムの大幅アップグレードより、スノーデンを追いつめることへのオバマの熱き関与のほうがよほど不名誉

◇スノーデン武勇談で南米左派指導者らがボリビアのために大会
ロイター通信 05 July 2013

アメリカのスパイ機関の請負業者で亡命のエドワード・スノーデンが搭乗したことを疑って、今週、ボリビアのモラレス大統領機が迂回させられた結果として、木曜、南米で最も歯に衣着せぬ左派指導者が、ヨーロッパの4カ国から説明と公開の謝罪を要求した。

モラレスがコカの葉農民のリーダーとして政治キャリアをスタートさせたボリビアのコチャバンバでのサミットで、5人の指導者が彼の「事実上の誘拐」と舞台裏でそれを駆り立てたと彼らが考えるアメリカの圧力を非難することで彼に加わった。

アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、スリナム、ベネズエラの指導者が加わるサミットの終わりに、フランス、ポルトガル、イタリー、スペインから答弁を求める声明を出した。

「ヨーロッパはゲームの一切のルールを破りました」と、コチャバンバ空港到着後すぐにベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は言っている。「私たちをあてにできるとモラレス大統領に伝えるため、私たちはここにいます。ボリビアに戦いを仕掛ける人はだれでもベネズエラに戦いを仕掛けます。」

事件の背後にアメリカ合衆国のスパイ機関CIAがいたと、匿名のヨーロッパ政府の大臣がベネズエラにもらしたとマドゥロは言っている。

「もう植民地ではありません」とウルグアイのホセ・ムジカ大統領は言っている。「私たちは重んじられて当然、私たちの政府のひとつが侮辱されるとき、私たちはラテンアメリカの隅から隅までくまなく侮辱を感じます。」

地域の団結が北米帝国主義を打ち破るのに必要とされ、ラパスのアメリカ大使館を閉鎖する可能性を高めたとモラレスは言っている。

「たとえ大使館閉鎖になったとしても、私の手は震えない」と彼は言った。「アメリカ合衆国がなければ、私たちは政治的にそして民主主義的にしあわせである。」

ロシアはスノーデンの空港滞在にイライラがつのってきており、当局は立ち去るよう彼を説得している。

ロシアから帰国の途にあったモラレス大統領の専用機が飛行空域に入るのをフランスとポルトガル(後にイタリーとスペインがこれに加わる)が禁じたとき、専用機はウィーンに着陸を強いられた。オーストリア当局はそこで航空機を点検したと言ったが、ボリビアの国防相はこれを否定した。

地域の分裂

人目を引くコチャバンバの集まりに欠席した、地域のヘビー級、ブラジルのジルマ・ルセフは、国際問題顧問の副外相を送った。

アメリカと友好関係にあるチリ、ペルー、コロンビアの大統領と外相も離れていた。声明書の中でコロンビアの外相は、ボリビアとヨーロッパ政府が外交的解決を見いだすことが必要であると求めた。

ボリビアとベネズエラはまた、ワシントンからスノーデンの仮逮捕要請を受け取ったことにいらついてもいた。処置は「違法で根拠がない」とボリビアは非難した。

アメリカ国務省スポークスマン(Jen Psaki)は、「私たちは、彼がおそらく、着陸するかもしれない、通過するかもしれない、どこの国からもスノーデン氏を本国に送還するよう広く求めた」と言っている。

http://www.reuters.com/article/2013/07/05/us-usa-security-latinamerica-idUSBRE9630NV20130705?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter&dlvrit=992637

◇たどり着くことができさえすれば、NSA漏洩者エドワード・スノーデンには他に行く場所があった。

ボリビアのモラレス大統領はスノーデンは彼の国で歓迎されると言う。土曜日、モスクワのサミットからの帰国便を一時的に妨害したと非難するヨーロッパ諸国とアメリカへの抗議として申し出ていると彼は言った。

モラレスは、亡命受け入れを申し出ているベネズエラのマドゥロ大統領とニカラグアのダニエル・オルテガの後に続く。彼は以前にスノーデンの聖域を考慮するのをいとわないと言った、こちらもボリビア左派ラテンアメリカ同盟国のエクアドルが同じ立場をとっていた。

(引用元:AP 6 July 2013)
http://abcnews.go.com/International/wireStory/bolivia-joins-allies-offer-asylum-snowden-19595114#.Udi5flO9aUc

◇ラテンアメリカはモラレス大統領機の迂回を強引な支配、ヤンキー帝国主義とみなす

逃げる漏洩者エドワード・スノーデンを捕まえたい過度のやる気からオバマ政権はラテンアメリカ史に知れわたる処置を講じてきている。

火曜日、まだ不確かなひと続きの出来事で、ボリビアのモラレス大統領を乗せた航空機が飛行経路から迂回させられて強制的にオーストリアに着陸させられた。ボリビアがスノーデンに聖域を与えるかもしれないと示唆していたなか、モラレスはモスクワ訪問からの帰途についた。

ほぼ間違いなくワシントンにいる、誰かが、大統領機に飛行空域の利用を拒むように、フランス、イタリー、ポルトガルに手配した。大統領機は燃料補給のためにオーストリアに着陸を余儀なくされ、スノーデンが搭乗してないとオーストリアの警備当局が確定したあとやっと先に進むことを許された。

そのようなふるまいは、どこの大統領に向けられていても怒りをかき立てたであろうが、ラテンアメリカでは特別な反響がある。アメリカ合衆国との争いは、ラテンアメリカ史の圧倒的事実のひとつだ。モラレスは、ワシントンの軌道から出ると約束することで選挙に勝利した地域の指導者のひとりだ。
その指導者のかなりがモラレスの航空機を着陸させることに腹を立てて反発した。エクアドルのラファエル・コレア大統領は、「オールアメリカに対する侮辱」と呼んだ。アルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス・デ・カークナー大統領は、「私たちが完ぺき打ち勝ったと思った植民地主義」のなごりと非難した。

アメリカ合衆国がこの行為を支持していたのが明らかになろうとなかろうと、まだ責任を認めていない、いずれにしろこの事件はオバマ政権を通じてUS・ラテンアメリカ関係の決定的エピソードとして歴史に残ることになる。これはアメリカがいまだにラテンアメリカ諸国を決して完全に主権国でないと見ていることを示す。これ以上にあの国の人々を怒らせるものはない。それは彼らが"Plattismo(プラット状態)"と呼ぶものだ。

それは、キューバを独立国と認めるが、ワシントンからの許可なしにはなにひとつ協定を結ばないし対外債務も受けないことを義務づけた1901年の「プラット改正案」を指すもので、またそれはアメリカが意のままにキューバに介入する権利も認めている。

プラット改正案は1934年に廃止されたが、多くのラテンアメリカ人の目には、いまも、彼らの大陸についてワシントンの見方の範囲を限定するように見える。その見方が、今週、計り知れないほど強くなった。

ワシントンでは、モラレスの航空機を強制着陸させることでスノーデンを捕まえようとの試みは、これ以上の賢いギャンブルはないように見えたのかもしれない。ラテンアメリカはさらに一段と深刻にとらえる。彼らにとってそれは一世紀半の内政干渉の記憶を呼び覚ます容赦なく屈辱的な打撃だ。

このエピソードはアメリカ合衆国に批判的なモラレスと他のラテンアメリカの指導者を大いに強化した。彼らの巧みな反ヤンキー弁舌を再び確からしく思わせる。皮肉にも、スノーデンさえ、ラテンアメリカのヒーローにした。彼に聖域を申し出るどんな大統領も大陸に広がる賞賛の波にまんべんなくおおわれる。

しかしながら、それはワシントンからの反発に一方的に不利にならざるをえない。数日前、コレア大統領がスノーデンをエクアドルで受け入れるかもしれないと示唆したあとに、ジョセフ・バイデン副大統領が彼に電話をした。報じられるところでは2人は30分間話をした。以後、コレアのスノーデン受け入れに対する熱意は明白に減退した。それは意外ではない。数千人を解雇することになるやり方で貿易政策を輸入カットに変えることにより、アメリカ合衆国にはラテンアメリカ諸国をもっぱら深刻に傷つける手段がある。

モラレスの航空機に対する行動に続くバイデンの電話は、オバマ政権がスノーデンのリークをいかに深刻に見ているかの明白なシグナルだ。ワシントンの一部は、彼のアメリカ合衆国に対する犯罪を、ほとんどオサマ・ビンラディンに匹敵するサイバーの敵とみなすようだ。

スノーデンをこのレベルに持ち上げることで、アメリカは彼を受け入れる国はどこも苦痛をこうむることになるとはっきりわからせる。しかしながら、それはまたラテンアメリカの指導者に心をそそる好機をも提供する。スノーデンを歓迎するだれでもが、ホセ・マルティが"手癖の悪い爪の鷲"と呼んだ、あえて公然と反抗する尊敬された反乱軍の英雄の仲間にたちまち加わることになる。

どこもワシントンが押しつけそうなきびしい罰を進んで受けるかどうか、まもなく明らかになるかもしれない。

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/jul/05/latin-america-us-morales-imperialism