見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2014/05/01

シリア ナウ


◇シリア北部アレッポで4月30日、政府軍が学校を空爆し、生徒17人を含む少なくとも20人が死亡した。
非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、反体制派が掌握する同市アンサリ地区で行われた2回の空爆が学校を直撃。アレッポの活動家が配信した動画には灰色の遺体袋に包まれて地面に並べられた子どもたち遺体が写されており、中には血まみれの姿となった子どももいた。
アレッポを拠点とする市民ジャーナリストのムハンマド・ハティブ氏は、インターネットを通じたAFPの取材に対し、子どもたちが「図画展示会を開いていた時に、2回の空爆が10分間隔で学校を直撃した」と語った。
シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン代表によると、死亡した生徒は主に12~13歳だった。
前日の29日には、シリア第3の都市である中部ホムスの政府掌握地区で、自動車爆弾2発が連続で爆発し、民間人を中心とした少なくとも100人が死亡していた。同地区は、バッシャール・アサド大統領も所属するシーア派の分派「アラウィ派」が住民の多数を占めている。
この車爆弾攻撃については、国際テロ組織アルカイダ系の「アルヌスラ戦線」が犯行声明を出している。
29日には首都ダマスカスでも迫撃砲攻撃により14人が死亡。国営シリア・アラブ通信は、首都郊外で活動する反体制派の犯行と非難していた。
(AFP通信 2014年4月29日) 
 写真:シリア政府軍の戦闘機に爆撃されたというアレッポの学校(4月30日) 
シリア政府軍のジェット戦闘機1機が4月30日、同国北部の都市アレッポの学校をミサイル攻撃した。47人が死亡したという。反政府勢力の活動家が明らかにしたもので、そのほとんどは生徒だった。生徒たちは内戦の恐ろしさを描いた絵の展覧会の準備をしていた。
 アレッポの反政府活動家が投稿した写真には、血が付いた学校のコンクリートの壁や子供たちの作品が写っていた。子供の絵には子供の首を切ったり射殺したりして、その遺体を穴に投げ入れている兵士や反政府勢力の姿が描かれていた。その後投稿されたビデオには、茶や青色の袋に入れられた子供たちの遺体が仮の安置所に置かれている場面が映されている。遺体袋はタイルの床の上に置かれ、女性たちがその後ろで泣き叫んでいた。
 シリア政府は30日の声明で、政府軍がアレッポのテロリストに対する作戦を行ったとしたが、学校への攻撃については触れていない。アサド大統領は数日前、6月の大統領選に出て3期目を目指すと発表した。任期は7年。
 同国内戦では政府軍が優勢だが、暴力的な衝突が各地で起きており、大統領選への影響が懸念されている。反政府勢力と米国など西側およびアラブの支援国はこの選挙に反対し、内戦状態が続いていることから自由で公正な選挙はできないとしている。
 学校での救出作業をしていた反政府勢力の活動家はビデオの中で、「これがアサドを選んだ結果であり、彼らはわれわれ全てがテロリストだと言うだろう」と話した。 
 活動家らによると、ロシア製ミグ戦闘機が現地時間の午前9時にミサイルを発射した。生徒や教師の捜索は午後5時まで続いた。
 ソーシャルメディアに掲載された学校の写真では、めちゃくちゃに壊れた机や血の海、それに色鉛筆で描かれた絵が見られた。これらの絵には死者や苦しむ人たち、虐殺の場面など、3年にわたる内戦でシリアでは日常の風景となったことが描かれている。
 ユニセフ(国連児童基金)の中東・北アフリカ担当のマリア・カリビス氏はこの攻撃を非難し、「シリア全体で毎日、ただ単に普通の生活をしようとしている子供たちが、人口密集地への無差別攻撃で死んだりけがをしたりしている」、「常軌を逸した暴力の繰り返しと国際法違反行為をやめるよう求めた呼び掛けを全く無視して、これらの攻撃がエスカレートしているようだ」と述べた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303493804579534472890337800.html