見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2015/04/05

祝賀ムードのテヘラン

「イランの大統領、ハッサン・ロウハニには、オバマよりもっと多くのアメリカの大学の博士号を持つ閣僚がいる」(The Atlanticの記事)
http://www.theatlantic.com/international/archive/2013/12/the-case-for-giving-irans-scholar-diplomats-a-chance/282010/

◇イラン核協議:テヘランとオンラインで祝う
BBC  3 April 2015

世界の強国とイランが、何年もの力を失わせる制裁を終える包括的核協定のための政治的枠組みに同意したと発表した後、イラン人がお祝いしている。

ニューヨークタイムズ紙のThomas Erdbrinkによると、木曜夜、行き詰まった交渉の進展の詳細がわかってきはじめたとき、首都はめったにないほど静かだった。

1979年のイラン革命以降はじめてと思われることとして、アメリカの大統領による演説を生放送する国営テレビに多くのイラン人が釘付けにされたためと彼は考えた。

ジャーナリストのPedram Alvandiは、”(TVの)オバマとの自撮り”を選んだ。

真夜中過ぎ、人々がお祝いするために大通りに外出し始めた。

人々が繰り返し賛美し、歌って踊って拍手し、国旗を振り、クルマのクラクションを鳴らすのを、ヴィデオが見せる。

ソーシャルメディア・ネットワーク禁止は、オンラインの数百の投稿を抑制しなかった。

金曜の朝、イランのザリフ外相と連れの交渉者らは、最終ラウンドの核協議が行われたローザンヌからテヘランに急いで戻ったあと、群衆によって歓迎された。

ソーシャルメディアの合意に対する反応は見たところ主として肯定的とはいえ、イランはもっと上手を行ってもよかったとあるユーザーは主張した。@RezaKhonsaは、「制裁の解除はけっこうだが、結局、合意は我々の利益の不利に終わった」と書いた。

「イラン人だけが失敗を勝利として祝う」とブロガーのReza Parchizadehは(ペルシャ語で)書いた。

その間、イランの保守派は、おおっぴらに反対を表明した。

政治的枠組みを、ロシアに対してイランが多くの北方領土を失うのを容認したTurkmenchay1828条約になぞらえるハッシュタグ"#Lausanne_chay" を使った人もあった。

Google+のユーザー、SeyedMahdiは(ペルシャ語で)「核現場Fordoの遠心分離機が強化ウラニウムに代わりポップコーンを生産することで合意した」と書き、政治的枠組みをばかにした。

これまでのところ、ツイッターにイランの最高指導者、アヤトラ・アリ・ハメネイによる反応はまったくなかった。ハメネイ師は国のあらゆる問題で最終的な決定権限を持つ。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-32174201

△イランの核開発を抑制する基本合意は成立したものの、米政府高官らは交渉期限の6月30日までに最終合意が成立するかどうかは不透明だとしている。イランと主要国の主な隔たりは実務面と実施の日程的な面の双方に残っている上、米議会がオバマ政権の合意した内容を拒否する法案を成立させる可能性もある。
基本合意成立後、オバマ大統領はイランと何らかの合意に達することが中東で再び戦争が起こることを回避する最良の道と考えていると述べた。しかし、大統領はこの外交交渉が失敗した場合は軍事的選択肢が残っているとの認識を示した。

(参考:ウォールストリートジャーナル)

△イランのロウハニ大統領は3日、主要6カ国との「枠組み合意」を「歴史に残る日」と前向きに評価し、ウラン濃縮継続の「権利」などを欧米側に認めさせた成果を強調した。国民に協議の前進をアピールすると共に、欧米との過度な接近を警戒し、交渉での安易な妥協を許さない強硬派に理解を促したものとみられる。

「戦うのか、降参するのか、という考えもあるが、協力という道もある」。大統領はこうも述べた。米国を敵とみなす強硬派に対し、勝ち負けではなく、対話で解決を見いだす姿勢を伝えた形だ。

しかし、ウラン濃縮などの核開発に厳しい制限を受けることになる合意について、早くも国内から反発の声が出ている。強硬派有力紙ケイハンのホセイン・ シャリアトマダリ編集長は「くらをつけた馬を明け渡し、代わりに壊れた手綱を手にした」と皮肉り、交渉結果を批判。代表的保守派のアフマド・タバコリ弁護士は2日、最終合意には保守派が大勢を占める国会の承認が必要だと記した手紙を大統領に送り、安易な妥協は認められないとクギを刺した。

ザリフ外相は合意後の記者会見で「(最高指導者)ハメネイ師に交渉への支援を感謝する」と述べた。合意内容に懐疑的な国内世論をハメネイ師の威を借りて抑える狙いがあったとみられるが、ハメネイ師自身は枠組み合意について沈黙を守っている。

(毎日新聞 2015年4月4日)