見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2015/05/19

他所の国の歴史教科書も

先日投稿した「正しい歴史に至る道」の最初の記事の中の「※1」です。
△今年2月、20人の歴史学者が日本政府による歴史学への介入を非難する共同声明を発表(※1)

編集者への手紙
日本の歴史家に賛成する
Alexis Dudden March 2015

編集者へ:

第2次世界大戦中、大日本帝国軍の便宜として残忍な性的搾取の制度の下で苦しんだ婉曲的に名付けられる「慰安婦」について、日本のみならず他所の歴史教科書でもその主張をやめさせようとの日本政府による最近の企てに、私たちは歴史家として狼狽を表明します。

搾取された女性の数は数万人かまたは数十万人か、そして女性の調達で軍がまさにどのような役割を演じたか、歴史家は論争し続けます。

しかしそれでも、歴史家 吉見義明の日本政府保管文書の入念な調査とアジアくまなく生存者の証言は、帰するところ国が後援者の性奴隷になる、制度の本質的特徴を論争の余地なく言い渡しています。女性の多くは自分の意志に反して徴集されて、移動の自由のなかった戦地の駐屯地に連れて行かれました。将校によってレイプされ、逃げようとして殴られたと生存者は説明しています。

愛国教育を促進するための努力の一環として、安倍晋三首相の現政権は慰安婦という規定の歴史に声を出して疑義を唱えており、学校の教科書でそれに対する言及を削除しようと努めています。保守的な政治家の中には、他の者が生存者を中傷している間、国家の責任を否定するためにお役所的形式主義の論拠を展開しています。右翼の過激派は、制度や犠牲者の話を詳細に報道(記録)することに関わるジャーナリストや学者を脅迫して畏縮させます。

自国の利益のために歴史を語ろうと努めるのは、なにも日本政府だけでないことを私たちは認識しています。アメリカでは、たとえばアフリカ系アメリカ人奴隷の記述をわかりにくくするために、またはベトナム戦争に関して「非国民」を排除するために、州や地元の教育委員会が学校の教科書を書き改めようと努めました。2014年ロシアは、第2次世界大戦中のソ連の行動について政府がウソの情報だと考えるものを広めることを犯罪とする法律を承認しました。今年はアルメニア人虐殺100周年、政府が責任を負うと主張することでトルコ市民は刑務所に送られる可能性があります。しかしながら日本政府は今、国内のみならず海外の歴史家のやっている仕事をあからさまに標的にしています。

2014年11月7日、日本の外務省は、歴史家ハーバート・ジグラー(Herbert Ziegler)とジェリー・ベントレー(jerry Bentley)共著の世界史の教科書、「Traditions and Encounters:A Global Perspective on the Past(伝統と出会い:過去に関するグルーバルな見地)」での慰安婦に関する叙述を訂正することを出版者McGraw-Hillに求めるようニューヨーク総領事館に指示しました。

2015年1月15日、ウォールストリートジャーナル紙が、日本の外交官と出版者McGraw-Hillの代表との間で行われた昨年12月の会合を伝えました。慰安婦について学者らが歴史的事実を確証したことを詳細に述べる文章2項を抹消するようにとの日本政府の要請を出版者は断りました。

2015年1月29日、ニューヨークタイムズ紙がさらに、政府が「当面の問題を正せなかった」ことを知って彼は「ショックを受けた」と述べ、国会会期中に安倍首相があからさまに教科書を標的にしたと伝えました。

政府が歴史を検閲する権利を持つなんてとんでもないこと、私たちは出版者を支持して著者ハーバート・ジグラーに同意します。私たちは、第2次世界大戦のこれや他の残虐行為について事実を明るみに出すために取り組んでいる日本や他所の多くの歴史家に賛成します。

私たちは過去から学ぶために歴史を業とし、歴史を示します。それゆえに私たちは、政治目的のために出版者または歴史家に研究結果を改めるよう圧力を加える国または特別な実業界の実力者グループの奮闘に反対します。

http://www.historians.org/publications-and-directories/perspectives-on-history/march-2015/letter-to-the-editor-japan#Comment