見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2016/10/06

Neverending War

◇9.11から15年過ぎ、決して終わらない戦争
The intercept by Alex Emmons
11 September 2016

ハイジャックを計画するとか正当と認める、もしくは積極的に関与するとか手助けした人たちに対する軍事力を承認するため議会が投票した2001年9月11日テロ攻撃あとの時代において、結果として生じる捜査が西アフリカからフィリピンまで全面的にわたること、そして二人の2期大統領より長く残ることをほとんどのアメリカ人が想像できなかった。

今日、中東におけるアメリカの軍事上の関与はますます永久不変のものと思われる。ホワイトハウスがイラクとアフガニスタンの戦争を正式に終わりとしたにもかかわらず、両国には数千の米軍と請負人が残存する。アメリカは爆弾を作るより早くイラクとシリアに落としている、そしてペンタゴンによると、「特にこの時機、リビアでの爆撃キャンペーンには終了点がない。」アメリカはイエメンとソマリアで時折の空爆を実施することに加えて、サウジアラビアを手伝ってイエメンで戦争を遂行させてもいる。

9月11日の攻撃から15年過ぎ、テロとの戦いは今でもその序幕であるように思える。

イラクとアフガニスタンの米軍の縮小は、どれほどまったく戦争が目的を達しなかったか、そしてどれほど多くの損害を負わせたかを明らかにするだけだ。アフガニスタンではタリバンが2001年以降どの時点であれ有していたより多くの領域を保持している。イラクの若者の90%以上が現在、アメリカを彼らの国の「敵」とみなすのを2016年のある世論調査が見つけ出した。

主としてアメリカのイラク侵略によって生まれたイスラム国(ISIL)は、イラク、シリア、リビアで巨大な帯状の領域を支配して、ヨーロッパで攻撃を画策するよう勇気づけられる手腕を実例で明らかにした。6月、CIA長官ジョン・ブレナンは、「戦場と財政的領域でのISILに対する我々のあらゆる進展にもかかわらず、我々の努力はグループのテロ能力と全世界にわたる勢力範囲を縮めてこなかった」と議会に話した。

最初の敵であるアルカイダは今日、イエメンとソマリアでなわばりを支配するが、アルカイダはもはや優先事項とみなされない。たとえば、1年という期間にアメリカ支援のイエメン戦争はテロ集団の最も危険な分派、アラビア半島のアルカイダの規模を4倍にした。それらの武器が旧アルカイダ系グループに行く途中で見つかったという事実にもかかわらず、CIAはシリア反乱軍を武装させ続けた。イラクとアフガニスタンの元米軍司令官、引退したデイヴィッド・ペトレイアス将軍は、現にISISと戦うのを助けるためにまさにアルカイダを武装させることを提案した。

進展がないにもかかわらず、ここ15年の戦争はものすごい犠牲に達した。

アメリカはアフガニスタンでほぼ2300名、そしてイラクでほぼ4500名の軍隊員を失った。何十万人もが永遠に損傷を受けた。

その数には、少なくとも6900名のアメリカの請負人と、少なくとも命を落としたアフガニスタン軍とイラク軍の4万3000名は含まれない。

アメリカが攻撃した国々の犠牲者の数は相変わらず記録しないままだが、内輪の見積もりは数十万からおそらくは100万超になる。それにアメリカに収監されて拷問された数百人、そしてイエメン、パキスタン、ソマリアでアメリカの無人機によって殺害された数千人を加算する。

テロとの戦いの財政上の失費は予想できない。退役軍人の医療費を入れて、結局、イラクとアフガニスタン戦争はアメリカに少なくとも4兆ドルを失わせるとわかると判断される。諜報予算は2倍になり、8000億ドル以上もの常識外れが“国土安全保障”に使われた。

空港に放射能探知器を設置する不履行計画のようなむなしいプロジェクトに数十億ドルがむだになった、それは政府に2億3000万ドルを犠牲にさせる。国家安全保障省はプログラムを廃棄する前にメキシコの国境に沿った感知装置の“バーチャル・フェンス”に11億ドルを浪費した。実例はどんどん続く。アルジャジーラのニュース放送の中でコード化されたテロリストのメッセージを発見できるプログラムを構築するために、CIAは一人の請負人に2000万ドル支払った。ほんの昨年、ペンタゴンはアフガニスタンの1つのガソリンスタンドに4300万ドルつかった。CIAの拷問プログラムを設計することに対して2人の請負心理学者は8000万ドルの報酬を支払われた。

15年過ぎ、テロとの戦いで唯一の勝者は請負人だった。

本国で、テロとの戦いは憲法上の悪夢になっている。アメリカはテロ容疑者を無期限に拘留する慣例を採用した。国中の警察署がこっそりと軍に属するグレードのスパイ装置を輸入する。政府の殺人リストから子どもたちを除いてくれと家族は請えないと法廷は決定した。アメリカは史上最大の監視国家になったことをNSA告発者のエドワード・スノーデンが明らかにした。

2016年大統領選挙戦では、かなりの部分でブッシュ時代の拷問プログラムの立案者を罪に問うにあたりオバマ大統領の不履行のせいで、拷問は一方の党の是認ラインになった。

中東において複数の国を爆撃することは例の通り不断のビジネスになった、そしてしばしば報道されなくなる。たとえば、8月1日オバマ政権がリビアのISISに対抗して新たな爆撃キャンペーンを発表した日、アメリカのジャーナリストは新たな戦争に従事するより、党大会後の選挙の世論調査に従事してはるかに忙しく過ごした。

このすべてが、10年、20年、あるいはもう50年延長しかねない戦争の徴候を示す。アメリカがその戦略を地上部隊から離れて爆撃に転じるとき、戦争に対するメディアの関心は減少する、そして私たちの永久の戦争状態について忘れるのはあまりに簡単すぎる。だが、アメリカの猛威、強暴性の犠牲者は忘れそうにない、そしてもしかすると永久に続く新たな敵の補充かもしれないものを創り出す。

写真:2014年9月10日、The Tribute in Lightが、9.11メモリアルの背後の空を光で照らす。

https://theintercept.com/2016/09/10/fifteen-years-after-911-neverending-war/