見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2017/03/02

ふたりの共通点

◇われわれのプーチン

トランプとロシアの指導者がいっしょに動いているかどうかについてあまり心配しないでください。ふたりに共通点があることを心配してください。

NY TIMES(2017/02/18)の記事より抜粋

ロシアの大統領のタフガイ気取りのイメージを賞賛しないまでも、大統領選挙戦の間に言ったようにバラク・オバマ大統領以上の“指導者”とみなすことを何ヶ月ものあいだトランプ氏は明白にしてきました。最近は今月のフォックスTVとのスーパーボウル前のインタビューでトランプはプーチン氏の抑圧的政府を非難するのを拒みました。そのあと、ロシアのタフガイについてトランプ氏の見苦しい抱擁が非常に多数の陰謀説を生じさせたのは意外なことではありません。

だが、私たちは、もはや陰謀について推測する必要もなければ、理論だけの精神分析に従事する必要もありません。しかも、大統領としてトランプ氏のレトリックと行動の両方がプーチン氏が権力を強化する最初の数年間のそれとたまたま似ている以上であるという、就任以来、私たちはかなりの厳しい事実を蓄積してきています。海外特派員としてモスクワであの数年を過ごし、残りの経歴を先の4人の大統領の任期にワシントンでジャナーリストとして過ごした私には、その類似点が簡単に片づけられるべきでない印象を与えるだけの見分けがつきます。

もちろん、このふたりの性格は非常に異なります:プーチン氏がコントロールされるところでトランプ氏は衝動的で一時の感情に流されやすい、ロシア人の冷静な計算と暗記される要約した報告書とよい対照をなす不機嫌のかんしゃくと誰もが知っているわめき声です。だが、ふたりの奇妙にも類似した政治上の見解や非常に異なる国を運営するアプローチが、結局のところ現在トランプ氏を取り巻いて吹き出るロシア関連のスキャンダルと同様に重要であることがわかるかもしれません。彼が私たちを落胆させている行動を心配するにつけ、彼がある種のロシアの手先だと考える必要はありません。

メディア・バッシングと常軌を逸した声明。協力を拒否する不屈な連邦判事かまたは会社、ライバルの権力中枢への攻撃。警告、その一部はこの国は安全ではない、われわれの生き方を脅かしているのでイスラム過激派と戦争を始めなければならないという紛れもないパニックの誘導。これらはプーチン氏が政権を握った最初の数年に大きな効果を得られたテクニックで、それらは現在トランプ氏によって展開される文明の衝突イデオロギーで、ほとんど同じ戦術です。

初期のプーチンは全くトランプに属する人でした、ボリス・エリツィンの酔っぱらいの酩酊状態と1990年代後半の経済の不透明感の後、前進中の指導者のイメージを彷彿させる彼の大統領任期、国際協定を平然と無視する電撃作戦。彼は堂々とした様子で最初の独立系国営TVネットワークを接収し、ロシア連邦議会下院をばらばらの議会に変えて、思い上がった寡頭政治を追い求めました。彼は政治家が普通は言わないことを言いました、チェチェンの対抗勢力を“屋外便所”で消し去ると断言し、気に入らない質問をしたフランス人記者を“去勢する”と脅したりするようなことです。

証拠にもかかわらず、2000年代初期のクレムリン問題専門家はプーチン氏を彼がなる独裁者とみなすことに長い時間かかりました。その時はソビエト連邦崩壊の混乱後、ロシアが最終的に安定の数十年に向かって進むと多くの人が考えました。ある人々が穏当に強い国家を復活させる決心である強硬な元KGBスパイを思い浮かべた点で、他の人々は西洋式の改革者気取りの者を思い浮かべることに固執しました。彼の在任期間の初期に海外記者が「プーチン氏はどんな人?」と尋ねたのは有名な話です。

振り返ってみると、彼の行動について一番の案内人は彼の声明でした。プーチン氏はまさしく彼がやると言ったことをやりました。昨年を通して私はそれについてずいぶん考えました、たとえばアメリカ人はトランプ氏の驚くべき高まりに戸惑いました、そしてあのまったく法外なことを彼は本気で言っているのかまたは彼が約束する政策転換をやり遂げるつもりかどうか。

現在のトランプ氏のアメリカを再び偉大な国にするというスローガンのように、ロシアを再び偉大な国にするというプーチン氏の見解は特にこれという観念形態ではありませんでしたが、その薄く透き通る愛国的国家主義は要するに弱くなり士気をくじかれた超大国に自分の存在を印象づけることになるプーチン計画を要約しました。プーチン氏は1991年のソビエト連邦崩壊を20世紀“最大の地政学上の大災害”とみなしました、そしてたとえ私たちアメリカ人が彼がなにをしているか必ずしも理解しなかったとしても、彼の本当のゴール、クレムリンでの権限強化から決してそれませんでした。

まさにその通り、これはトランプ氏がプーチン氏について賞賛する最高のものかもしれません。1990年3月プレイボーイ誌とのインタビューでモスクワに高級ホテルを建てたいと望んでいたトランプ氏はミハイル・ゴルバチョフ政権下のソビエト連邦の最後の時代について印象をことばで述べました。「ロシアは制止きれない、また指導部はそれをわかっている」と未来のアメリカ大統領は言いました。「これがゴルバチョフのことで私の問題だ。安定に足る手腕ではない。」

プーチン氏の手腕は明らかにずっと断固とし冷酷なまでに現実的です。ロシアでのはっきりと理解できる一切の敗北、混乱、腐敗、ウソ、経済後退にもかかわらず、KGBの無名の大佐からロシアの大統領まで信じがたいほど見込みのない昇進の後、彼は17年間支配したままです。そしてそれはまた、選挙を堅実にホワイトハウスまで連れていった出世について今もなおこのように不確かな、もうひとり見込みのない大統領、トランプ氏がプーチン氏や彼のような権威(独裁)主義者について学ぶことの一部かもしれません。彼は彼らのことを自由以上に強さについて話すタフガイとして見て、彼らの成功を多くの場合、政権にとどまる彼らの能力で判断するようです。

最近、私は上院外交委員会の議長Bob Corkerにトランプ氏がプーチン氏に対してそのようにはっきりと理解できる好感を持つのはなぜだと思うか尋ねました。彼は頭を振りました。「よくわかりませんが、独裁者に対するある程度の賞賛があると思う」と彼は述べました。彼の別の推測は、トランプ氏が“だれも他の大統領ができないことをする能力が自分にあることを示す”ためにプーチン氏との強いきずなをでっちあげる一種のスーパーヒーローと自分自身を見ているということでした。そして、この人はトランプ政権と取引したいと望む共和党員です。

ロシアに取りつく専制政治や全体主義の歴史にアメリカは苦しんでいません。トランプ時代より長く続いて当然の立憲民主主義で成功した229年の記録が私たちにはあります。現在トランプ氏が行使する“尊大な大統領の職”に帰する権力の飾りは、ニクソン時代の間に歴史家アーサーM.シュレジンジャーJrがそのフレーズを大衆化して以来ずっと増大してきたと同時に、私たちには自由で独立した報道機関や連邦裁判所制度のような勢力を相殺する確固とした機関があって、プーチン氏がロシアでそれほど効果的に展開したいわば政治的な圧力で圧倒するテクニックに対してすでに強度の抵抗を示しています。

それでもやはり、私が現在ワシントンから報告するように、心配しないではいられません。プーチン氏が大統領になった年に私がモスクワに移ったとき、ソビエト連邦の崩壊からわずか10年でした。彼らの国が、実際最近に彼らが訪れることからさえ締め出される西欧諸国のようになるとまだ多くのロシア国民が期待しました。1990年代の混沌としたフリーダムと彼が過小評価したものに抵抗するプーチン氏の戦いのうけのよさ全部の代わりに、私はロシアで彼らの立場を“標準”の安定した民主主義の席に身を置く時代を慕う多くの人に出会いました。

17年後、問題がもはや存在しないロシアの民主主義についてではなくアメリカの民主主義だったことを、一体だれが考えたでしょうか?

△ポリティコ紙の主要な国際問題コラムニストSusan B. Glasserは2001年から2004年までワシントンポスト紙のモスクワ支局共同支局長で、
“Kremlin Rising: Vladimir Putin’s Russia and the End of Revolution.(クレムリン復活:ウラジミール・プーチンのロシアと革命の終焉)”の共著者。

https://www.nytimes.com/2017/02/18/opinion/sunday/our-putin.html?emc=edit_th_20170219&nl=todaysheadlines&nlid=39586144&_r=0