見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2017/07/27

オピオイド系鎮痛剤

◇オピオイドとヘロインの突発的流行がどのように大手ファーマ社によって引き起こされたか
by Sally Painter

アメリカで増大するヘロイン中毒は流行病の高さにある。処方薬オピオイドの過剰摂取と増加傾向にあるヘロイン使用の間に関連はあるのか?過度に処方された鎮痛剤と結果として起こる中毒の間を点々で結びつけた人もいた、そしてそれらの中毒はヘロインに救いを求めた。

オピオイド系鎮痛剤オキシコンチン(OxyContin:化学名オキシコドン)は処方されるナンバーワンの鎮痛剤としてそびえ立つ

マイク・マリアニ(ウイーク誌)によって書かれた最近の記事によると、大いに習慣性をもたらす鎮痛剤オキシコンチンの増加は急速で、他の鎮痛剤が占有しなかったような市場に行き渡った。

オピオイドの認可と続いて起こる1996年のヘルスケア市場への導入からその驚くべき大当たりに関する考察で、マリアニは、アメリカのパーデュー・ファーマ社(Purdue Pharma)が最初の5年間に4500万ドル相当のオキシコンチンを販売したと報告する。売上高は2000年までに11億ドルまで伸び、2010年には売り上げがべらぼうな31億ドルに拡大したと彼は説明する。これは、すべての鎮痛剤の30%市場優先度を意味したと彼は指摘する。

この市場における優先度はたやすく解明されなかった。たとえば関節炎の“手術後の痛み”など、FDA(連邦薬品局)が薬を認可した広範囲の用途を懸念するウワサがあったとマリアニは報告する。ほとんどどんな種類の痛みもこの人気のある鎮痛剤で処置されるのにふさわしかった。医師らが他の利用できる鎮痛剤以上にオキシコンチンを好んで処方することから、パーデュー・ファーマ社と医者間の関係についてもいかに懸念が起こったかマリアニは説明する。

販売戦力を刺激する動機づけ

2000年までには2倍以上の販売戦力を有してパーデュー・ファーマ社は1年分のボーナス7万ドル+を払うと販売代理人に申し出たと、記事のなかでマリアニは述べる。なかには1年間のボーナス25万ドルも稼いだ販売代理人がいたと彼は報告する。

では、なぜオキシコンチンは医師に対して成功だったのか?それは2001年に関していえば2億ドルで予算に組まれた会社のマーケティング・キャンペーンだったとマリアニは述べる。彼はまた、医師の処方癖を詳細に列挙したデータベースを会社が構築したことも指摘する。このデータで身を固めた販売戦力は、高率の鎮痛剤処方医師に向けて進めることができた。

マリアニは2002年という早い時期にはっきり述べたロサンゼルスタイムズの報道、「パーデュー・ファーマ社は結果を顧みずに無責任にオキシコンチンを処方していた何百人もの医師を特定していた、けれども彼らはそれについてなにもしなかった。」を引き合いに出す。パーデュー・ファーマ社の使命がいかに、「オキシコンチンの処方箋を与える事態になったとき、一次診療の医師に思慮分別なくさせる」ことになっているか、彼は説明する。

特にFDAがそもそもの80ミリグラムより高い服用量で売られるのを可能にしたとき、オキシコンチンの習慣性の特質が、街で売られる貴重なドラッグまでのし上がったとマリアニは指摘する。かつて製薬業は薬の大いに習慣性の特性を認めるよう強いられた、過剰に処方する医者への弾圧はすでに中毒している人たちのほとんど助けとならなかった。多くの人々はオキシコンチンの処方箋欠如で中毒をつのらせると考える、大手ファーマ社のネットの処方鎮痛剤に没頭する人たちがヘロインに救いを求めた。

ヘロインはオキシコンチン中毒から次のステップアップだったか?

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)はヘロイン中毒の45%が「処方薬オピオイド系鎮痛剤にもおぼれている」と報告する。ヘロインをやっている10人のうち9人が他のドラッグをやっている。CDCによると、ヘロイン中毒の様相はあらゆる年齢層と所得水準の男女両方の中で見境なく変身させた。この10年間、ヘロインの消費は18歳から25歳の中で2倍に増えた。

最も高い人口増加を経験する人口統計上の3つのグループが歴史的にヘロイン中毒率が低いグループだったとCDCのウェブサイトは述べる。

これらの統計と同じく気がかりなのはそれがもっと悪くなる。ヘロイン中毒はまた「複数の他の物質、特にコカインと処方薬オピオイド系鎮痛剤を濫用している」とCDCは述べる。ヘロイン中毒の流行で過剰摂取関連の死亡事件もまた増加の傾向にある。死亡率は2002年〜2013年に4倍になる。

CDC2014年プレスリリースが2012年のヘロインとオピオイドの死亡率に関する研究を引用した。研究は2010年〜2012年の間に28州で実施された。研究はアメリカの人口の56%に相当するように設計された。この期間中、ヘロインの死亡率は28州で2倍になった。5つの州で処方薬オピオイドの死亡率の増加を報告した。

ヘロイン常用者と処方薬オピオイドの濫用

同じ報告が、処方薬オピオイド常用者の大多数がヘロイン中毒にならなかったと述べた。

しかしながら、ヘロイン常用者の4人に3人がヘロイン常用に救いを求めるより先に処方薬オピオイドを濫用していたと報告される。

これは「処方薬オピオイド濫用とヘロイン間のつながり」の前兆となった。CDCによると「ヘロインはオピオイドである、そしてどちらのドラッグも類似した影響を引き起こす脳の同じ感覚器官に作用する」から、このつながりは意外ではない。

ヘロインはより安価なドラッグのために中毒者は処方薬オピオイドの代わりにヘロインに救いを求めている、特にそれがもっとたやすく入手できるからには。ヘロインと処方薬中毒に対する戦いで“欠かせない”重要なステップとして、CDCは「不適当なオピオイド処方」の削減を勧告する。

http://www.topsecretwriters.com
http://www.informationclearinghouse.info/47504.htm

△1996年、パーデュー・ファーマ社は、作用時間が12時間で薬物依存性が少ない鎮痛薬オキシコンチンを売り出した。ところが、作用時間は12時間ではなく、実際は6時間、8時間で、中毒者と死者がでた。
2007年、パーデュー・ファーマ社は「虚偽的な販売」で有罪となり、6億ドル(およそ666億円)の示談金をアメリカ政府に支払った。だが、2017年の現在も、オキシコンチン中毒問題は解決していない。
過去20年間にアメリカで700万人以上がオキシコンチン中毒になり20万人以上が死亡した。オキシコンチンは日本では麻薬であり、医療用にしか販売されていない。2015年、トヨタ自動車のアメリカ人女性常務がオキシコンチン57錠をアメリカから国際宅配便で入手して、麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕された。
2007年の裁判前後、パーデュー・ファーマ社のオキシコンチンの売り上げは一度落ち込んだが、翌年には持ち直し、その後、2014年まで、年商20-30億ドルの売り上げが続いている。
1996年の販売開始以来2016年までにパーデュー・ファーマ社は総額310億ドルのオキシコンチンを売り上げている。この成功には、パーデュー・ファーマ社のオーナーであるサックラー家(Sackler family)の3兄弟(3人とも医師免許所持者)が大きな貢献をした。サックラー家は2016年にアメリカで19番目の大富豪、アメリカン・ドリームの代表でもある。
(ウィキペディアより)

2017/07/26

イスラエル反ボイコット法

ボイコットする権利!

◇イスラエルをボイコットすることを犯罪とする法案を上院議員45人と下院議員237人が支持

アメリカ市民的自由(アメリカの憲法では言論・出版の自由など政府の恣意的な干渉からの自由を権利章典で保証する)連合は法案を「憲法修正第一条の露骨な違反」とみなし説明を求める
ICH by Emily Shugerman July 22, 2017

イスラエルに逆らうボイコットを違法とする法案は上院議員45人と下院議員237人によって署名された。

いわゆる“イスラエル反ボイコット法”は、イスラエルの商品やサービスのボイコットを支持する各州間または外国の通商に従事するどのようなアメリカ市民にも、最高25万ドル(19万2000ポンド)の罰金を科する。

国際法によってパレスチナ人に割り振られた地域にイスラエル軍が展開したときでも、アメリカは中東における領土問題でずっとイスラエルを擁護してきた。

この立場は国連の立場に背く、国連は占領されたパレスチナ領土でのイスラエルの入植地には「なにも法的有効性がない」と主張して、「はなはだしい国際法違反という性質である」と公言する。

国連は東エルサレム、ヨルダン川西岸、ゴラン高原における入植地から援助を取り上げて通商を止める決議案を考慮していると新しい法律のなかで議員らは主張する。

イスラエル反ボイコット法はそのような措置を支援したアメリカ人はだれであっても罰する。

しかしながら、アメリカ市民的自由連合(ACLU)は、上院議員に送った手紙のなかで、法案は「イスラエルとその方針について全く彼らの政治的信条のために市民的な罰と処分を個人に負わせる」と主張した。

「要するに、法案はただ彼らの見解に基づいて会社と個人を罰する」、「そのような罰金は憲法修正第一条の露骨な違反になる」と書いた。

それにもかかわらず、伝えられるところではイスラエルロビー団体AIPAC(イスラエル公共問題委員会)の助けを借りて起草された法案は広範囲にわたる超党派的支持を得た。

ニューヨークのKirsten Gillibrand やワシントンのMaria Cantwell のようなリベラル傾向の上院議員、マサチューセッツのAdam Schiffのような下院議員でさえ、法律制定に署名した。

テキサスのテッド・クルーズやフロリダのマルコ・ルビオのような保守派の上院議員もまたそれを支持する。

この支持についてインターセプトに尋ねられたとき、多くの立法府議員が詳細に精通していないようだった。

http://www.informationclearinghouse.info/47499.htm
https://theintercept.com/2017/07/19/u-s-lawmakers-seek-to-criminally-outlaw-support-for-boycott-campaign-against-israel/
 

大統領の特赦の権限

UK インディペンデント紙の7月21日のニュースより

◇7月21日、エルサレム旧市街の外側の街路での金曜礼拝のあと、イスラエル軍によって発射された催涙ガスに引き続いてパレスチナ人が抵抗する

△7月14日、エルサレム旧市街にあるユダヤ教とイスラム教の聖地(ユダヤ教では「神殿の丘」、イスラム教では「ハラム・シャリーフ」)付近でイスラエルの警官2人が襲撃され殺害される事件が起き、イスラエル警察当局は聖地の入り口に金属探知機を設置するなど警備を強化した。 
その後、イスラエルの閣僚らが金属探知機を撤去しない判断を下したことを受けて衝突が発生。20日には旧市街でのイスラエル当局による警備強化策をめぐり、パレスチナ人のデモ隊とイスラエル軍が衝突。エルサレムと西岸ではその後、衝突によってパレスチナ人3人が死亡し、多数の負傷者が出ている。
21日には、デモを警戒したイスラエル警察が50歳未満の男性に対して、イスラム教の金曜礼拝のために旧市街に立ち入ることを禁じる措置を発表していた。(AFP)

◇ロシア調査報告に関してトランプが自分自身を特赦することを考慮しているとの報道をホワイトハウスは否定しようとしない

報道は、トランプ氏の頭痛のたねロシア調査を軽減するためのオプションとしてトランプ氏が特赦を考慮していることを指摘する

ホワイトハウスの副報道官サラ・ハッカビー・サンダーズは、ドナルド・トランプが彼自身や家族や政権を連邦訴訟からかばうために特赦の権限を行使する可能性を排除しない。

前もってホワイトハウス報道官辞任を発表したショーン・スパイサーの辞職のあとに続く最初の報道関係者へのブリーフィングの間にハッカビー・サンダーズは記者らに話した。ハッカビー・サンダーズは報道官として彼の地位に代わるはずである。

特赦に対する大統領の態度について問われたとき、ハッカビー・サンダーズは「すでに外部の顧問によって述べられたコメントを参照するように言います」と述べた。

たった今、特赦について「まったく発表はありません」と付け加える前に、「どんな大統領も立場を守るように大統領は特赦の権限を守ります」と彼女は続けた。

2016年の選挙戦にロシアを力と頼む関係があるせいで、もしかすると調査にゆだねられているかもしれない個人を特赦することをトランプ氏と彼の弁護士が考慮していたというニュースはワシントンに衝撃を与えた。

多くの人がトランプ氏はアメリカで憲法の危機に至ってもおかしくないようなことをしていると主張した、とはいえ、他の法律専門家はその格付けに異議を唱えた。

連邦訴訟の結果として可能性のある刑期から自分自身を守るために大統領が自分を特赦することができるかどうかは、はっきりしない。大統領としてトランプ氏は連邦犯罪に対して恩赦を与えることができるただひとりの個人であり、彼がそうしたいと選ぶ家族や味方を守ることができるだろう。しかしながら、そうすることを彼が選ぶとすれば、特赦のために典型的なプロトコルを出し抜かなければならないかもしれない。

コーネル大学憲法教授のマイケル・ドルフはインディペンデント紙に「大統領が自分自身を特赦できるかできないかきっぱりと明言するだれでもが法律の宣言部分(法律上・権利上の問題について述べた部分)よりも、規範に基づいた論拠または予測についていっそう多く考える」と話した。そしてどちらの論拠もそれを支える可能性のある判例はひとつもないが、以前どんな時にも企てられたことがなかったので、問題に関して法廷が結局どう決定するか明言するのは不可能だ。

伝えられるところでは(ロシアゲート)調査はまた、トランプ氏のロシアとの金融上の関係の可能性を含むまでに拡大している。

http://www.independent.co.uk/news/world/americas/us-politics/trump-pardon-russia-investigation-family-white-house-refuses-to-deny-a7854196.html

2017/07/21

Détour:迂回路


きゃーっ、とてもかわいくてたのしい映画! 見つけた

◇映画監督ミッシェル・ゴンドリーが自分のiPhoneでチャーミングな映画を作り、もしかすると、自撮り写真を撮るのではなくて 私たちが映画を作れることを証明する
in Apple、映画、テクノロジー | July 20th, 2017

近ごろ、ミッシェル・ゴンドリー監督はどうしているのか?どうやら、ポケットにあるそのスマホで、君が まじめな映画を作るようにスマートな作品を作れることを示そうとしているらしい。

『エターナル・サンシャイン』やノーム・チョムスキーをアニメーションとして表現した『Is the Man Who Is Tall Happy?』の監督が、まったくiPhone7Plusで撮影した短編映画、『Détour(迂回路)』を公開したところだ。英語の字幕が付いた『Détour』は、12分自由に駆けまわって 「幼い持ち主を捜してフランスの道路に沿って始めさせるような、小さな三輪車の冒険」のあとを追う。作品を見てください、それから自問してください、本当にこれが従来のカメラで製作されてないのか?と。

Europe1によると、映画は製作におよそ2週間かかった、そして撮影の間、ゴンドリーはヴィデオ・ソフトFilmic Proを使った、それはアップルのappストアで14ドル99セントかかる。

『Détour』は、私たちのコレクション、1150本の無料オンライン映画に加えられる。

Open Cultureをフェイスブックやツイッターでフォローしてインテリジェント(端末装置など情報処理機能をもつ)メディアを あなたの友人とシェアしてください。

http://www.openculture.com/2017/07/michel-gondry-makes-a-charming-short-film-on-his-iphone.html
youtubeで視る方はこちら⇩
https://www.youtube.com/watch?v=KrN1ytnQ-Tg

◇デイビッド・ボウイとブライアン・イーノのコラボ作品、『ワルシャワ』録音時の様子をアニメーション化して見せた作品はこちら⇩で視られます。
(トップの絵はアニメの一コマです。)
http://www.openculture.com/2014/09/david-bowie-brian-enos-collaboration-on-warszawa-reimagined-in-comic-animation.html

2017/07/20

独裁国家の処刑

今朝のツイッターで見つけた!

@Yascha_Mounk
独裁国家の人的損害を思い出させるものが要りますか?この人たち(上の写真)すべてがプーチンを批判したジャーナリスト、そして不可解な状況の下で死んだ

△警察の腐敗を報道したジャーナリストがロシアの町Minusinskで殺害された。
地方紙 Ton-Mの編集長、Dmitry Popkovが自宅近くの伝統的なロシア浴場で死んだ状態で発見されたとSreda24のニュース販路が報じた。警察は42歳の死体に幾つかの銃弾による傷を見つけた。
“他の人びとが沈黙を守ったままでいることについて私たちは書く”とのスローガンのもとに発行されたTon-Mは、以前に政府の圧力と警察の急襲の犠牲になっていたとロシアのKhakasiya通信社が報じた。
Popkovは子どもを叩いたかどで有罪であると法廷が判決を下した2012年にMinusinsk市議会での彼の地位を剥奪されたあと、刊行物を創立した。
ジャーナリストは自分の無実を主張して、訴訟事件は政界活動から彼を一掃するための口実だったと言った。
国境なき記者団によると、今年、ロシアではすでに1人のジャナリストが消されており、3人が彼らのなすべき仕事に関して投獄された。
Novy Peterburgの記者、Nikolai Andrushchenkoは、2017年4月19日に命を奪われた。73歳は不明の攻撃者らに打ちのめされたあと、死んだ。

https://themoscowtimes.com/news/anti-corruption-journalist-murdered-in-russia-58082


@KenRoth
“2017年にサウジアラビアで処刑された人たちの41%は…政治的な抗議に出席するような非暴力の行為のために殺された。”

△サウジアラビアは、少数派のシーア派に対抗する政治的武器として処刑を使うことで訴えられる

秘密の“テロ”裁判所で有罪判決を下される4人の男性のサウジアラビア東部地方での処刑を人権保護団体が非難した。

http://www.sbs.com.au/news/article/2017/07/14/saudi-arabia-accused-using-executions-political-weapon-against-shia-minority

2017/07/16

サルマンの水晶玉

◇トランプの義理の息子ジャレッド・クシュナーはカタールから5億ドルの財政的援助(救済措置)を得ようとして、しそこなう

インターセプト July 11 2017

よく似た処理に精通するふさわしい立場にある3人の情報源によると、アメリカ合衆国とひとかたまりのペルシャ湾岸諸国をカタールに対抗させる大きな危機が中東をずたずたに裂く少し前に、ジャレット・クシュナーの不動産会社が小国カタールの最も富裕で最も影響力のある男性のひとりから非常時に不可欠な5億ドルの投資を得ようとして失敗した。

クシュナーはトランプ大統領の上級顧問で義理の息子でもある、そしてそのうえ一族が現在ひどく水面下にいるニューヨーク666 Fifth Avenueのビルのクシュナーによって行われた投資から度を超えたリスクに直面するニューヨーク不動産帝国の相続人でもある。

カタールは、サウジアラビアとアラブ首相国連邦によって音頭を取られエジプトとバーレーンが仲間に加わる進行中の封鎖に直面している、そしてトランプ大統領はその誘発を自分の手柄にする。それに対し、クシュナーは、伝えられるところでは論争のさなかにある国に対してアメリカの態度を硬化させることで秘密裏の重要な役割を果たした。

その強硬路線は、以前に報告されていない決して完了とはならなかった5億ドル取引の結果として出てくる。2015年と2016年の間ずっとジャレッド・クシュナーと父チャールズは5番街の資産のために再度の資金調達をする奮闘で、カタールの大投資家、略してHBJとして知られるシェイク・ハマド・ビン・ジャシム・アル・タニと直接交渉したと情報源は言っている。

近年、トランプ自身がカタールの資金を調達しようとしてしそこなう、だがクシュナーと彼の会社、不動産における彼の一族の遺産にとって、666 Fifth Avenueの投資がどれほど重要であるか、大げさには言いがたい。

クシュナー・カンパニーズが残りの億万ドルの再度の資金調達をどこかほかで工面できるという条件で、HBJは最終的にAl Mirqabを介して少なくとも5億ドルを投資することに同意した。交渉は選挙後からかなり続いた、今年の春ほど最近までチャールズ・クシュナーによって行われた。

5億ドルはクシュナー家にまだかなりの不足分を残した、そして穴をなんとかして埋めるために会社は中国をたよりとした。国を支配するエリートに緊密な結びつきのある保険会社が何ヶ月ものあいだつきまとわれた、だが他の投資家のように選挙後まで厳密には取引に興味を持っていなかった。(取引成功の手段に精通する情報源は、クシュナー家が2015年6月にトランプが立候補を発表する前からHBJとの討議に従事していたと言っている。保険会社Anbangとの可能性のある取引は2017年1月にニューヨークタイムズ紙によって最初に報じられた。)

ホワイトハウスの報道官ホープ・ヒックスは案件をクシュナー・カンパニーズに問い合わせよと言った;報道官はインターセプトのコメント要請を断った。HBJはコメントするのを辞退した。

3月、クシュナーと保険会社Anbang間の会談の詳細がおおやけになった。ブルームバーグと分け合う投資家に示される文書によると、Anbang はプロジェクトに4億ドルを投資し、クシュナー家は7億5千万ドルを提供する、そして追加の投資家(インターセプトの情報源はHBJがそのひとりになると言う)が合計ほぼ20億ドル以上を寄付する。この投資はニューヨークの不動産においてカタールの投資がますます増える傾向にぴったり適合する:以前はHBJが取り仕切っていたカタールの政府系投資ファンドは近年、ニューヨークの不動産に投資を増やした、そしてHBJはロンドンとニューヨークでいくらかの資産投資に従事する。

中国の保険会社Anbangの4億ドルに他の投資家の1億ドルを加えてクシュナー家に流れる、ビルの災いというニューヨークタイムズ紙の精密分析がクシュナー家の投資は目下の事情ではどうしても役に立たないとわかったとすると驚くべき180度の転換、一族は彼らの最初の5億ドル投資の全部を弁償するということになる。

現金投資に加えて、決定的に取引は現在のビルの解体とザハ・ハディド設計の80階建て住宅用と小売り用タワーをその場所に建設する資金をまかなうためにAnbangに40億ドルのローンをうけるよう要求する。(プロジェクトの総経費はおよそ75億ドルだ。)

クシュナーのホワイトハウスでの役割を考慮すれば、取引は利害の対立だと酷評した後、Anbangが撤退した。地域の情報源によれば、Anbangと40億ドルの建設ローンを確保するための能力でカタールの条件は満たされなかった、そしてペルシャ湾岸取引は音を立てて消えた。

5億ドル取引の暴露は厄介で先例のない倫理問題を提起する。取引がまったく死んだも同然でないなら、ジャレッド・クシュナーは一方では小国をしたたかなぐるためにアメリカの外交の力を使えとせきたてるのに、他方では彼の会社が失敗している投資のせいで異例の額の資本をそこから引き出したいものだと願う。しかしながら、取引がまったく死んだも同然なら、したたかなぐることは、クシュナー・カンパニーズの手口の忍耐の限界で他の投資家をおどしつけることとしてみなされるかもしれない。

危機は5月から始まる、トランプ大統領がサウジアラビアを訪問し、そこで地域の指導者らと会ったとき、そして彼の両手を今では有名な球体にのせたときだ。(中東と欧州を歴訪中のトランプ大統領が輝く球体の上に手をおいている画像がネット上でさまざまな反響を呼んでいる。画像は大統領とサウジアラビアのサルマン国王、エジプトのシシ大統領が、サウジに設立された過激派対策のためのセンターの竣工に立ち会った際に撮影されたもので3人が球体の上に手を乗せている。あるツイッター利用者は、画像を「スター・トレック」のベイジョー人になぞらえた。トールキンの作品「指輪物語」に登場するサルマンの水晶玉になぞらえた投稿も見られた。マーベル・コミックに登場する組織「ヒドラ」になぞらえた投稿も多かった。米国に拠点をおく団体「悪魔教会」は画像をツイッターに掲載し「明確にするためだが、これは悪魔の儀式ではない」と投稿した。5月22日ロイター)
http://jp.reuters.com/article/orb-idJPKBN18J0GI

カタールの首長がサウジのサルマン国王に会ったとハイレベルのカタールの情報源がインターセプトに漏らした、そしてそれはうまくいったと。「サミット前にジェッダにいた首長はサルマン国王と会談しました。サルマン国王はカタールとの違いについて少しも話題に持ち出しませんでした」と彼は言った。「これらの契約すべてに署名のあとで、地域で優勢になることができる、そして同じ立場にいない国は少しも望まないと、サミット後、サウジとアラブ首長国連邦は考えました。」

理由がどうであれ、6月5日、エジプトとバーレーンに加えてサウジアラビアとUAEがカタールとのつながりを軽んじて、カタールのテロ組織への資金提供を引き合いに出したとき、外交上の危機は起こった。数週早くに、同じ国々が首長による軽蔑的なおおやけのコメントを引き合いに出すカタールが後援するメディア販路を封鎖した、カタールはそれはでっちあげでハッキングの結果だとあくまで主張した。

6月6日、トランプ大統領が味方して、ペルシャ湾岸の国々による処置を自分の手柄にした。

6月9日、サウジアラビアとUAEがカタールを封鎖しだした後、レックス・ティラーソン国務長官は中枢を静めようとして、調停と封鎖の即時終わりを要求する。

数時間のうちに、ホワイトハウスのセレモニーでトランプがティラーソンの言説を否定すると、再びカタールを罵倒して「歴史的に非常にハイレベルでテロの資金提供者だった」と主張した。

トランプのホワイトハウスの評言は、UAEの大使Yousef Al-Otaiba によって書かれ、ジャレット・クシュナーによってトランプのもとに届けられていたとティラーソンが考える結果になった。

封鎖は続いた。

クシュナー家はジャレッドの妹ニコール・マイヤーが同じ投資の特別ビザ・プログラムに従って他のジャージシティのビルのためのカネを集めるために巡回キャンペーンの一環として家族のきづなを売り込んだとニューヨークタイムズ紙が報じた5月、非難を受けた。報道後、一家は撤回して、行く予定になっている巡回キャンペーンに参加しないと言った。

その間に5番街の投資に対して水面が上昇している。そして封鎖は続く。

https://theintercept.com/2017/07/10/jared-kushner-tried-and-failed-to-get-a-half-billion-dollar-bailout-from-qatar/

△クシュナーはまた、サウジアラビアとアメリカのロッキード・マーティンとの間の大規模な武器取引について交渉を行い、5月にトランプの王国訪問中に署名された。

ティラーソン国務長官によると、サウジのサルマン国王とドナルド・トランプ大統領が署名した1,100億ドルの武器取引は、今後10年間で両国間の経済的および軍事的投資で3,500〜4000億ドルと推定される。
(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-05-23/OQDOGR6JIJUO01)

彼が大統領であるある限り、アメリカは非常に脆弱だ:フィナンシャル・タイムズ

2017/07/13

マンソン ファミリー殺人事件

◇クエンティン・タランティーノがマンソン・ファミリー殺人事件を映画化

シャロン・テートと友人の、残忍なヒッピー・カルト殺しの構想に結びつけて考えられるスターの名の中にマーゴット・ロビーとブラッド・ピットがいる

ガーディアン紙 12 July 2017

クエンティン・タランティーノがマンソン・ファミリーの殺人について映画を開始している。

ハリウッドリポーターによると、『パルプフィクション』や『ヘイトフル8』の監督が、まだタイトル未定の映画を書いて監督する、それは1969年にチャールズ・マンソンの信徒らによって実行された妊娠中の女優シャロン・テート(ロマン・ポランスキー監督の妻)を含む5人の悪名高い殺害に関係する。マンソンと4人の信徒はのちに終身刑を受けた、そして彼のグループもまた1960年代を通じて他の幾つかの殺害の原因だった。

映画の構想に関する詳細はわからないままだが、マーゴット・ロビーがシャロン・テート役を演じる話をもちかけられたとデッドラインは報じる、ところが一方、ジェニファー・ローレンスもその役に考慮されているとハリウッド・リポーターは申し出る。またブラッド・ピットとサミュエル・ジャクソンも映画の役柄に結びつけて考えられている。映画は来年、撮影に入る。

マンソン・ファミリー殺人事件は世界中の新聞で大きく取り上げられ、ヒッピー運動の終止に加えて1960年代後半の無秩序と暴力の象徴的事件として見られた。近年、マンソン・ファミリーが再びだれもが知っている魅了のあるものの原因となった。人気があるポッドキャスト“You Must Remember This(ハリウッドの一世紀の秘密および忘れられた歴史に触れて探ることに専念)”が全シリーズをマンソンと彼の信徒に捧げた、おまけに殺害の顛末はエマ・クラインの小説“The Girls”、そしてTVシリーズ“アクエリアス”の中で描かれていた。

タランティーノの最近の作品、暴力的なウエスタン映画『ヘイトフル8』は2016年1月に封切られた。カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、サミュエル・L・ジャクソンを含むオールスター・キャストにもかかわらず、映画は興行収益でがっかりさせるできだった。

https://www.theguardian.com/film/2017/jul/12/quentin-tarantino-to-make-manson-murders-film?CMP=twt_gu

上の写真:1969年、殺人罪で逮捕後のチャールズ・マンソン(左)
Photograph: Ullstein Bild via Getty Images

2017/07/11

フェイク ニュース !

'Fake news':ロシア問題に従事してCNNの3人の記者が辞職するとしてトランプが上機嫌でツイートする

側近とロシアの投資家 間の会合への調査と思われている記事に関して3人が辞職したあと、トランプはTV局の“うそっぱち”ニュースとばかにする

月曜、CNNは、ドナルド・トランプの側近とロシアの投資ファンド社長 間の就任以前の会合への調査と思われているものをめぐるニュースに関係する3人のジャーナリストの辞職を受諾した

火曜日、朝6時30分頃、トランプはこれに応えて次のようにツイートした:「こりゃすげえ、3人の従業員が辞職を押しつけられたせいでCNNは“ロシア”に関するビッグニュースを撤回しなければならなかった。彼らが報じる他のうそっぱちニュースはどうか?フェイク・ニュース!」

大統領は次に、“FNN:フェイク・ニュース・ネットワーク”と書いてある改変されたCNNのロゴを宣伝する、“clickbaiter(クリック誘惑者) & #FakeNews debunker(うそニュースすっぱぬき屋)”からのツイートをリツイートした。

のちほど、付加的な例を引用することなく複数の“ニュース”を用いて彼は次のように加えた:「うそっぱちのロシア・ニュースを強引に推し進めて偽ってとらえて表現した現在、フェイク・ニュース・CNNは、経営陣の大移動を考察している。視聴率はひどく落ち込んでいる!」

次に大統領は彼の攻撃を広げた:「まさに彼らはフェイク・ニュース・CNN風邪を引いたが、NBC、CBS & ABCはどうか?失敗の@nytimes & @washingtonpost はどうか?あれらは全部 フェイク・ニュースだ!」

問題のCNNニュースは木曜にTV局のウェブサイトに投稿されて金曜夜にすべてのリンクが使用不能のせいで削除された。会合に参加していると報じられたトランプ移行チームのメンバー、Anthony Scaramucciに対して、CNNはただちに謝罪した。

撤回のあとで、Scaramucciは、CNNは「正しいことをした。すぐれた動き。謝罪は受け入れた。だれでも間違いを犯す。次に進もう」とツイートした。

その直後、大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニアがツイートした:「Hahahahaha、CNNには規範があるのか???私の友人@Scaramucciを中傷しているもっと多くの#fakenews。」

記事を取り下げる際に、CNNは記事は編集規範を満たさなかったと言った。トランプがしきりに“うそニュース”とばかにしてきたTV局にはこのエピソードは損害を与える一撃だ。この記事はいまだかつてどこのCNNのTV局によっても納得できるようにやれていない。

人事部の問題を論議する許可を与えられなかったので匿名を要請したTV局の幹部によると、作家のトーマス・フランクは辞職した3人のうちのひとりだった。同じく、職を失ったのは、CNNワシントン支局の副編集主幹、Eric Lichtblauと調査編成部を指揮するLex Harrisだった。

保守主義のサイト、ブライトバード・ニュースによるのも含め、記事は内部、外部共に、すぐに疑義を唱えられた。記事はそのような敏感度の記事に当然の事として求められるチェック&バランスを経ることなく投稿されたと裁定されると幹部は述べた。

ちゃんとした手順に従わないことが辞職につながったとCNN幹部は言った。記事のなにが実際に正しくないのか、またはCNNがこの問題について報道を続けるかどうかは、ただちにはっきりしない。

引っ込められた記事には、上院情報委員会がScaramucciとKirill Dmitriev 間の1月16日の討議を調べていたとある、Kirill Dmitrievのロシアン・ダイレクト投資ファンドはロシアにおけるアメリカの実在物による投資の案内役をつとめる。Scaramucciは記事のなかで、レストランでDmitrievと礼儀上のことばを交わしたと言っている。

記事にはまた、投資ファンドに強い影響を与えかねない決定、ロシアに対する制裁が解除されるかどうかについてScaramucciが会合で暗に示した(伝えた)かどうか、民主党の2人の上院議員が知りたがったとある。

https://www.theguardian.com/media/2017/jun/27/three-cnn-journalists-resign-over-retracted-trump-russia-story


▽前の投稿記事を解説している箇所もあり、よくまとまっていて今のアメリカの雰囲気がわかりやすかったので一部転載します。全文は下記ウェブサイトで読むことができます。


◇トランプで滅んだ旧保守の廃墟に蠢くもの 
ネット世代の新右翼「オルト・ライト」とは何か?|町山智浩のUSニュースの番犬
2016年9月27日

…ドナルド・トランプの選挙対策本部長だったポール・マナフォートが辞任した。

選挙がないとき、マナフォートは諸外国の悪名高い政治家のためのロビー活動を仕事にしていた。アンゴラ内戦の右派勢力、アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)を率いたジョナス・サヴィンビ、フィリピンのフェルナンド・マルコス、ソマリアのシアード・バーレ、ザイールのモブツ・セセ・セコなど、内戦や革命で国を追われた独裁者たちから金を預かって、それを米国の議員にばら撒いて彼らの味方を増やしていた。

顧客の多くは自国民の虐殺や拷問、公金横領で国際指名手配されているような悪党ばかりで、彼らに比べりゃトランプは善人だ。

だがマナフォートは、公金横領で国際指名手配されているウクライナのヴィクトル・ヤヌコヴィッチ元大統領のロビー活動費として、ロシアからの資金を受けとっていた。敵国と金のつながりがある男が選対ではまずい。マナフォートは辞任に追い込まれた。

代わりに選対本部長に選ばれたのはスティーヴン・バノンだった。保守系ウェブメディア「ブライトバート・ニュース」の代表である。これはアメリカの保守の新時代を象徴する事件だ。

デマゴーグ・メディア「ブライトバート」

スティーヴン・バノン(1953年生まれ)は、映画監督だった。バノンは、ハーバード大学でMBAを取得してゴールドマン・サックスで働いた後、自ら投資会社を立ち上げ、映画への出資を始めた。

バノンが最初に製作した映画は『インディアン・ランナー』(91年)。原作はブルース・スプリングスティーンの歌「ステート・トルーパー」で、監督はハリウッド俳優ショーン・ペン。その二人とも熱心な民主党支持者なのが面白い。

バノンはシェイクスピア原作、アンソニー・ホプキンス主演『タイタス』(99年)などを製作しながら、2004年に『イン・ザ・フェイス・オブ・イーブル/レーガンの世界戦争と功績』を自ら監督した。レーガンがソ連との冷戦に勝利するまでを描くドキュメンタリーだ。これがきっかけでバノンはアンドリュー・ブライトバート(69年生まれ)と知り合った。

ブライトバートは「ブライトバート・ニュース」の主宰者だった。彼は記者としてリベラル系ウェブメディア「ハフィントン・ポスト」でも働いた経験があるが、「保守のハフィントン・ポストを目指して」ブログを立ち上げた。その内容のほとんどはリベラルの個人を標的にしたデマだった。

ブライトバートが最初に注目を集めたのは2009年、ACORNの隠し撮りビデオだった。ACORNは都市部の低所得者向けに有権者登録、就業、住居、医療保険について支援する非営利団体だが、保守系ビデオ作家ジェームズ・オキーフが売春婦のヒモに扮してACORNを訪れ、出資の相談を受ける様子をビデオで隠し撮りした。

ACORNの係員は「売春は違法なので相談に乗れない」と断ったが、オキーフはACORNが売春を援助しているようにビデオを編集し、それをブライトバートが掲載した。ACORNへの寄付者は激減し、翌年には解散した。

ブライトバートは同じ手法で、農務省職員(アフリカ系)を隠し撮りし、彼女が白人には資金援助をしないと言っているようにビデオを編集して掲載した。職員は解雇された。その汚いやり口はFOXニュースが聖人に見えるほどだ。

たまには本当の報道もあった、2011年、ブライトバートは、民主党のニューヨーク市長候補アンソニー・ウェイナーがネットで知り合った女性に送り付けた自撮りのセルフ・ヌードを入手して掲載した。ウェイナーは政界から退く羽目になった。

因業な仕事が祟ったのか、アンドリュー・ブライトバートは2010年3月、突然路上で倒れ、心臓発作で死亡した。そしてスティーヴン・バノンがブライトバートを引き継いだのだ。

バノン率いるブライトバートはますます先鋭化し、フェミニストやマイノリティや貧困層や福祉を攻撃するエッセイを増やしていった。

「寝取られ保守」って何?

「ブライトバートはオルト・ライトのプラットフォームだ」とバノンは言う。

オルト・ライト(Alt-Right)はオルタナティヴ・ライト(今までとは違う右翼)の略。日本では「オルタナ右翼」と呼んだほうがわかりやすいかもしれない。キリスト教福音派や白人至上主義、銃武装主義者、リバータリアンなどの従来の右派とは違う、インターネット時代の右翼のことだ。

オルト・ライトという言葉を一般の人が初めて聴いたのは予備選が始まったばかりの2015年7月。まず、Cuckservative(クックサヴァティヴ)という謎の単語が突然、SNSにあふれたのだ。

共和党の大統領候補者たちの写真にクックサヴァティヴと書いたコラージュ(ミームと呼ぶ)が拡散された。たとえば「移民がアメリカの経済的繁栄を築いてきたのです」と語るジェブ・ブッシュに「クックサヴァティヴ」と書かれている。

「アメリカを犯して、メキシコさん」とブッシュが言っているミームもある。エリック・エリクソンなどの保守主流派のジャーナリストにも #Cuckservative というハッシュタグ付きのツイートがいっせいに飛ばされた。

最初は何のことだかわからなかった。だが、クックサヴァティヴという言葉を使うアカウントは必ずトランプ支持を表明していた。

7月29日、「ワシントン・ポスト」紙がその正体を解明した。

まず、クックサヴァティヴは、カッコウ(鳥)とコンサヴァティヴ(保守)の合成語。カッコウは他の鳥の巣に卵を産んで育てさせることから、英語のCuckooには「妻を寝取られる夫」の意味がある。だからクックサヴァティヴは「寝取られ保守」という意味になる。

誰に寝取られるのか? リベラルやマイノリティだそうだ。つまり、不法移民やイスラム教徒に寛容な共和党員に対する攻撃だったわけだ。

「これは共和党や旧来の保守に対する反乱なんです」

「ワシントン・ポスト」紙の取材に対してクックサヴァティヴ運動の参加者の一人、リチャード・スペンサー(78年生まれ)はこう答えた。彼に言わせるとトランプ以外の共和党はみんなクックサヴァティヴだという。でも、反乱って、誰の?

「アイデンティタリアンたちの反乱です」

アイデンティタリアンというのは、人種や民族的アイデンティティを何よりも重要とする……まあ、白人至上主義者が自分のことを呼ぶときの名前だ。

スペンサーは会長を務める「ナショナル・ポリシー・インスティテュート」という団体で、知能指数において白人が最も優れているという「人種的事実」を研究している。

「この運動を、私はオルト・ライトと名付けました」

スペンサーは「オルタナティヴ・ライト」という保守系サイトの主宰者でもある。ちなみに筆者はクリーブランドの共和党大会の会場の外でスペンサーと一瞬だけ話している。「アメリカをもっとレイシストに」と書いたプラカードを持って公園に座っていたのだ。


https://courrier.jp/columns/63404/2/

2017/07/09

“CNN”をなぐり倒す

◇“正確であろうとなかろうと”、反CNNビデオを見るようにホワイトハウスがせきたてる

その正確さを請け合うことができないにもかかわらず、CNNのプロデューサーがTV局の報道を批判するのを示すビデオを見る必要性をサラ・ハッカビー・サンダースが人々に力説

6月27日火曜日、正確さを証明できないにもかかわらず、保守のお気に入りの主張を売り込むためにはなはだしく編集されたビデオを使うことで知られている悪名高い右翼活動家によって作られるオンラインビデオを見るように、ホワイトハウスがアメリカ人に力説した。

火曜の報道陣への要約した(1週ぶりのカメラの前での)報告で、ホワイトハウスの副報道官サラ・ハッカビー・サンダースは、ウソのニュースを伝えるとして、また彼女が“虚偽のいたずらトランプ・ロシア”と呼ぶことでCNNを攻撃するために、ペンシルバニア通り1600番の講演用の机を使った。

次に彼女は、2010年にウソの口実のもとに上院議員の執務室に入ったとして有罪判決を受けた右翼のおとり(潜入隠し撮り)活動家ジェームズ・オキーフによって宣伝されているビデオを引き合いに出す。

オキーフは最初は、民主党の上院議員Mary Landrieuが執務室を置くニューオリンズの連邦ビルの通信システムに接近する目的で電話修理業者に扮装した保守活動家による活動における役割のために重罪で告発された。彼は最高10年の服役を科せられる可能性があったが、刑を軽くする裏取引をした。

彼はまた、たいてい完全にウソではないとしても人を誤解させるように編集されたとわかる扇動的な声明をしているリベラルな活動家を見せる多くのでっちあげのビデオにかかわっていた。

トランプ選挙戦のロシアとの関係のTV局の報道についてぼやく、見たところではCNN健康部門の編集主任ジョン・ボニフィールドを示すビデオをサンダースがほめたたえた。ボニフィールドはTV局のロシア関連の報道に関与していない。

「それが正確であるかどうかにかかわらず、いま広まっているビデオがある、私にはわからないが、この部屋のだれでも、この国のだれでもにちょっと見ることを奨励する」とサンダースは言った。ホワイトハウスの副報道官はCNNと名前で言及するのをあてつけに断って、代わりにそれをただ「あなた方が参照として引用した放送局」と呼ぶにとどまった。その延々たる攻撃は、かつてホワイトハウスの最高補佐官スティーヴ・バノンによって運営された右翼のオンライン発行物、ブライトバートの記者、チャーリー・スピアリングからの質問に応じて出てきた。

火曜、トランプの側近のロシアとのつながりについての記事に関係しているTV局の3人の記者の辞任に引き続いて、大統領は“ニセのニュース”だとしてさらに別のCNNに抗する早朝のツイッター攻撃をした。記事はCNNのウェブサイトに木曜に投稿され、すべてのリンクが不可能状態になったせいで金曜夜に削除された。記事は十分な編集上の精査を受けなかった、また“編集上の仕事の流れにおける故障”であると考えられるとCNNは言っている。

トランプはCNNの“ニセのニュース”に言及しているツイートを2時間の間に3回投稿し、同じことを言っている4回目のツイートでフォトショップで処理される説明用の絵をリツイートした。ホワイトハウスの報道陣へのブリーフィングでサンダースは次のようにこぼした:「ニセのニュースの絶えず続く集中砲火は、おそらく、どっさり欲求不満をためたこの大統領に注がれる。」

ブリーフィングの席で記者のBrian Karemが、副報道官のメディア攻撃は「まさに今ここにいいるだれでも皆をその言葉で激怒させている」と言った時、サンダースは記者との興奮したやりとりにも従事した。Karemは「私たちが正しく理解しないとしたら、どんな人でも、視聴者(読者)にはチャンネルを変える、または読まない機会がある」と主張し続けた。政権は「少なくとも4年間、任期をつとめるために選ばれてきています。それ以外の選択肢はありません。私たちはあなたに質問するためにここにいます。あなたはその答えを提供するためにここにいるのです。」

ホワイトハウスの副報道官は次のように応えた:「もしなにか人を怒らせていることがあるとしたら、それはたいていニュースメディアによって起こる不正直(うそ)です、そして私が単に彼の質問に応えようと努めていたとき、うそを激化させると私を非難するのは常軌を逸していると思います。」

https://www.theguardian.com/us-news/2017/jun/27/white-house-cnn-video-james-o-keefe?CMP=twt_gu