見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2018/03/21

アメリカ国内のシットホール

2月27日に投稿した記事の続き

◇Domestic ‘Shithole’

流行病を駆りたてることで特定の仕事をするパワーエリート

数十億ドルの医薬品会社は麻薬と大いに常用癖をもたらす鎮静剤を製造して市場で売る。彼らの代理業者は“痛みのない”アメリカのために医学界を操り、政治家の中でロビー活動(議会工作)する。

中毒に至る道、オキシコンティン(Oxy-Contin)の首位の生産者はパーデューファーマ社(Purdue Pharmaceuticals:コネチカット州スタムフォード)だ。同社は最近亡くなったレイモンド・サックラーと彼の兄弟の指揮下で設立され、完全にサックラー一族によって運営された。彼らは下剤と耳ワックスを製造することから始まり、そのあと大いに常用癖をもたらす精神安定薬バリウム(Valium)を登場させる、1990年代、ビル・クリントン大統領の“ヘルスケア改革”の間に最終的に史上最も収益の多い処方薬オキシコンティンを生産して売り込んだ。

製品は常用癖をもたらさないと医者をむりやり納得させるためにサックラー家は集中的な大規模販売促進活動を始めた。オキシコンティンの安全性に関する詐欺的データを発表するにつき彼らは医師・研究員(調査員)に報酬を支払った。新興の痛み産業としていつでも雇うことができるこれらの専門課はサックラーの製品を売りさばくことで莫大な報酬を受け取った。彼らは完全に“痛みのない”生活を享受したいアメリカの患者のばかげた考えを売りさばいた、そしてとても主観的な“痛みの度合い”の数値をすべての患者の評価で5等級の生命徴候として大げさに宣伝した。“痛みの度合い”は他の富裕国では決して意味について理解がなかった。そこでの客観的評価は診断と療法にとって主たる根拠のままだった。

興味深いことには、主としてマイノリティを潜在的中毒者で処方される麻薬に対してあてにならないと見るアメリカの医療に内在する人種差別のせいで
“痛みの度合い”がアフリカ系アメリカ人やヒスパニック系患者に対して使われるのは頻繁というほどではなかった。結果としてアフリカ系アメリカ人とヒスパニック系の患者はたいてい処方麻薬中毒の流行病なしで済まされた。過量摂取死の95%以上は白人、ほとんどが労働者階級の白人だった。また激痛で緊急治療室に診察を受けにくるアフリカ系アメリカ人患者が白人の同国人よりはるかに少ない治療を受けることもはっきりわかった。彼らの痛みが深刻な生命を危うくする医療であるかまたは手術上の緊急事態の症状であるときでもだ。

フォーブズの億万長者リストによるとサックラー家の純資産は140億ドル以上にまで増大した、同時にパーデューファーマ社はオキシコンティンから350億ドル以上の利益を受け取った。

それに対し、毎年数万の処方薬中毒者が亡くなり、数百万人が中毒や不健康な状態、零落状態になった、そしてそれらをコミュニティに持ち込んだ。

サックラーの例にならって他の製薬億万長者が参加した。鎮痛剤オピオイドは生産するのがとても安上がりで、十代の子が麻薬を捜しておばあちゃんの薬入れ戸棚を急襲したり貧しい労働者が“錠剤製造工場”に勢ぞろいするとして、独特の常に拡大する売れ口を巻き起こした。オキシコンティンとその兄弟分はいわゆるブロックバスター・ドラッグをはるかに上回る製薬史上最大の利ざやを生んだ。

サックラー家の政治的影響力(権勢)は違法行為または刑事上の共謀のいかなる告発からも彼らの仲間を守った。政治や司法世界のエリート集団のなかでの彼らの影響力は前代未聞だった。

オキシコンティンや他の常用癖をもたらす薬物はいっそう量産されており、大規模に処方されて、毎年6万5000人以上の労働者の死の一因となっている。麻薬の処方箋に対する最近の取締りに応じて何百万もの中毒者が彼らの切望を満足させるために安いストリートのヘロインや危険なまでによく効く違法なフェンタニルに移行した。合衆国の隅から隅まで当局が故意に目をそらす間、医師らは中毒や暴力、結局は死で終わるストリートの人生に至る道を提供した。

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因果関係の連鎖は組織の資本家(大金持ち)が暴利を貪ることから億万長者の製薬会社、病院企業経営、医師と管理がまずいそのスタッフにまで進む。

中毒による死の先頭に立つ政治的共犯者は連邦政府と、製薬会社のロビーから“寄付”として数百万ドルの額を受け取った選ばれた代議士だ。

大統領や議会、民主党員と共和党員は彼らの選挙戦に寄贈する“大手製薬会社Big Pharma”のオーナーによって買収されたからといってこの流行病を無視した。Big Pharmaという用語は強力な製薬業界とそのロビーを説明するのに用いられた。過去20年の間、政治のエリートはBig Pharmaのロビーから選挙戦資金として数百万ドルを受領した、それには処方麻薬によって荒廃する州選出の政治家が入る。

DEA連邦麻薬取締局は麻薬の濫用と販売(流通)を許すと同時に20年以上の間ひどい結果を無視した。3000匹の家族のペットの薬物死にアメリカの獣医や業務監査委員会が迅速に正体を割り出さず状況をたださないことを人は想像できない、しかるにFDA、DEA、アメリカのエリート集団は何十万もの哀れな労働者階級のアメリカ人の死を“無視”した。

結局、20年後、地元政治家と州検事総長はやっかいな製薬会社と大きな卸業者に対する訴訟のゆえに新たな力強い収入源に遭遇した。一部の上院議員は聴聞会を後援したが、哀れな一般住民の中にまじる死体に断固たる措置は引き継がれなかった。2010年、米軍の人員の中にまじる処方薬濫用過量摂取死の大増加についてペンタゴンと上院軍隊委員会が聴聞会を開き、問題に対処する若干の効果的措置をとった。当時、聴聞会においてアメリカの上院議員が冗談に“Big Pharma”を狼狽させる危険について警告した。健康な兵士を必要とする将軍とは異なり、明らかにアメリカの資本家と政治家には労働者階級の市民を守ることに関心がなかった、彼らの中毒と死がエリート集団にもたらす全部の利益に関心は傾注される。

結論:なにをしなければならないか?

処方麻薬と続いて起こる違法な麻薬中毒の流行病は百万人の殺戮の場所となり、アメリカの貧乏階級と社会の周辺的な地位に追いやられる非工業化された労働者階級コミュニティに大混乱をまきちらした。しかしながら犠牲者と死刑執行人にはまったく資本主義体制内に名称と場所がある。論理と結果は明瞭である。

犠牲者のほとんどは労働者階級、貧乏階級、下層中産階級で圧倒的に白人:低賃金、老いも若きも、特に必要条件を満たさないか要求に適うヘルスケアのない不安定な被雇用者だ。

500万人以上が処方薬の濫用に苦しんでいるか少なくとも処方麻薬を通して中毒への道に一歩踏み出していた。これは億万人の家族の生存者を置き去りにする偽りなくアメリカのホロコーストだ。何千ものたくさんの子どもがかなりの年配の親類と暮らしているか里子を預かる家庭や過度の負担の子ども福祉制度に一掃される。

死刑執行人とその共犯者は金持ちでエリート大学教育を受けた最も洗練された芸術と科学のパトロンになった。彼らは世界最高の医療サービスを受ける;その多くが移民の従順だがとても教養のある使用人、乳母とコックを頼みにする。とりわけ、彼らは公共の検閲官や起訴からの法的免除(特権)を享受する。彼らは政治的によい縁故のある完ぺきに身支度してマニュキアを施したナイト爵に列せられる死と絶望のディーラーだ。

中毒の危機は、上流階級によって行われるこの国の中産階級と下層階級に対する階級闘争の一部だ。わたしたちが解決に近づくための根拠を見つけるところはここにある。

中毒者を生産的な社会生活に戻すために、麻薬王、エリートと犯罪人両方の除去に成功する歴史の先例がある。

次の段階には他の産業化諸国で承認される麻薬の処方を限られた適応(なおりにくいガンの痛みまたは手術後の短期の痛みの管理)に制限して監督することを必要とし、医師や特別の研修を受け一定の医療行為を行う資格をもった登録看護婦、医師助手、その他の処方業務を追跡するために全国的なデータベースを開発することを必要とする。彼らの業務を改善することに気が進まないのは逮捕と厳しい犯罪訴追手続きに直面する。健康管理は利益の方向に向けるのではなく、患者が中心に置かれる、“まず第一に肝心なのは害をなさぬこと”という格言が思いやりのない社会ダーウィン主義(社会文化の進歩は社会集団間の抗争・競争の産物であり、社会的エリート階級は生存競争において生物学的に優越性を有しているとする)や医療業務の中の貧欲に取って代わる。

報酬を得て議会工作するロビイストや致命的なオピオイドの商人に加えて、大規模な製造業者や卸業者は荒廃の代償を払ってむりやり犯罪訴追手続きに直面させられる。

結局アメリカの大金持ちエリートによって引き起こされる薬物で荒らされる国内の“シットホール”を元に戻す現実味のあるプロセスには中毒危機の経済上の根源を攻撃することや構造を変えることが欠かせない。

この実にいやな利益や何千ものコミュニティの災いの供給源を非合法化することで億万長者の麻薬ディーラーとその政治的盟友の力を弱めることができる。

何百万もの命にかかわる問題だ。苦痛が一点に集中するこの階級の問題の根本的原因を理解してこの傾向をくつがえすために動員することには大きな意義があるはずだ、広く分散した帝国と資本の利益になることが世界のシットホールを引き出した!

△記事を書いたJames PetrasはニューヨークBinghamton Universityの社会学名誉教授です。
https://petras.lahaine.org


◇NY市、薬品関連8社を提訴:オピオイド乱用を助長
January 25, 2018

ニューヨーク市は23日、医療用麻薬オピオイドの乱用を助長していると主張してオピオイド系処方薬のメーカーおよび販売業者8社を提訴した。危機への対応資金として5億ドルの損害賠償を求めている。

ロイター通信によると、NY市ではオピオイド使用が原因の死者が殺人の被害者や交通事故死者の合計を上回っており、2016年には1100人以上がオピオイドの過剰摂取で死亡した。ビル・デブラジオ市長は声明で「大手製薬会社は危険な薬を詐欺的に販売して問題を拡大させ、利益のために多くの人を依存症にさせている」と主張した。

訴えられたのは、医薬品製造のアラガン、エンドー・インターナショナル、ジョンソン&ジョンソン(J&J)、パーデュー・ファーマ、テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズと販売業者のアメリソースバーゲン、カーディナル・ヘルス、マッケソンなど。

訴状によると、各メーカーは20年間にわたって消費者を欺き、がん以外の慢性の痛みの治療にオピオイド系処方薬が安全で依存症リスクも低いと信じ込ませた。また、販売業社は疑わしい注文を見つけて当局に報告しようとせず、過剰に供給することで違法な2次市場に協力して乱用を促進させた。

提訴を受けてアラガン、エンドー、J&J、パーデュー、テバ、アメリソースバーゲン、マッケソンは安全にオピオイドを使用することの重要性を強調する声明を出した。エンドー、J&J、パーデューは市の主張を否定している。

米国ではすでに多くの州や自治体がオピオイド乱用を巡って製薬会社を訴えており、トランプ大統領はオピオイド問題を国の公衆衛生の非常事態と呼んでいる。

オピオイドには、処方鎮痛薬やヘロインが含まれており、厚生省疾病対策センター(CDC)によると、関連死者数は15年に前年比で47%増えた後、16年にはさらに28%増加して4万2249人となった。パーデューの「オキシコンティン」やエンドーの「パートセット」といったオピオイド系処方薬は規制薬物に指定されている。

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